第15回「大学と科学」ここまでわかった都市直下地震
家村 浩和(イエムラ ヒロカズ)
京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授。工学博士。1974年3月京都大学大学院工学研究科交通土木学専攻博士課程単位取得退学、77年9月京都大学工学博士。京都大学工学部交通土木工学科助手、講師、助教授を経て、1994年4月より京都大学工学部土木工学科教授、組織替えにより96年4月より現職。専門は地震工学、とくに構造動力学(現在は免震・制震手法の開発に興味をもつ)。

井野 盛夫(イノ モリオ)
富士常葉大学環境防災学部学部長。理学博士。財団法人静岡総合研究機構防災情報研究所所長兼務。1961年東京教育大学理学部地学科卒業。静岡県総務部防災局局長を経て、1996年より研究所所長。2000年より大学学部長。専門は防災行政、水理地質、とくに防災計画。

入倉 孝次郎(イリクラ コウジロウ)
京都大学防災研究所教授。1963年3月京都大学理学部物理学科卒業、1966年3月京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻修士課程修了、1968年3月京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程中退。1968年4月京都大学防災研究所助手、1973年5月京都大学防災研究所助教授、1988年8月京都大学防災研究所教授、現在に至る。1984年8月〜1986年1月南カルフォルニア大学客員教授、1989年4月〜5月ミラノ工科大学客員教授、1990年12月〜1991年12月メキシコ国立防災センター(CENAPRED)JICA長期派遣専門家、2000年4月日本地震学会会長、2000年7月日本学術会議会員(第18期、第4部理学)。専門は地震学、とくに強震動地震学、経験的グリーン関数法を用いて大地震時の地震動の合成に関する研究、強震動予測のためのレシピ。

大町 達夫(オオマチ タツオ)
東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。1974年東京大学大学院博士課程修了。電源開発株式会社、東京工業大学大学院理工学研究科助教授を経て、1987年より現職。専門は地震工学、とくに地盤震動、津波およびダムの耐震性。

岡田 恒男(オカダ ツネオ)
芝浦工業大学工学部建築工学科教授。工学博士。1961年3月東京大学大学院数物研究科修了。1961年東京都立大学工学部助手、1967年東京大学生産技術研究所講師、1969年同助教授、1980年同教授、1991年より同研究所長、1996年東京大学名誉教授、同年4月より現職。同年財団法人日本建築防災協会会長、1999年財団法人日本建築学会会長。専門は建築耐震工学、耐震設計論、都市防災。

小谷 俊介(オタニ シュンスケ)
東京大学大学院工学系研究科教授。1966年3月東京大学工学部建築学科卒業(工学士)、69年2月イリノイ大学土木工学科修士課程修了(M.Sc.)、73年2月イリノイ大学土木工学科博士課程修了(Ph.D.)、82年1月東京大学工学博士。1967年イリノイ大学土木工学科研究助手、72年同客員研究副手、73年同講義担当、客員研究助教授、75年トロント大学土木工学科助教授、77年同副教授、79年東京大学工学部建築学科助教授、93年同教授、95年東京大学大学院工学系研究科に配置換え、工学部兼担、現在に至る。専門は鉄筋コンクリート構造、地震工学(耐震構造)、構造力学。

鏡味 洋史(カガミ ヒロシ)
北海道大学大学院工学研究科都市環境工学専攻教授。工学博士。1966年東京工業大学理工学部建築学科卒業。東京工業大学理工学部助手、北海道大学工学部助教授、北海道大学工学部教授を経て、97年より現職。専門は地震工学、とくに地域地震入力評価(現在は同評価に基づく地域防災に関心をもつ)。

亀田 弘行(カメダ ヒロユキ)
京都大学防災研究所教授。工学博士。1963年3月京都大学工学部土木工学科卒業。68年3月京都大学大学院工学研究科博士課程土木工学専攻単位修得退学。1968年4月京都大学工学部助教授、86年10月より現職。98年1月より防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター・センター長(兼任)。専門は耐震工学・ライフライン地震工学・都市地震防災・防災GIS。

五條 渉(ゴジョウ ワタル)
国土交通省国土技術政策総合研究所建築研究部基準認証システム研究室長。1980年東京大学工学部建築学科卒業。1980年建設省入省。住宅局建築指導課(構造班補佐)、愛知県建築住宅課長、都市局区画整理課(震災復興事業担当補佐)、建設省建築研究所基準認証研究センター性能基準研究室長等を経て、2001年より現職。専門は建築基準、とくに建築構造関係基準、性能指向型技術基準のあり方。

齋藤 富雄(サイトウ トミオ)
兵庫県防災監。1969年関西大学法学部卒業。秘書課長、知事公室次長兼秘書課長、西播磨県民局長を経て、1996年4月より現職。

佐藤 忠信(サトウ タダノブ)
京都大学防災研究所教授。工学博士。1969年京都大学工学部土木工学科卒業。74年京都大学大学院工学研究科土木工学専攻博士課程修了。京都大学防災研究所助手、助教授を経て、1995年より現職。専門は地震工学、とくに非線形地盤震動と構造ヘルスモニタリング。

重川 希志依(シゲカワ キシエ)
富士常葉大学環境防災学部助教授。1980年3月東京理科大学理工学部建築学科卒業。1980年4月東京大学工学部都市工学科研究生、81年4月財団法人都市防災研究所入所、87年同研究所研究部主任研究員、98年4月同研究所研究部長、2000年4月富士常葉大学環境防災学部助教授。専門は防災学、防災教育、災害弱者問題など。

土岐 憲三(トキ ケンゾウ)
京都大学大学院工学研究科教授。工学博士。1966年京都大学大学院工学研究科土木工学専攻博士課程修了。1966年京都大学工学部、防災研究所助教授、76年京都大学防災研究所教授、93年京都大学大学院工学系研究科教授。95〜97年京都大学評議会。96〜98年東京大学大学院工学系研究科教授併任。97〜99年京都大学大学院工学研究科長、工学部長、2001年京都大学総長補佐、現在に至る。日本学術会議研究連絡委員(災害工学、基礎工学)、日本土木学会理事および副会長、Soil Dynamics and Earthquake Engineering編集委員、国際連合上級科学顧問、世界地震工学会日本代表、日本地震工学会副会長、日本自然災害学会会長などを歴任。専門は地震工学、構造・基礎動力学、自然災害科学。

泊 次郎(トマリ ジロウ)
朝日新聞社科学部編集委員。1967年東京大学理学部物理学科地球物理コース卒業。1967年朝日新聞社入社、広島支局、科学朝日副編集長。大阪本社科学部長などをを経て、1995年より現職。専門は自然災害、地球科学、環境問題。

鳥井 弘行(トリイ ヒロユキ)
日本経済新聞社論説委員。1969年東京大学工学部工業化学修士課程修了。1969年4月日本経済新聞社入社。専門は科学技術政策、エネルギー環境問題。

新野 幸次郎(ニイノ コウジロウ)
財団法人神戸都市問題研究所理事長。神戸大学名誉教授。1949年3月神戸経済大学経済学科卒業。神戸大学経済学部講師、助教授、教授を経て、経済学部部長(1976〜1978年)、神戸大学長(85〜91年)を経て、91年より名誉教授。財団法人神戸都市問題研究所所長、2000年より同理事長。専門は経済政策学、産業組織論。

林 春男(ハヤシ ハルオ)
京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授。Ph.D(UCLA)1974年早稲田大学文学部心理学科卒業、79年大学院博士課程修了。1979年フルブライト留学生として、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校(UCLA)大学院博士課程に留学、83年同校から博士号(Ph.D.)取得。1983年弘前大学人文学部講師、85年同助教授、88年広島大学総合科学部助教授、91年京都大学防災研究所都市防災研究所地域防災システム研究センター助教授、96年京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授、現在に至る。専門は社会心理学、災害時の人間行動、防災心理学。

廣井 脩(ヒロイ オサム)
東京大学社会情報研究所所長。1975年東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京大学新聞研究所助手、同助教授を経て、1992年に東京大学社会情報研究所教授、99年より現職。専門は災害社会学。

村上 處直(ムラカミ スミナオ)
防災都市計画研究所名誉所長。工学博士。横浜国立大学非常勤講師。1960年横浜国立大学工学部建設学科卒業、62年東京大学大学院数物系研究科修士課程修了、65年東京大学大学院数物系研究科博士課程単位取得後退学。東京大学工学部都市工学科高山研究室研究員、防災都市計画研究所所長等を経て、88年に横浜国立大学工学部教授、96年同大学大学院工学研究科教授、2000年3月同大学退官、現在に至る。専門は都市防災、環境システム学。

山崎 文雄(ヤマザキ フミオ)
東京大学生産技術研究所助教授。工学博士。防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センターチームリーダー(兼任)。1976年東京大学土木工学科卒業、78年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。1978清水建設株式会社入社、同社大崎研究室研究員を経て、89年より現職。98年より理化学研究所(現 防災科学技術)チームリーダーも兼任。この間、米国コロンビア大学客員研究員(84〜86年)、英国インペリアルカレッジ客員研究員(92年)。専門は地震工学と都市防災、とくに地震動、地震被害予測、ライフライン、災害情報、災害リモートセンシングなどに関心をもつ。