第16回「大学と科学」明日を拓く植物科学−光エネルギーを生物エネルギーに変える植物の設計図を読む
飯田 秀利(イイダ ヒデトシ)
東京学芸大学教育学部生物学科教授。理学博士(東京大学)。1974年茨城大学理学部生物学科卒業、78年東京大学大学院理学系研究科生物化学専門課程博士課程中途退学。78年東京都臨床医学総合研究所細胞生物学研究部門技術員、85年ハーバード大学医学部 Dana-Farberがん研究所博士研究員、87年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所細胞生物学研究系助手、95年同研究所制御機構研究系および総合研究大学院大学生命科学研究科助教授、96年東京学芸大学教育学部生物学科助教授、2000年より現職。同年科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業研究代表者。著書に、『酵母の細胞工学と育種』(分担執筆、学会出版センター)、『酵母の研究技術の新展開』(分担執筆、学会出版センター)、『新生化学実験講座 第6巻 生体膜と膜輸送』(分担執筆、東京化学同人)など。

岡田 清孝(オカダ キヨタカ)
京都大学大学院理学研究科教授。1973年京都大学大学院理学研究科修士課程修了、75年10月京都大学大学院理学研究科博士課程退学。同年11月東京大学理学部生物化学教室助手、82年文部省長期在外研究員(ハーバード大学生化学教室研究員)、86年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助手、89年同助教授、95年より現職。1990年日本遺伝学会奨励賞『シロイヌナズナを用いた高等植物の分子遺伝発生学』など受賞。著書に、『岩波講座 分子生物科学9 個体の生涯 II』(共著、岩波書店)、『根:土の中の神秘』『植物[不思議な世界]』(美濃部侑三編、共立出版)、『新版 植物の形を決める分子機構 −形態形成を支配する遺伝子のはたらきに迫る−』(岡田清孝、町田泰則、松岡信編、秀潤社)、『モデル植物ラボマニュアル 分子遺伝学・分子生物学的実験法』(岩淵雅樹、岡田清孝、島本功編、シュプリンガー・フェアラーク東京)、『細胞工学別冊植物細胞工学シリーズ15 新版モデル植物の実験プロトコール 遺伝学的手法からゲノム解析まで』(岡田清孝、島本功編、秀潤社)など。

小俣 達男(オマタ タツオ)
名古屋大学大学院生命農学研究科教授。理学博士。1978年東京大学理学部生物化学科卒業、84年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。同年理化学研究所研究員。92年名古屋大学農学部助教授、97年より現職。1994年日本植物生理学会奨励賞など受賞。著書に、『生命を支える光』(分担執筆、共立出版)、『朝倉植物生理学講座 (2) 代謝』(分担執筆、朝倉書店)など。

黒岩 常祥(クロイワ ツネヨシ)
東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。1971年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。同年東京都立アイソトープ総合研究所研究員、73年岡山大学理学部講師、同助教授、77年基礎生物学研究所助教授、83年同教授、87年東京大学理学部教授、92年より現職。1999年度先端技術学生論文優秀賞、指導教官賞など受賞。著書に、『高校生に贈る生物学5 細胞はどのように生まれたか』(岩波書店)、『ミトコンドリアはどこからきたか』(NHKブックス)など。

佐々木幸子(ササキ ユキコ)
名古屋大学大学院生命農学研究科教授。農学博士。1961年京都大学農学部農学科卒業、66年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻博士課程修了。66〜94年京都大学農学部助手、この間70〜71年米国ペンシルバニア大学博士研究員、94〜95年京都大学農学部助教授、95年より現職。2001年日本農芸化学会賞など受賞。

佐藤 文彦(サトウ フミヒコ)
京都大学大学院生命科学研究科教授。農学博士。1977年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻修士課程修了。79年京都大学農学部助手、83〜84年西ドイツミュンスター大学フンボルト博士研究員、90年京都大学農学部助教授、95年同教授、99年より現職。1989年日本農芸化学会奨励賞、99年日本植物化学調節学会賞など受賞。著書に、『植物分子生物学』(分担執筆、朝倉書店)、『新植物化学調節実験法』(分担執筆、植物化学調節学会)、『遺伝子組み換え植物の光と影』(分担執筆、学会出版センター)など。

佐野  浩(サノ ヒロシ)
奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター教授。理学博士。1965年国際基督教大学教養学部卒業、70年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。72年フライブルク大学分子生物学教室研究員(ドイツ)、76年ハーバード大学医学部研究員、82年ハーバード大学医学部インストラクター、85年秋田県立大学附属生物工学研究所教授、95年より現職。98年奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター長(併任)。1998年日本植物化学調節学会賞など受賞。著書に、『社会学への誘い』(分担執筆、朝日新聞社)、『植物分子生理学入門』(分担執筆、学会出版センター)、『遺伝子組み換え植物の光と影』(編著、学会出版センター)など。
篠崎 一雄(シノザキ カズオ)
理化学研究所植物分子生物学研究室主任研究員。理化学研究所ゲノム科学総合研究センター植物機能情報研究グループプロジェクトディレクター。筑波大学大学院生物科学研究科客員教授。理学博士。1972年大阪大学理学部生物学科卒業、77年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。78年国立遺伝学研究所分子遺伝部研究員、83年名古屋大学理学部助手、86年同遺伝子実験施設助教授、87年ロックフェラー大学客員研究員、89年理化学研究所植物分子生物学研究室主任研究員、93年筑波大学大学院生物科学研究科客員教授、99年理化学研究所ゲノム科学総合研究センタープロジェクトディレクター。1987年日本生化学会奨励賞、87年日本遺伝学会奨励賞、2000年トムソンコーポレーション引用最高栄誉賞など受賞。著書に、『Molecular Responses to Cold,Drought,Heat and Salt Stress in Higher Plants』(編著、R. G. Landes Company)、『環境応答・適応の分子機構』(編著、蛋白質核酸酵素、共立出版)、『植物の環境応答』(編著、細胞工学別冊、秀潤社)など。

杉田  護(スギタ マモル)
名古屋大学遺伝子実験施設教授。理学博士。1978年北海道大学理学部生物学科卒業、82年北海道大学大学院理学研究科博士後期課程植物学専攻中途退学。84年理学博士(名古屋大学)。82年北海道大学理学部助手、85〜87年カリフォルニア大学(バークレー)植物学部博士研究員、88年北海道大学理学部講師、89年名古屋大学遺伝子実験施設助教授、98年名古屋大学大学院人間情報学研究科教授、2000年より現職。1986年第2回井上科学研究奨励賞、94年日本遺伝学会奨励賞など受賞。著書に、『教養生物学実験』(分担執筆、共立出版)、『植物遺伝子工学マニュアル』(分担執筆、講談社サイエンティッフィック)、『クローニングとシーケンス −植物バイオテクノロジー実験マニュアル』(分担執筆、農村文化社)、『新生化学実験講座第2巻 核酸1 分離精製』(分担執筆、東京化学同人)、『シリーズ・ニューバイオフィジックス2巻遺伝子の構造生物学』(分担執筆、共立出版)など。

杉山 達夫(スギヤマ タツオ)
理化学研究所植物科学研究センター長。農学博士。1957年名古屋大学農学部農芸化学科卒業、63年名古屋大学大学院農学研究科修士課程修了。63年〜64年国際イネ研究所研究員、66年〜74年名古屋大学農学部助手、71年〜72年ジョンスホプキンス大学医学部博士研究員、74年〜81年静岡大学農学部助教授、81年〜85年名古屋大学農学部助教授、85年〜97年名古屋大学農学部教授、97年〜2001年名古屋大学大学院生命農学研究科教授、2000年より現職。00年〜01年日本植物生理学会会長。1978年日本農芸化学会奨励賞、87年中日文化賞、91年米国植物生理学会 Corresponding Member、96年日本農学賞など受賞。99年紫綬褒章受章。著書に、『岩波講座─分子生物科学12:植物の機能』(分担執筆、岩波書店)、『食糧とバイオサイエンス』(分担執筆、朝日出版社)など。

田中  寛(タナカ カン)
東京大学分子細胞生物学研究所助教授。農学博士。1985年東京大学農学部農芸化学科卒業、87年東京大学大学院農学系研究科農芸化学専門課程修士課程修了、90年東京大学大学院農学系研究科農芸化学専門課程博士課程修了。農学博士(東京大学)。90〜91年日本学術振興会特別研究員、91年東京大学応用微生物研究所助手、93年東京大学分子細胞生物学研究所助手、97年より現職。著書に、『微生物学実験法』(分担執筆、講談社)など。

田畑 哲之(タバタ サトシ)
かずさDNA研究所植物遺伝子研究部部長。理学博士。1977年神戸大学理学部生物学科卒業、79年京都大学大学院理学研究科博士前期課程修了、83年理学博士(京都大学)。82年米国カリフォルニア大学博士研究員、85年京都大学化学研究所助手、87年名古屋大学理学部助手、93年同助教授、94年かずさDNA研究所主席研究員、99年より現職。1997年東京テクノフォーラム21ゴールドメダル賞、2001年日本植物生理学会特別賞、01年Kumho Science International Awardなど受賞。

西村 幹夫(ニシムラ ミキオ)
基礎生物学研究所細胞機構研究部門教授。農学博士。1975年名古屋大学大学院農学研究科博士課程中途退学。75年名古屋大学農学部助手、87年神戸大学理学部助教授、88年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助教授併任、90年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授、90年総合研究大学院大学生命科学研究科教授併任、96年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所細胞生物学研究系主幹、2000年から日本植物生理学会Plant Cell Physiology編集長。1984年日本農芸化学会奨励賞など受賞。編著書に、『植物の細胞生物学的研究法−植物細胞の構築と形成機構 蛋白質・核酸・酵素』(共立出版)、『植物オルガネラの動態 植物細胞工学』(秀潤社)、『植物の細胞を観る実験プロトコール 細胞工学』(秀潤社)、『植物のタンパク質実験プロトコール 細胞工学』(秀潤社)、『植物細胞 朝倉植物生理学講座』(朝倉書店)など。

長谷 俊治(ハセ トシハル)
大阪大学蛋白質研究所教授。理学博士。1977年大阪大学大学院理学研究科博士課程中退。77年大阪大学理学部教務職員、79年大阪大学理学部助手、81〜83年文部省在外研究員スイスバーゼル大学、87年名古屋大学農学部助教授、92年より現職。著書に、『岩波講座・分子生物科学、植物の機能』(分担執筆、岩波書店)、『新生物化学実験のてびき』(共編、分担執筆、化学同人)、『タンパク質ものがたり』(分担執筆、化学同人)、『植物のタンパク質実験プロトコール』(共編)など。

林  浩昭(ハヤシ ヒロアキ)
東京大学大学院農学生命科学研究科助教授。農学博士。1983年東京大学農学部農芸化学科卒業、85年東京大学大学院農学系研究科農芸化学専門課程修士課程修了、同年同博士課程中退。東京大学農学部助手。90年農学博士(東京大学)、95年東京大学農学部助教授、96年より現職。1993年日本土壌肥料学会奨励賞など受賞。著書に、『朝倉植物生理学講座2 代謝』(分担執筆、朝倉書店)、『物質の輸送と貯蔵』(分担執筆、朝倉書店)など。

久堀  徹(ヒサボリ トオル)
東京工業大学資源化学研究所助教授。理学博士。1980年早稲田大学教育学部理学科卒業、82年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了、85年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。理学博士(早稲田大学)。85年早稲田大学教育学部助手、87年横浜市立大学文理学部助手、95年より現職。著書に、『植物生理工学』(分担執筆、丸善)、シリーズ・ニューバイオフィジックスII『ポンプとトランスポーター』(分担執筆、共立出版)など。

町田千代子(マチダ チヨコ)
中部大学応用生物学部環境科学科教授。農学博士。1972年千葉大学理学部化学科卒業。72年三菱化成生命科学研究所研究技術員、79〜82年米国ニューヨーク州立大学ストニー・ブルック校医学部微生物学科研究技術員、85年農学博士(東京大学)、92〜94年新技術事業団さきがけ研究 21「細胞と情報」領域研究者、96〜99年キリンビール(株)基盤技術研究所研究員、99〜2001年名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻講師、01年より現職。著書に、『挿入因子 IS1 の構造と機能の発現』(分担執筆、共立出版)、『双子葉植物における葉の形成』(分担執筆、秀潤社)など。

水野  猛(ミズノ タケシ)
名古屋大学大学院生命農学研究科教授。農学博士。1972年名古屋大学農学部農芸化学科卒業、77年名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了。78年三菱化成生命科学研究所研究員、80〜83年ニューヨーク州立大学博士研究員、84年名古屋大学農学部助教授、89年より現職。1987年農芸化学会奨励賞など受賞。著書に、『遺伝子』(分担訳、東京化学同人)、『基礎生化学実験法』(分担編集、東京化学同人)、『微生物学ハンドブック』(分担執筆、丸善)、『微生物機能の多様性』(分担執筆、学会出版センター)、『細菌;4000遺伝子の細胞戦略』(分担執筆、共立出版)など。

村田 紀夫(ムラタ ノリオ)
基礎生物学研究所制御機構研究系教授。理学博士。1966年東京大学大学院修士課程理学系研究科修了、69年理学博士(論文、東京大学)。66〜78年東京大学理学部助手、78〜85年東京大学教養学部助教授、85年より現職。1969年日本生化学会研究奨励賞、87年朝日学術奨励賞など受賞。著書に、『Aerobic photosynthetic Bacteria』、『Research in Photosynthesis,Vols. I,II,III and IV』、『Biochemistry and Molecular Biology of Membrane and Storage Lipids of Plants』、『Lipids in photosynthesis: Structure,Function and Genetics』など。

山谷 知行(ヤマヤ トモユキ)
東北大学大学院農学研究科教授。農学博士。1972年東北大学農学部農芸化学科卒業、77年東北大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(東北大学)。77〜78年日本学術振興会奨励研究員、78〜79年カナダ国マクマスター大学博士研究員、79〜80年米国ミシガン州立大学博士研究員、80年岡山大学農業生物研究所助手、88年東北大学農学部助教授、92年同教授、98年より現職。2000年理化学研究所植物科学研究センター兼任。1983年日本土壌肥料学会奨励賞、99年日本土壌肥料学会賞など受賞。著書に、『朝倉植物生理学講座2 代謝』(編集、朝倉書店)、『Challenge of Plant and Agricultural Sciences to the Crisis of Biosphere on the Earth in the 21st Century』(分担、Landes Bioscience社(米国))、『植物の環境応答−生存戦略とその分子機構』(分担、秀潤社)など。
和田 正三(ワダ マサミツ)
東京都立大学大学院理学研究科教授。理学博士。1965年東京大学理学部生物学科卒業、71年東京大学大学院理学系研究科単位取得退学。71年東京大学理学部助手、72年理学博士(東京大学)、81年東京都立大学理学部助教授、89年東京都立大学理学部教授、97年より現職。98年岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授(客員部門)、97〜98年日本光生物学協会会長、2000〜04年The International Union of Photobiology Vice-president。著書に、『花も葉っぱも光がだいすき』(岩波書店)、シリーズ・光が拓く生命科学『生命を支える光』(編集・分担執筆、共立出版)、植物細胞工学シリーズ『植物の光センシング』(編集・分担執筆、秀潤社)など。