第14回「大学と科学」酸素が作る奇妙な物質−金属酸化物が拓く新しい科学−
秋光  純(アキミツ ジュン)
青山学院大学理工学部物理学科教授。理学博士。1970年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学物性研究所中性子回折部門助手、青山学院大学理工学部助教授を経て、現職。専門は固体物理。特に超伝導および磁性。日本物理学会論文賞、超伝導科学技術賞、仁科記念賞受賞。

今田 正俊(イマダ マサトシ)
東京大学物性研究所教授。理学博士。1981年東京大学大学院博士課程修了。東京大学物性研究所助手、埼玉大学教養部助教授、東京大学物性研究所助教授を経て、現職。専門は物性物理学理論。特に強相関電子物性、計算物理学。

内田 慎一(ウチダ シンイチ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻・教授。工学博士。1976年東京大学工学系大学院博士課程修了。東京大学工学部講師、同助教授、同教授を経て、99年より現職。専門は固体物理。特に高温超伝導の物性研究。

遠藤 康夫(エンドウ ヤスオ)
東北大学金属材料研究所教授。理学博士。1965年6月京都大学大学院工学研究科金属物理学専攻博士課程中退。65年6月東京大学物性研究所磁気1部門助手、東北大学理学部物理第2学科助教授を経て、86年東北大学理学部教授、95年東北大学理学研究科教授配置換、99年8月より現職。72年より2年間ブルックヘブン国立研究所物理部門研究員、京都大学化学研究所助教授併任、高エネルギー物理学研究所ブースター利用施設教授併任、京都大学化学研究所教授を歴任。1995年金属材料化学賞受賞。

北岡 良雄(キタオカ ヨシオ)
大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻極限物性講座教授。理学博士。1976年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程(物性学専攻)修了。東京大学物性研究所教務職員、神戸大学理学部助手、大阪大学基礎工学部助手、同助教授、同大学院基礎工学研究科助教授を経て、97年より現職。専門は物性物理科学。特に核磁気共鳴法(NMR)による強相関電子系(高温超伝導体、金属酸化物、重い電子系、量子スピン磁性体)の超伝導と磁性に関する研究。1991年第5回日本IBM科学賞、96年第1回日本物理学学会論文賞(共同受賞)受賞

北澤 宏一(キタザワ コウイチ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻・教授。1972年MIT材料科学専攻博士課程修了。MIT-DSRスタッフ、東京大学工学部物理工学科助教授、超伝導専攻教授、応用化学専攻教授を経て、99年より現職。専門は高温超伝導工学(現在はフラーレンダイマー・高分子の機能材料化、磁場のプロセス応用にも興味をもつ)。1989年応用物理学会論文賞、96年応用磁気学会賞など受賞。

佐藤 正俊(サトウ マサトシ)
名古屋大学大学院理学研究科教授。1974年東京大学理学系大学院博士課程物理修了。東京大学物性研究所助手、分子科学研究所助教授を経て、現職。専門は固体物性。特に超伝導。

高野 幹夫(タカノ ミキオ)
京都大学化学研究所教授。理学博士。1966年京都大学理学部化学科卒業(大学院博士課程修了)。甲南大学理学部講師、同助教授、京都大学化学研究所助教授を経て、93年より現職。専門は固体化学。特に遷移金属酸化物の合成・構造解析・電子物性。

立木  昌(タチキ マサシ)
科学技術庁金属材料技術研究所客員研究官。東北大学名誉教授。理学博士。1959年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。大阪大学理学部助教授、東北大学金属材料研究所教授を経て、96年より現職。先端基礎研究センター量子凝縮相研究グループリーダー。専門は物理。特に超伝導と磁性の物理(現在は高温超伝導に関心をもつ)。1962年朝日賞、85年超伝導物質と機構に関する国際会議論文賞、98年第2回超電導科学技術賞特別賞受賞。

寺倉 清之(テラクラ キヨユキ)
通産省工業技術院産業技術融合領域研究所総合研究官。先端情報計算センター・センター長。理学博士。1969年大阪大学基礎工学研究科博士課程中退。大阪大学理学部助手、東京大学物性研究所助教授、同教授を経て、94年より現職。専門は固体電子論(現在は触媒、酵素に関心をもつ)。

十倉 好紀(トクラ ヨシノリ)
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授。工学博士。東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。東京大学工学部物理工学科助手、同講師、理学部物理学科助教授、同教授を経て、95年より現職。93年より工業技術院産業技術融合領域研究所アトム・テクノロジー研究体グループリーダーを併任。専門は物性物理。特に強相関電子系(酸化物、有機物)の電子物性。1990年仁科記念賞、IBM科学賞、91年Bernd Matthias Prize、98年日産科学賞受賞。

外村  彰(トノムラ アキラ)
株式会社日立製作所フェロー。工学・理学博士。1965年東京大学理学部物理学科卒業。株式会社日立製作所中央研究所、同基礎研究所主管研究長を経て、99年6月より現職。2000年米国科学アカデミー外国人会員。専門は電子線ホログラフィー。1991年学士院賞恩賜賞、99年The Benjamin Franklin Medal in Physics受賞。

永長 直人(ナガオサ ナオト)
東京大学大学院工学系研究科教授。理学博士。1980年東京大学工学部物理工学科卒業、82年同大学院工学系研究科修士課程修了。83年東京大学物性研究所理論部門助手、86年東京大学工学部物理工学助手、88年マサチューセッツ工科大学博士研究員、89年東京大学工学部物理工学科講師、91年東京大学工学部物理工学科助教授、95年東京大学大学院工学系研究科助教授を経て、98年より現職。専門は物性理論。特に強相関電子系(現在は遷移金属酸化物に関心をもつ)。1995年日本IBM賞、95年西宮湯川記念賞、98年超伝導科学技術賞受賞。

中嶋 貞雄(ナカジマ サダオ)
超電導工学研究所顧問。東京大学名誉教授。東海大学名誉客員教授。理学博士。1945年東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学理学部助教授、同教授、東京大学物性研究所教授、同所長、東海大学理学部教授。専門は理論物理学。特に超伝導。

福山 秀敏(フクヤマ ヒデトシ)
東京大学物性研究所長。理学博士。1970年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。70年東北大学理学部物理学科助手、71年からハーバード大学POST DOC、73年からベル研究所研究員、74年東北大学理学部物理学科助教授、77年東京大学物性研究所助教授、84年同教授、92年より東京大学大学院理学研究科教授、99年2月以降東京大学物性研究所教授、99年より現職。専門は物性理論。1985年アメリカ物理学会Fellow、87年第1回IBM科学賞、98年第2回超伝導科学技術賞、98年第3回日本物理学会論文賞受賞。

藤田 敏三(フジタ トシゾウ)
広島大学大学院先端物質科学研究科教授。理学博士。1968年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。東北大学理学部助手・助教授を経て、84年より広島大学理学部教授、98年現職に配置換え。専門は低温物理学(現在は特に極端条件下における超伝導・f電子系など強相関電子系の基底状態に興味をもつ)。

前川 禎通(マエカワ サダミチ)
東北大学金属材料研究所教授。理学博士。1971年大阪大学大学院理学研究科修士課程修了。東北大学金属材料研究所助教授、名古屋大学工学部教授を経て、97年より現職。専門は物性理論。特に超伝導と磁性。

安岡 弘志(ヤスオカ ヒロシ)
日本原子力研究所・先端基礎研究センター長。理学博士。1966年京都大学大学院理学研究科(物理学専攻)博士課程修了。カリフォルニア大学博士研究員、京都大学工学部助手、東京大学物性研究所助教授、同教授、同所長を経て、99年4月より現職。専門は物性物理学。特に核磁気共鳴法を用いた磁性体や超伝導体の研究。1997年仁科記念賞受賞。