第11回「大学と科学」認知・言語の成立−人間の心の発達−
麻生  武(アサオ タケシ)
奈良女子大学文学部人間関係行動学講座助教授。昭和47年京都大学理学部卒業。大阪市立大学文学研究科大学院博士課程修了。相愛女子短期大学助教授を経て、平成2年より現職。 専門は、発達心理学。特に、コミュニケーション・自我・象徴能力の発達。

板倉 昭二(イタクラ ショウジ)
大分県立芸術文化短期大学コミュニケーション学科助教授。現、エモリー大学心理学科およびヤーキース霊長類センター研究員。理学博士。昭和58年横浜国立大学教育学部心理学科卒業。平成元年京都大学大学院理学研究科霊長類学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員。ニュージャージー医科歯科大学児童発達研究所研究員を経て平成4年より大分県立芸術文化短期大学勤務。専門は、心理学、比較認知科学。現在、霊長類の認知発達に関心をもつ。

大津 由紀雄(オオツ ユキオ)
慶應義塾大学言語文化研究所教授。Ph. D. (言語学)。昭和56年マサチューセッツ工科大学大学院言語学哲学科博士課程修了。東京学芸大学教育学部助教授、慶應義塾大学言語文化研究所助教授を経て、平成6年より現職。専門は、言語心理学。特に、文法獲得、統語解析、文法の脳科学

荻野 美佐子(オギノ ミサコ)
上智大学文学部心理学科助教授。昭和51年東京女子大学文理学部心理学科卒業。昭和59年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専門課程博士課程満期退学。東京大学教育学部助手、上智大学講師を経て、平成4年より現職。専門は、発達心理学。特に、コミュニケーション能力の発達に関心をもつ。

落合 正行(オチアイ マサユキ)
追手門学院大学人間学部心理学科教授。昭和46年神戸大学教育学部初等教育学科卒業。昭和50年京都大学教育学研究科教育方法学博士課程中退。昭和50年追手門学院大学文学部心理学科助手、昭和52年同大学講師、昭和56年同大学助教授を経て、現職。ほかに、平成4年カーネギー・メロン大学客員教授。平成4〜5年スタンフォード大学客員研究員。

桐谷  滋(キリタニ シゲル)
東京大学医学部音声医学研究施設教授。医学博士。昭和38年東京大学理学部物理学科卒業。東京大学医学部助教授を経て、昭和59年より現職。専門は、音声言語科学。現在は、人の音声言語の発達および学習に関心をもつ。

久保田 競(クボタ キソウ)
日本福祉大学情報社会科学部教授。医学博士。昭和32年東京大学医学部医学科卒業。昭和39年東京大学生物系大学院基礎医学(神経生理学)修了。東京大学医学部講師、京都大学霊長類研究所助教授、同教授を経て、平成8年より現職。専門は、神経生理学。特に、前頭葉の働きに関心をもつ。

小嶋 示羊三(コジマ ショウゾウ)
京都大学霊長類研究所行動神経研究部門教授。文学博士。昭和45年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学霊長類研究所助教授を経て、平成元年より現職。専門は、実験心理学。特に、聴覚と音声に関心をもつ。

子安 増生(コヤス マスオ)
京都大学教育学部助教授。教育学博士。昭和48年京都大学教育学部(教育心理学専攻)卒業。昭和52年同大学院教育学研究科(教育心理学専攻)博士課程退学。愛知教育大学助手、同助教授を経て、昭和63年より現職。専門は、教育心理学。特に、認知発達の研究。現在は、「心の理論」、メタファー、マルチメディア教育などに関心をもつ。

志村 洋子(シムラ ヨウコ)
埼玉大学教育学部幼児教育講座教授。昭和49年東京芸術大学音楽部声楽科卒業。昭和53年同大学院修士課程修了。昭和53年埼玉大学教育学部講師、昭和58年より助教授を経て、平成9年より現職。専門は、乳幼児音楽教育学。特に、乳幼児期の歌唱能力の発達、母子間の音声相互作用研究。

仲 真紀子(ナカ マキコ)
千葉大学教育学部教育心理学教室助教授。学術博士。昭和59年お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科中退。お茶の水女子大学人間文化研究科助手、千葉大学教育学部講師を経て、平成元年より千葉大学教育学部助教授。専門は、認知心理学と発達心理学。現在、助数詞の獲得と目撃証言に関心をもつ。

波多野 誼余夫(ハタノ ギヨオ)
慶應義塾大学文学部人間関係学科教授。教育学博士。昭和33年東京大学教育学部教育心理学科卒業。獨協大学教養部教授を長い間つとめたあと、平成7年より現職。専門は、発達心理学、認知科学。現在は、概念発達、熟達化、日常的認知に関心をもつ。

正高 信男(マサタカ ノブオ)
京都大学霊長類研究所助教授。昭和57年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。NIH(アメリカ)客員研究員、マックス・プランク精神医科学研究所(ドイツ)研究員などを経て、平成5年より現職。専門は、比較行動学。特に、乳児の音声発達。

松沢 哲郎(マツザワ テツロウ)
京都大学霊長類研究所教授。理学博士。昭和51年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。京都大学霊長類研究所助手、助教授を経て、平成5年より現職。専門は、比較認知科学、霊長類学。

山本 淳一(ヤマモト ジュンイチ)
明星大学人文学部心理・教育学科助教授。文学博士。昭和55年慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科卒業。昭和60年同大学大学院心理学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(筑波大学心身障害学系)、明星大学専任講師を経て、平成7年より現職。専門は、発達臨床心理学、応用行動分析学。特に、発達障害児の認知・言語の成立条件。

渡辺  茂(ワタナベ シゲル)
慶應義塾大学文学部心理学専攻教授。文学博士。昭和50年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。慶應義塾大学文学部助手、同助教授を経て、昭和63年より現職。専門は、実験心理学、動物行動学、神経科学にわたる。特に、鳥類の視覚認知に関心をもっている。