デジタル技術で魅せる文化財―奈文研とICT―
はじめに 3
奈良文化財研究所 所長 松村 恵司

第1章 奈文研のデータベース 9
企画調整部長 森本  晋
はじめに 10  一 遺跡の調査と遺跡情報の発生 10
二 コンピュータ導入前史 11  三 遺構カードの記載内容 14
四 記録の利活用 17  五 奈文研データベースの歩み 18  
六 データベースの種類と特質 21  七 木簡データベース 23  
八 遺物のデータベース 25  九 遺跡のデータベース 30
十 文献のデータベース 33  十一 灰色文献の解消へ 34
十二 遺跡報告内論考データベース 38  
おわりに︱文化財情報の継承 40

第2章 全国遺跡報告総覧と考古学ビッグデータ 41
企画調整部 文化財情報研究室研究員 高田 祐一
はじめに 42  一 考古学における発掘調査報告書の特性 42
二 全国遺跡報告総覧の概要 45  
三 考古学ビッグデータの展望 55  おわりに 67

第3章 木簡データベースの高次化とMOJIZO 69
副所長・都城発掘調査部 副部長 渡辺 晃宏
一 木簡データベース開発の意義 70
二 木簡とはなにか 82  三 木簡データベース開発の歩み 93  
四 よりよい木簡データベースをめざして 103

第4章 デジタルデータでみる高松塚古墳 105
都城発掘調査部 主任研究員 廣瀬 覚
はじめに 106  一 石室解体事業とデジタル記録 108
二 デジタルデータの取得と活用 109
三 今後の活用に向けて 132

第5章 文化財のデジタル文化資源化:見たままの姿を伝え、深層を探る 135
埋蔵文化財センター 遺跡・調査技術研究室 アソシエイト・フェロー 山口 欧志
はじめに 136  一 遺跡のデジタル記録 138
二 まとめ 156  おわりに 158

第6章 発掘された歴史的地震・火山災害痕跡データベース 159
    〜考古学の新たな挑戦〜
埋蔵文化財センター 遺跡・調査技術研究室 アソシエイト・フェロー 村田 泰輔
はじめに 160  一 「天災は忘れられたる頃来る」 160  
二 近年の災害と防災意識の高まり 162  三 歴史災害と災害痕跡調査 164  
四 各地の身近な災害と災害履歴の見直し 165  
五 埋蔵文化財発掘調査と災害痕跡 172  
六 これまでの成果と課題 174  七 私たちの未来に向かって 189