日本美術品の保存修復と装コウ技術 その弐
渡邊 明義(ワタナベ アキヨシ)
東京国立文化財研究所所長。昭和37年東京芸術大学美術学部専攻科修了。文化庁文化財保護部文化財鑑査官を経て平成8年4月より現職。専門は、中国絵画史。現在は、絵画の技術史、装史、文化財学の大系化に関心をもつ。

湯山 賢一(ユヤマ ケンイチ)
文化庁文化財保護部美術工芸課主任文化財調査官。昭和43年国学院大学文学部史学科卒業、昭和46年同大学院修士課程修了、昭和47年同大学院博士課程中途退学。昭和47年文化庁文化財保護部美術工芸課文部技官、昭和55年同文化財調査官を経て、平成4年より現職。専門は、日本中世史。特に、古文書学。現在は古文書典籍の料紙に関心をもつ

宮島 新一(ミヤジマ シンイチ)
東京国立博物館企画部。文化庁文化財保護部美術工芸課主任文化財調査官(講演当時)。昭和48年京都大学文学部大学院修了、京都府教育庁文化財保護課技師、京都国立博物館学芸課文部技官を経て、現在にいたる。専門は、日本絵画史

馬越 芳子(ウマゴシ ヨシコ)
独)農業生物資源研究所・昆虫生産工学グループ昆虫産生物利用研究チーム長。CREST(科学技術振興事業団戦略基礎研究)工学博士。昭和40年信州大学繊維学部卒業 、昭和40年農林省蚕糸試験場入省。専門は、繊維工学・蚕糸史研究・高分子物理など。現在は、絹邦楽絃・絵絹・絹布団・絹植毛布・絹不織布の改良、絹織物の視覚的官能評価、および絹の生物紡糸機構の解明等に関心をもつ

大川 昭典(オオカワ アキノリ)
高知県立紙産業技術センター技術2部総括主任。昭和17年生まれ。昭和43年、高知県紙業試験場に入庁し手漉き紙や機械漉き紙の抄造研究を行う。「製紙に関する古代技術の研究(I、II、III)」を共同研究。文化財の繊維調査を通じ数多くの修復用紙の抄造および抄造指導を行う。

森田 恒之(モリタ ツネユキ)
国立民族学博物館名誉教授、国立民族学博物館教授(講演当時)。1938年東京生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。ベルギー王立文化財研究所研究員として保存科学と造形技術史を学ぶ。埼玉県立博物館、東京都美術館学芸員を経て現職。専門は保存科学、色彩材料学

滝沢 孝一(タキザワ コウイチ)
中央大学理工学部応用化学科高分子化学教室共同研究員。昭和9年8月1日生。昭和38年中央大学理工学部工業化学科卒業、同年ミクニ化学産業(株)研究室入社。昭和39年中央大学理工学部醗酵研究室研究員併任、昭和52年同学食品化学工学研究室研究員併任、平成7年同学高分子化学研究室研究員、同年たきざわ薬局調剤室勤務、現在にいたる。

柏木 希介(カシワギ マレスケ)
共立女子大学名誉教授 理学博士。昭和29年1月イリノイ工科大学大学院化学科修了。会社研究所を経て共立女子大学教授、被服科学担当。古染織品の分析および保存科学に関する論文多数。平成10年逝去

林   功(ハヤシ イサオ)
愛知県立芸術大学美術学部助教授。昭和21年千葉県生まれ。東京芸術大学美術学部日本画科卒業、東京芸術大学大学院(保存修復技術専攻)修了。文化庁模写事業を始め、多くの文化財の復元模写を行う。平成10年愛知県立芸術大学美術学部日本画講師、のち現職。平成12年逝去

川野邊 渉(カワノベ ワタル)
東京国立文化財研究所修復技術部第2修復技術研究室長。昭和59年東京工業大学大学院理工学専攻博士課程修了。東京工業大学工学部助手、東京国立文化財研究所研究員、主任研究官を経て現職。平成7年より東京芸術大学大学院美術研究科助教授(併任)。専門は高分子化学、保存科学

増田 勝彦(マスダ カツヒコ)
昭和女子大学大学院教授。昭和40年3月東京教育大学農学部林学科卒業。昭和40年4月から遠藤得水軒で絵画・文書修復に携わり、昭和48年8月から東京国立文化財研究所修復技術部研究員、同部長を経て、平成13年4月から現職。専門は紙と布を素材とした文化財の修復技術。

神庭 信幸(カンバ ノブユキ)
東京国立博物館学芸部保存修復管理官。博士(美術)。昭和29年12月7日島根県生。昭和54年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。専門は保存科学。

鷲塚 泰光(ワシヅカ ヒロミツ)
奈良国立博物館長。東京国立博物館次長(講演当時)。昭和39年慶応義塾大学大学院修士課程修了。昭和40年文化財保護委員会美術工芸課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官・主任文化財調査官(彫刻部門)。昭和61年東京国立博物館学芸部企画課長、美術課長、平成4年文化庁文化財保護部美術工芸課長、平成6年東京国立博物館学芸部長、次長を経て平成12年より現職。専門は日本彫刻史。