文化財の保存と修復 7−伝統ってなに?
三輪 嘉六
文化財保存修復学会会長/(独)九州国立博物館設立準備室長

1938年生。日本大学史学科卒業。奈良国立文化財研究所研究員、文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復技術部長、文化庁美術工芸課長、同文化財鑑査官、日本大学教授を経て、98年現職。
専門は考古学、博物館学、文化財学。
文化審議会文化財分科会の各専門委員、独立行政法人評価委員会委員(文化分科会)をはじめ、各地で文化財の保存・活用についての各種委員。99年から文化財保存修復学会会長に就任。

著書紹介
『日本馬具大観機銑鹸』(編著、吉川弘文館)、『家形はにわ』(日本の美術 至文堂)、「美術工芸品をまもる修理と保存科学」(『文化財を探る科学の眼 5』国土社)、「Horses in Ancient Times」(『Horses and Humanity in Japan』The Japan Association for International Horse Racing)、「文化遺産危機管理的基本課題」(『1999台湾集々大地震―古蹟文物震災修復技術諮詢服務報告書―』台湾国立文化資産保存研究中心)など。


鬼原 俊枝
文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官

1981年大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻後期課程単位取得退学。94年大阪大学より博士(文学)学位取得。95年より現職。
専門は近世絵画史、特に狩野探幽論。現在は修理に興味をもつ。
1998年国華賞、99年島田賞受賞。

著書紹介
『幽微の探究 狩野探幽論』(大阪大学出版会、1998)、「旧円満院宸殿障壁画中の探幽画と画風変革開始の時期」(国華 1284号、2004)。

藤本セイ一
(財)美術院国宝修理所長

1974年大谷大学文学部史学科日本仏教史専攻卒業。同年、財団法人美術院国宝修理所に修技生として入所、85年技師に昇進、2000年所長に就任、今日に至る。
財団法人美術院理事。2004年度京都国立博物館文化財保存修理所運営委員。同・修理者協議会会長。
専門は文化財保存修理(彫刻および大型工芸品)。選定保存技術(木造彫刻修理)の団体に属す。


岡 泰央
(株)岡墨光堂専務取締役

1994年関西学院大学文学部美学科卒業、96年同大学大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。大学院修士課程修了後、米国スミソニアン研究機構フリーア美術館学芸部リサーチアシスタントを経て、99年に帰国。2004年4月より現職。2001〜03年京都橘女子大学非常勤講師(文化財)。
専門は装コウ技術。最近は人文科学と自然科学の知識を修復現場に積極的に導入することに興味をもつ。

著書紹介
論文に、「フリーア本東北院職人歌合絵巻について」(美学論究 第14編、1999)、「The use of digital imaging in the mass repair of Japanese historical documents and sutras : an alternative to direct leaf casting WORKS OF ART ON PAPER(BOOKS, DOCUMENTS AND PHOTOGRAPHS)TECHNIQUES AND CONSERVATION IIC Baltimore Congress 2002)、「太巻きの歴史とその重要性」(月刊文化財 5月号、第一法規、2004)


フィリップ・メレディス
オランダ国立民族学博物館(ライデン)極東美術修復センターヘッド・コンサヴァター

1951年英国生。73年Brighton College of Art(Foundation Course and Diploma Course in Art and Design)卒業。81〜92年(株)宇佐美松鶴堂にて装に携わり、92年から現職。その間、オランダ、ドイツ、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国、米国などの博物館、美術館の仕事に関わるとともに、国際会議などにおいても活躍。
1990年(財)ポーラ伝統文化振興財団十周年記念特別ポーラ国際賞受賞。

著書紹介
“Gerestaureerde rolschilderingen uit China en Japan”(Conservation of scroll paintings from China and Japan)Philip Meredith and Jan van Campen Aziatische Kunst, Year 31, no.3, September 2001、“Restaurierung von fernostlichen Objekten und einige Aspekte die der Bestanderhaltung von fernostlichen Objekten in europaischen Sammlungen dienen”(Far Eastern Conservation and some Aspects of Preventive Conservation in Europe)German translation and revision of paper presented at 8th International IADA Conference IADA Yearbook Vol. 1, 2000−Suppl.など。


仲 隆裕
京都造形芸術大学教授/日本庭園研究センター主任研究員

1987年千葉大学大学院園芸学研究科修士課程修了(環境緑地学専攻)。農学博士。京都市文化財保護課文化財保護技師(記念物担当)、千葉大学助手、山中庭園研究所、京都芸術短期大学助教授などを経て、2004年より京都造形芸術大学芸術学部環境デザイン学科教授。日本庭園研究センター主任研究員、文化財庭園保存技術者協議会事務局長補佐、日本庭園学会理事。
専門は日本庭園史、史跡整備。「遺跡庭園学」を標榜し、立地条件・材料・施工技術・意匠などを実証的に解明すること、この知見にたっての文化財庭園修復に取り組む。

著書紹介
主な修復事例として「京都市指定名勝養源院書院庭園整備」(京都市東山区、1994)、「京都御苑近衛池修復工事実施設計」(京都市上京区、1996)、「シェーンブルン宮殿石庭修復」(ウィーン、1998)、「名勝平等院庭園州浜整備設計施工指導」(宇治市、1998〜2003)など。主な著書に、『京都の庭園 ―遺跡にみる平安時代の庭園』(京都市文化財ブックス第5集、1991)、『庭園史をあるく―日本・ヨーロッパ編』(分担、昭和堂、1998)など。


森田 稔
京都国立博物館学芸課長

1978年広島大学文学部史学科考古学専攻卒業、80年名古屋大学大学院文学研究科考古学専門博士課程(前期)修了。神戸市教育委員会文化財課学芸員、神戸市立博物館学芸員、文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官・文化財管理指導官を経て、2004年から現職。
専門は考古学、特に窯業史、金工史。文化財学。

著書紹介
『考古資料集成 第6巻 弥生・古墳時代 青銅・ガラス製品』(共編著、小学館、2003)、「縄文・弥生・古墳」(『アジア陶芸史』昭和堂、2001)、「つたえる―災害を越えて―阪神・淡路大震災と文化財― 」(『よみがえる文化財 芸術と科学の接点』文化財保存修復学会編、クバプロ、1995)