Glia細胞
Glia細胞 目次

第I章歴史的序論

1. Glia細胞の分類―その現段階
2. Glia細胞認識の史的展望―形態学的側面
3. Glia細胞と血液脳関門―生理学・生化学的側面

第II章 Glia細胞の発生と分化
1. Glia細胞の概念の確立
2. Glia細胞の機能の古典論
3. Glia細胞機能研究の新たな展開
4. 神経系初期細胞発生学研究の歴史
5. 中枢神経系の新しい細胞発生学誕生の前夜
6. 第I期マトリックス細胞の均一性
7. 神経細胞とglia細胞の分化の時期
8. いつglia系細胞は分化するか
9. 初期神経系発生における血管細胞の増殖
10. ボールダー委員会の決議
11. ボールダー委員会から現時点へ向けてのglia細胞発生学の展開
12. Glia細胞発生についての新しい考え方
13. Oligodendrogliaの発生と分化
14. O-2A前駆細胞
15. レトロウイルスによる遺伝子マーキングによる研究
16. 組織培養による細胞系譜の直接観察
17. Microgliaとは何か
18. 脳内マクロファージの起源とmicrogliaの由来
19. Microgliaとマクロファージを区別する細胞マーカーの研究の歴史
20. Microgliaと単球由来マクロファージに共通する細胞マーカー
21. 静止型microgliaは血液単球とまったく関係がないという確実な証拠
22. Microgliaの機能
23. 正常脳に存在するmicrogliaの本体
24. 成体の脳におけるglia細胞の幹細胞
25. O-2A細胞とmicroglia
まとめ

第III章 Astrocyteの形―主に系統発生からみた―
1. 無尾両生類のastrocyte
2. 哺乳類のastrocyte
3. 今後の問題点

第IV章 Astrocyte―主に病気からみた―
1. 正常構造
2. 病変
3. おわりに

第V章 Astrocyteのmitosisとその移動運動
1. 病巣組織内でのastrocyteのmitosis
2. Astrocyteの移動運動、in vitroでの観察

第VI章中枢の髄鞘形成細胞、oligodendroglia
1. Oligodendrogliaの起源(gliogenesis)とその分化
2. Oligodendrogliaの機能と形態
3. Oligodendrogliaのいわゆる特異的マーカーについて
4. Oligodendrogliaの病変について
おわりに

第VII章 Microglial cells
1. Resting microglia
2. Microglial activation
3. The facial nerve models
4. Are microglia cytotoxic cells?
5. The microglial immune network of the CNS
6. Role of microglia in human diseases
Coda

第VIII章 上衣
1. 上衣とは
2. 上衣細胞の形態
3. 上衣細胞の機能
4. 上衣上構造物
5. 上衣下層

第IX章 脳病巣の修復とastrocyte
1. 成熟正常脳内での病巣修復過程
2. 肝性脳症、成熟脳での病巣修復
3. 未熟な胎児脳での病巣修復
4. “修復機序とastrocyte”のまとめ
あとがき

第X章 脳の発生とastrocyte
―細胞外間隙、migrationそしてsynapseの機能発現からみた
1. 正常な胎児脳の形成過程
2. 第I期に見られる所見
3. 第II期に見られる所見
4. 第II期から第III期への移行

第XI章 各種の病的状態でastrocyteが示した態度
1. 正常脳組織内のastrocyte
2. 反応性(reactive)astrocyteの貪食能
3. Creutzfeldt-Jakob(CJD)やSSPEなどの反応性astrocyteの増殖能
4. 腫瘍性astrocyteと神経細胞
5. Astrocyteの突起の形態と螺旋構造
6. Glia細胞の“細胞骨格異常”ないし“Glial inclusion”
7. 肝機能障害とastrocyte

第XII章 Glia細胞が産生する神経栄養因子
1. 神経栄養因子とは
2. 神経栄養因子の産生、作用様式の多様性
3. ニューロトロフィンファミリー
4. FGFファミリー
5. CNTF/LIFファミリー
6. GDNF
7. IGFファミリー
8. ADNF
9. GMF
10. グリオスタチン
おわりに

第XIII章 Schwann細胞
1. Schwann細胞の発生分化とmyelin形成
2. Schwann細胞に関与する増殖因子・神経栄養因子
3. Schwann細胞と病変の修復・再生
おわりに