発掘遺構から読み解く古代建築
はじめに 3
奈良文化財研究所所長 松村 恵司


第1章 なぜ建築史の研究者が発掘現場に? 7
飛鳥資料館 学芸室 研究員 西田 紀子
はじめに 8  一 建築遺構の発掘と建築史 11  二 奈文研による発掘調査 21
三 遺跡整備と建築史 26  おわりに 31


第2章 発掘遺構と古代建築をつなぐ 35
都城発掘調査部 主任研究員 西山 和宏
はじめに 36  一 発掘調査でみつかる建築遺構 37  二 古代建築の上部構造 45
三 発掘遺構からわかる上部構造 54  おわりに 57


第3章 古代建築の復原の手がかり−平城宮朱雀門と第一次大極殿− 59
都城発掘調査部 遺構研究室 研究員 鈴木 智大
はじめに 60  一 平城宮跡とその整備 63  二 朱雀門の復原 67
三 第一次大極殿の復原 76  おわりに 84


第4章 東西楼は入母屋か寄棟か−平城宮第一次大極殿院の復原にむけて− 87
都城発掘調査部 遺構研究室 研究員 海野 聡
はじめに 88  一 平城宮第一次大極殿院について 92  二 発掘調査成果の整理 95
三 遺構・遺物をひも解く 101  四 導かれる屋根の構造 107  おわりに 114


第5章 山田寺倒壊回廊が語る古代建築史 121
都城発掘調査部 遺構研究室 室長 箱崎 和久
はじめに 122  一 山田寺と倒壊回廊 124  二 法隆寺西院回廊との比較 134
三 特異な細部技法とその背景 142  おわりに 151


第6章 出土部材をしらべ、まもり、つたえる 155
文化遺産部 建造物研究室 研究員 番 光
はじめに 156  一 出土部材がでてきた 158  二 出土部材をしらべる 163
三 出土部材をまもり、つたえる 180  おわりに 182