第18回「大学と科学」極微な力で拓くナノの世界−原子・分子のナノ力学最前線−
青野 正和(アオノマサカズ)
大阪大学大学院工学研究科物質・生命工学専攻教授/物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所所長。工学博士。
1972 年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。72 年無機材質研究所入所、86 年理化学研究所主任研究員、96 年より現職、理化学研究所主任研究員を兼務。この間、米国ウィスコンシン大学客員教授(78 〜 80 年)、新技術事業団の創造科学推進事業「青野原子制御表面プロジェクト」総括責任者(89 〜 94 年)、戦略的基礎研究推進事業「人工ナノ構造の機能探索プロジェクト」研究代表者(96 〜 2000 年)、基礎的研究発展推進事業「新しい原子スイッチの機能素子化」研究代表者(01 〜 03 年)、国際共同研究事業「ナノ量子導体アレー・プロジェクト」研究代表者(03 年〜)。02 年より物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所所長(大阪大学教授と兼務)。
専門は表面科学、材料科学、ナノテクノロジー。
1983 年科学技術庁長官賞、熊谷記念真空科学論文賞、92 年日経BP 技術賞、2003 年米国真空学会フェロー、04 年日本表面科学会学会賞などを受賞。


猪飼  篤(イカイアツシ)
東京工業大学大学院生命理工学研究科分子生命科学専攻教授。Ph. D.。
1965 年東京大学理学部生化学科卒業、71 年DUKE 大学大学院博士課程修了。72 年東京大学理学部助手、74 年同講師、75 年同助教授、89 年東京工業大学理学部教授を経て、92 年より現職。
専門は生化学。特にバイオダイナミクスおよびバイオナノテクノロジー。
1996 年日本生化学会論文賞、2001 年日本表面科学会学会賞受賞。著書に、『基礎の生化学』(1992 年)、『はじめての物理化学』(2001 年)。


大西  洋(オオニシヒロシ)
神戸大学理学部化学科教授。理学博士。
1987 年東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士
課程修了。東京大学大学院理学系研究科助手、講師、助教授、財団法人神奈川科学技術アカデミー極限表面反応プロジェクト研究室長を経て、2004 年より現職。
専門は表面化学。現在は固体の表面でおきる化学反応に興味をもつ。
2001 年触媒学会奨励賞、02 年日本学術振興会ナノプローブテクノロジー第167 委員会ナノプローブテクノロジー賞、03 年日本表面科学会技術賞、04 年矢崎学術奨励賞受賞。
著書に、『走査型プローブ顕微鏡:基礎と未来予測』(共著)、『図説光触媒』(共著)など。


岡崎  進(オカザキススム)
自然科学研究機構・分子科学研究所教授。工学博士。
1982 年京都大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程修了。工業技術院大阪工業技術試験所、東京工業大学大学院総合理工学研究科助手、助教授を経て、2001 年より現職。
専門は計算機シミュレーション、理論化学、物理化学。
著書に、『コンピュータシミュレーションの基礎』(2000 年)、『生体系のコンピュータシミュレーション』(共編、2002 年)。60 Molecular Bearings』(共著、Phys. Rev.

佐々木成朗(ササキナルオ)
成蹊大学大学院工学研究科物理情報工学専攻助教授/独立行政法人科学技術振興機構戦略創造研究推進事業さきがけ「組織化と機能」領域「ナノ力学理論の開発と力学的制御による表面機能発現」研究者。理学博士。
1992 年東京大学理学部物理学科卒業、97 年同大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。日
本学術振興会特別研究員(新プロ)、科学技術振興事業団CREST 研究員、科学技術振興事業団さきがけ21 専任研究者、成蹊大学工学部講師を経て、2003 年より同助教授、04 年より現職。
専門は物性理論、計算物質科学。特にナノサイエンス、ナノトライボロジー。現在はナノマシン・ナノ摩擦の理論、ナノプローブテクノロジーの理論に関心をもつ。
1999 年トライボロジー学会奨励賞、2001 年第10 回応用物理学会講演奨励賞受賞。
著書に、『C Lett. 90、2003 年)、『複雑現象工学〜複雑系パラダイムの工学応用』(分担執筆、森北出版、2004 年)、『原子・分子のナノ力学』(分担執筆、丸善、2003年)、『ナノテクノロジーのための走査プローブ顕微鏡』(分担執筆、丸善、2002 年)、『Noncontact Atomic Force Microscopy』(共著、Springer、2002 年)、『Optical and Electronic Processes of Nano-matters』(共著、Kluwer Academic Publishers、2001 年)など。


菅原 康弘(スガワラヤスヒロ)
大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻教授。
1988 年東北大学大学院工学研究科電気及通信工学専攻博士課程修了。88 年東北大学工学部助手、89 年岩手大学工学部助手、91 年広島大学理学部助手、96 年大阪大学工学部助教授を経て、2002 年より現職。
専門は表面工学。特に非接触原子間力顕微鏡の開発とそれを用いた物質表面のナノスケールの物性に関する研究に従事。
1992 年第5 回安藤博記念学術奨励賞、2000 年ナノプローブテクノロジー賞を受賞。
著書に、『Noncontact Atomic Force Microscopy』(共著、Springer、2002 年)。


塚田  捷(ツカダマサル)
早稲田大学大学院理工学研究科ナノ理工学専攻教授。理学博士。
1970 年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。70 年東京大学理学部助手、76 年分子科学研究所助教授、82 年東京大学理学部助教授、91 年同教授を経て、93 年より同大学大学院理学系研究科物理学専攻教授、2004 年より現職。
専門は物性理論。特に表面物理。現在はナノ構造系の物理に関心をもつ。
1999 年表面科学会学会賞受賞。
著書に、『表面物理入門』(共著)、『仕事関数』(共著)、『表面における理論機Ν供戞紛γ)、『ナノテクノロジー最前線』(共編著)。


富取 正彦(トミトリマサヒコ)
北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科物性科学専攻固体構造解析講座助教授。理学博士。
1980 年東京理科大学理学部物理学科卒業、82 年東京工業大学理工学研究科応用物理学専攻修士課程修了、86 年同博士課程修了。86 年東京工業大学大学院総合理工学研究科材料科学専攻表面科学講座助手を経て、94 年より現職。
専門は表面科学、ナノ力学。特に走査型プローブ顕微鏡の開発とそれを用いた表面の極微観察・解析。
著書に、『表面の構造解析第5 章走査トンネル顕微鏡による表面の観察(表面科学シリーズ第3 巻)』(分担執筆、丸善、八木克道編、p.174-203、1998 年)。


中山 喜萬(ナカヤマヨシカズ)
大阪府立大学大学院工学研究科電子物理工学分野教授/大阪大学大学院工学研究科阪大フロンティア研究機構特任教授。工学博士。
1972 年大阪府立大学工学部卒業。72 年松下電器産業株式会社入社、79 年大阪府立大学工学部助手、同講師、同教授を経て、2000 年より現職。その間、米国シカゴ大学客員研究員兼任(92 〜 93 年)。01 年より関西ナノテクノロジー推進会議の「カーボンナノ材料研究会」主査、科学技術振興事業団研究成果活用プラザ大阪「カーボンナノ材料研究」プロジェクトリーダー、03 年より大阪大学大学院工学研究科フロンティア研究機構特任教授兼任。
専門は半導体を中心とする電子材料の合成とその物性に関する研究。最近はカーボンナノ構造物の合成とナノエンジニアリングに関する研究。
2003 年日本学術振興会「ナノプローブテクノロジー賞」受賞。


西川  治(ニシカワオサム)
金沢工業大学工学部物質応用工学科教授。Ph. D. in Physics。
1954 年大阪大学理学部物理学科卒業、64 年米国ペンシルバニア州立大学理学部物理学科大学院博士課程修了。大阪工業大学助手、同講師、ペンシルバニア州立大学研究員、同助教授、ベル研究所研究員、東京工業大学総合理工学研究科教授を経て、92 年より現職。
専門は原子レベルの分解能をもつ走査型アトムプローブの開発と、それによる半導体材料から生体分子の解析。
著書に、『走査プローブ顕微鏡− STM からSPM へ−』(編著、丸善、1998 年)。


長谷川幸雄(ハセガワユキオ)
東京大学物性研究所助教授。工学博士。
1991 年東京大学工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。米国IBM ワトソン研究所博士研究員、京都大学工学部附属メゾ材料研究センター助手、東北大学金属材料研究所助教授を経て、99 年より現職。
専門は表面科学、プローブ顕微鏡を用いたナノサイエンス。


保坂 純男(ホサカスミオ)
群馬大学大学院工学研究科ナノ材料システム工学専攻教授。工学博士。
1971 年山梨大学工学部電気工学科卒業。株式会社日立製作所中央研究所主任研究員、同基礎研究所主任研究員(超LSI 技術研究組合共同研究所出向)、株式会社日立建機ファインテック第2 設計部部長を経て、2001 年より現職。
専門は超高密度メモリとナノメートル計測。特に原子スイッチ、相変化メモリ、バイオセンサなどのデバイスとSTM、AFM、MFM、SNOMなどのプローブ顕微鏡の基礎研究とそれらの応用研究を進めている。
1991 年精密工学会技術賞、93 年応用物理学会論文賞受賞。
著書に、『ULSI 製造装置便覧』(共著)、『ナノメータスケール加工技術』(共著)、『半導体計測評価辞典』(共著)、『Ultraclean Surface Processing of Silicon Wafers』(共著)。


武笠 幸一(ムカサコウイチ)
北海道大学創成科学研究機構特任教授。工学博士。
1965 年北海道大学工学部電子工学科卒業、67 年同大学大学院電子工学専攻修士課程修了。北海道大学工学部助手、アルプス電気株式会社部長、北海道大学大学院工学研究科(電子情報工学専攻ナノエレクトロニクス分野)教授を経て、2004 年より現職。
専門は電子スピン計測、スピンエレクトロニクス、ナノ磁性。
1998 年表面科学会技術賞、2002 年文部科学大臣賞(研究功績者)受賞。
著書に、『Noncontact Atomic Force Microscopy』(共著、Springer、2002 年)、『ナノテクノロジーハンドブック』(共著、オーム、2003 年)、『原子・分子のナノ力学』(共著、丸善、2003 年)。


森田 清三(モリタセイゾウ)
大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻教授。理学博士。
1975 年大阪大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。東北大学電気通信研究所助手、同助教授、岩手大学工学部電子工学科教授、広島大学理学部物理学科教授、同大学理学部附属微晶研究施設教授・同施設長、大阪大学工学部電子工学科教授を経て、98 年より現職。
専門はナノテクノロジー。特に走査型プローブ顕微鏡の開発と応用。現在は主として原子間力顕微鏡の開発と応用。
著書に、『走査型プローブ顕微鏡のすべて』、『原子間力顕微鏡のすべて』、『走査型プローブ顕微鏡− 基礎と未来予測−』(編著)、『はじめてのナノプローブ技術』、『Noncontact Atomic Force Microscopy』(森田清三他編著)、『原子・分子のナノ力学』(編著)。


山田 啓文(ヤマダヒロフミ)
京都大学大学院工学研究科電子工学専攻助教授。
1980 年京都大学理学部卒業、82 年同大学理学研究科修士課程修了。工業技術院(現・産総研)計量研究所、米国スタンフォード大学ギンツトン研究所、工業技術院産業技術融合領域研究所主任研究官を経て、96 年より現職。
専門は走査プローブテクノロジー、分子スケールエレクトロニクス。
1989 年沼田記念論文賞を受賞。
著書に、『原子分子のナノ力学』(共著)、『新しいレジスト材料とナノテクノロジー』(共著)、『21 世紀版薄膜作製応用ハンドブック』(共著)、『マイクロマシン』(共著)など。