生物の生存戦略−われわれ地球生物ファミリーはいかにしてここにかくあるのか−
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挨拶 志村 令郎 自然科学研究機構長 第四回自然科学研究機構シンポジウムは過去のシンポジウムと同様、私どもの機構の経営協議会メンバーであり、高名なジャーナリストでもある立花隆さんにコーディネーターをお願いしてございます。 自然科学研究機構は、国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、分子科学研究所、生理学研究所という五つの大学共同利用機関から構成される大学共同機関法人です。これらの研究機関は、ことによると皆様にあまりおなじみがない名前であるかもしれませんが、それぞれの分野で日本を代表する研究拠点であるといっても過言ではありません。 本シンポジウムの発端は、立花さんがこのような日本を代表するような自然科学における研究拠点で、どのような研究が行われているかを、一般市民の方々に紹介する必要があるのではないかとお考えになって提案されたことから出発しました。これにより、現在自然科学の最先端でどのような研究が注目されているか、私どもの機構でどのような研究が進められているかということが、市民の皆さんにご理解いただける一つの機会となっています。今回は基礎生物学研究所が中心になり、基礎生物学の最前線に焦点をあてた内容となっております。 ここで少し話がわき道にそれますが、大学共同利用機関について、ごく簡単にご紹介申し上げたいと思います。 大学共同利用機関は、それぞれの研究分野の研究者のコミュニティーによって運営されており、全国の国公私立大学すべての研究者に、共同利用ないし共同研究の場を提供し、研究の拠点となる、我が国独自の大変優れた研究組織です。 さて、今回のシンポジウムのテーマは、「生物の生存戦略、われわれ地球生物ファミリーはいかにして、ここにかくあるのか」で、大変興味深い内容であります。私も一人の生物学者として、どんなお話を伺えるのか非常に楽しみにしているところです。 最後にこのシンポジウムのコーディネーターを引き受けていただきました立花隆さんに改めて深甚の感謝を申し上げます。また、講演をお願いしております機構内外からの方々に御礼申し上げます。さらに、いろいろな面でお手伝いをしていただいた東京大学の立花ゼミの皆さん、および、本シンポジウムを後援してくださったNHK、朝日新聞社に熱く御礼を申し上げます。 はなはだ簡単ではありますが、これをもちまして私の挨拶とさせていただきます。 |