第15回「大学と科学」タンパク質分解の不思議−こわれなくてもこわれすぎてもいけない−
石浦 章一(イシウラ ショウイチ)

東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系教授。理学博士。
1974年東京大学教養学部基礎科学科卒業、79年同大学院理学系研究科博士課程修了。国立精神・神経センター室長、東京大学分子細胞生物学研究所助教授を経て、98年より現職。専門は生化学。現在はタンパク質の変性をともなう精神、神経疾患に興味をもっている。

一島 英治(イチジマ エイジ)
創価大学工学部生物工学科教授、東北大学名誉教授、東京農工大学名誉教授。農学博士。1957年東京農工大学農学部農芸化学科卒業。キッコーマン株式会社、野田産業科学研究所、東京農工大学助教授、教授、東北大学教授を経て、97年より現職。専門は酵素科学。

岩永 貞昭(イワナガ サダアキ)
九州大学名誉教授。薬学博士。1960年京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。大阪大学蛋白質研究所助教授、九州大学理学部教授を経て、96年定年退職。96〜2001年藤田保健衛生大学客員教授。97年ワシントン大学(シアトル市)客員教授。専門は生化学。特にタンパク質化学。現在は自然免疫の仕組みに関心をもつ。

内山 安男(ウチヤマ ヤスオ)
大阪大学大学院医学系研究科情報伝達医学専攻機能形態学解剖学第一講座教授。1972年群馬大学医学部医学科卒業。81年筑波大学基礎医学系助教授、91年岩手医科大学医学部教授を経て、95年より現職。専攻は神経科学・細胞生物学。アポトーシスに興味をもつ。

大隈 良典(オオスミ ヨシノリ)
岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授。理学博士。1967年東京大学教養学部基礎科学科卒業。72年東京大学大学院理学系研究科相関理化学専門課程。東京大学理学部講師、同大学教養学部助教授を経て、96年より現職。専門は細胞生物学。特に細胞内小器官のダイナミクス。

川島 誠一(カワシマ セイイチ)
財団法人東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所分子制御研究部門部長。理学博士。1971年東京大学大学院博士課程修了。群馬大学医学部助手、東京大学医学部助手、東京都老人総合研究所生化学部室長を経て、92年より現職。専門は酵素生化学。特にプロテアーゼ。現在は細胞内プロテアーゼの生理機能に関心をもつ。

岸本 健雄(キシモト タケオ)
東京工業大学大学院生命理工学研究科生命情報専攻教授。理学博士。1971年東京大学理学部化学科卒業。76年同大学院博士課程動物学専攻修了。岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助教授、東京工業大学理学部教授、同生命理工学部教授を経て、99年より現職。専門は細胞生物学と発生生物学。現在は減数分裂から初期発生にいたる細胞周期の制御機構に関心をもつ。

木曽 良明(キソ ヨシアキ)
京都薬科大学大学院薬学研究科科長・創薬科学フロンティア研究センターセンター長・薬品化学教室教授。薬学博士。1968年京都大学薬学部製薬化学科卒業。大学院博士課程修了。京都大学薬学部助手、ピッツバーグ大学医学部蛋白質研究室リサーチアソシエート、徳島大学薬学部助教授を経て、83年より京都薬科大学教授。専門は薬品化学。特にペプチド化学を基盤とする創薬科学。現在は抗ウイルス薬としての酵素阻害剤に関心をもつ。

木戸  博(キド ヒロシ)
徳島大学分子酵素学研究センター酵素分子化学部門教授。医学博士。1977年徳島大学大学院医学研究課博士課程修了。徳島大学酵素科学研究センター助教授を経て、93年より現職。専門は生化学、分子生物学。特にタンパク質分解酵素を中心に応用酵素学的研究を展開している。

小出武比古(コイデ タケヒコ)
姫路工業大学理学部生命科学科教授。理学博士。1967年大阪大学理学部化学科卒業。69年同大学院理学研究科修士課程修了。71年同博士課程中退。71年新潟大学医学部助手、77年講師を経て、91年より現職。その間、74年アメリカ・ワシントン大学生化学科留学、84年同客員研究員、99年同客員教授。専門は生化学。特に血液凝固制御系タンパク質の構造、機能とその分子病態。現在は血液タンパク質の生合成過程における品質管理機構に関心をもつ。

小南 英紀 (コミナミ エイキ)
順天堂大学医学部医学科生化学第一講座教授。医学博士。1968年岡山大学医学部医学科卒業。徳島大学酵素科学研究センター助教授を経て、88年より現職。専門は生化学。細胞内タンパク質の分解機構、特に膜構造のオートファゴソーム・リソソーム蛋白分解システムの研究。

須田 立雄(スダ タツオ)
埼玉医科大学ゲノム医学研究センター副所長、病態生理部門教授、昭和大学名誉教授。歯学博士。1960年東京医科歯科大学歯学部卒業。64年同大学院博士課程修了(生化学専攻)。東京医科歯科大学歯学部講師、助教授、77年昭和大学歯学部教授、中外製薬株式会社高田研究所内メディカルカルチュウア顧問を経て、2001年4月より埼玉医科大学ゲノム医学研究センター副所長、病態生理部門教授専門はビタミンDと骨の研究。現在は骨粗鬆症の治療薬の開発に取組んでいる。

鈴木 紘一(スズキ コウイチ)
財団法人東京都老人総合研究所所長。理学博士。医学博士。1967年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。 東京大学分子細胞生物学研究所を経て、2000年より現職。東京大学名誉教授。

田中 啓二(タナカ ケイジ)
財団法人東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所分子腫瘍学研究部門部長。医学博士。1976年徳島大学大学院医学研究科博士課程中退。徳島大学酵素研究施設助手、徳島大学酵素科学研究センター助教授を経て、96年より現職。専門は生化学・分子生物学。特に細胞内タンパク質分解機構に関する研究。現在はユビキチンとプロテアソームに関心をもっている。

深水 昭吉(フカミズ アキヨシ)
筑波大学応用生物化学系/先端学際領域研究センター教授。1983年筑波大学第二学群農林学類卒業。85年筑波大学大学院修士課程環境科学研究科修了。87年筑波大学大学院博士課程農学研究科中退。87年筑波大学遺伝子実験センター助手(応用生物化学系)、90年筑波大学講師(応用生物化学系)、94年アメリカ・SALK研究所博士研究員、95年筑波大学助教授(応用生物化学系)を経て、99年7月より現職。

別府 輝彦(ベップ テルヒコ)
日本大学生物資源科学部応用生物科学科教授・生命科学研究所所長。農学博士。1956年東京大学農学部農芸化学科卒業、大学院博士課程終了。東京大学農学部助教授、同教授を経て、94年より現職。専門は応用微生物学。

柳澤 勝彦(ヤナギサワ カツヒコ)
国立療養所中部病院長寿医療研究センター痴呆疾患研究部部長。1980年新潟大学医学部卒業。84年アメリカ・国立衛生研究所(NIH)客員研究員、90年新潟大学脳研究所神経内科助手、91年東京医科歯科大学医学部神経内科助手、94年東京大学医学部脳研究施設病理学部門助手、95年11月より現職。 所属学会は日本神経学会(評議員)、日本神経化学会(評議員)、日本痴呆学会(理事)、アメリカ・神経科学会。専門は神経化学、神経内科学。アルツハイマー病分子病理に興味をもって研究を進めている。

柳田 充弘(ヤナギダ ミツヒロ)
京都大学大学院生命科学研究科教授。理学博士。1970年東京大学大学院理学系研究科博士課程中途退学。71年京都大学理学部生物物理学教室助教授、78年同教授、95年京都大学大学院理学研究科教授を経て、99年より現職。日本分子生物学会会長、英国王立協会外国人会員、欧州分子生物学機構外国人会員。専門は分子生物学、細胞生物学。

山本 健二(ヤマモト ケンジ)
九州大学大学院歯学研究院口腔常態制御学講座教授。薬学博士。1974年九州大学大学院薬学研究科博士課程修了。九州大学歯学部助手、長崎大学歯学部助教授、89年九州大学歯学部教授を経て、機構改革により2000年より現職。専門は分子細胞生物学。特に薬理学。現在はタンパク質分解酵素を標的にした創薬に関心をもっている。

横沢 英良(ヨコザワ ヒデヨシ)
北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学専攻教授。理学博士。1967年東京大学理学部生物化学科卒業。72年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程満期退学。北海道大学薬学部助教授、北海道大学薬学部教授を経て、98年より現職。専門は生化学。特に現在はタンパク質分解の生理的意義に関心をもつ。