脳を知る・創る・守る・育む 5
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伊藤 正男(いとう まさお) (独)理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問。 一九五三年東京大学医学部卒業。東京大学医学部教授、理化学研究所脳科学総合研究センター所長などを経て、現在に至る。 藤原賞、日本学士院賞・恩賜賞、日本国際賞、文化勲章、ロバート・ダウ神経科学賞(米国)、レジョン・ドヌール勲章、IPSEN財団賞(フランス)。日本学士院会員、王立スウェーデン科学アカデミー外国人会員、英国王立協会(ロイヤルソサエティ)外国人会員、ロシア科学アカデミー外国人会員、フランス科学アカデミー外国人会員。 著書に、『脳の不思議、脳のメカニズム、ニューロンの生理学』(岩波書店)、『脳の設計図』(中央公論社)。 専門分野は、脳神経生理学。抑制性シナプスのイオン過程の解析、小脳プルキンエ細胞の抑制作用の発見、小脳の運動学習機能の解明、シナプス可塑性長期抑制の発見。 金澤 一郎(かなざわ いちろう) 国立精神・神経センター総長。 一九六七年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部付属病院神経内科研修生、同学部脳研神経内科助手、英国ケンブリッジ大学薬理学教室客員研究員、筑波大学臨床医学系神経内科講師、同助教授、同教授、東京大学医学部脳研神経内科教授、文部省学術国際局科学官(併任)、東京大学大学院医学系 研究科神経内科学教授、東京大学医学部付属病院長を経て、東京大学を退官。東京大学名誉教授となり、国立精神・神経センター所長を務めた後、現在に至る。 研究領域は大脳基底核・小脳疾患の臨床、中枢神経系の神経活性物質の探索、神経疾患の分子遺伝学。 廣川 信隆(ひろかわ のぶたか) 東京大学大学院医学系研究科教授。東京大学医学部研究科長・医学部長。分子細胞生物学専攻。医学博士。 一九七一年東京大学医学部卒業。米国ワシントン大学医学部助教授、同准教授、東京大学医学部教授を経て現在に至る。 日本細胞生物学会長、日本解剖学会理事長、日本神経科学会理事を歴任、現在Cell, Neuron, J.CellBiology, Trends in Cell Biology, Curr. Opin. Cell Biol. Neuroscie.Res.等、また過去にScience, Curr.Opin. Neurobiol. 等のEditorial boardを務める。塚原賞、上原賞、朝日賞、武田医学賞、学士院賞、藤原賞等受賞。専門は、分子細胞生物学、分子神経科学、特に細胞内の物質輸送、細胞の形作りおよび情報伝達の分子機構と細胞骨格。 川人 光男(かわと みつお) (株)ATR脳情報研究所所長。 一九七六年東京大学理学部物理学科卒業。八一年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。大阪大学助手、同講師を経て、(株)ATRに移り、ATR人間情報科学研究所第3研究室室長、現在に至る。 九六.二〇〇一年科学技術振興事業団川人学習動態脳プロジェクト総括責任者兼任。二〇〇〇年より奈良先端科学技術大学院大学連携講座、〇一年より大阪大学大学院生命機能研究科の客員教授も務める。計算論的神経科学の研究に従事。米澤賞、大阪科学賞、科学技術長官賞、塚原賞、時実賞などを受賞。Neural Networks誌編集長、日本神経回路学会編集理事・選奨委員、日本神経科学会理事。International Association for the Study of Attention and PerformanceのMember of Executive Committee 。著書に『脳の仕組み』、『脳の計算理論』等。 岡崎 祐士(おかざき ゆうじ) 三重大学医学部教授。 一九七〇年東京大学医学部卒業。東京大学助手(医学部・精神医学)、長崎大学助教授(医学部・精神神経学)、三重大学教授(医学部・精神神経科学)を経て現在に至る。九三.九四年米国アイオワ大学留学。日本精神神経学会理事、日本精神科診断学会理事長、日本生物学的精神医学会前副理事長、日本精神・行動遺伝医学会理事、日本双生児研究学会幹事、世界精神医学会脳画像委員会副委員長、かずさDNA研究所研究顧問、Japanese Schizophrenia Sib-pair Linkage Group(JSSLG)代表世話人など。 津本 忠治(つもと ただはる) 大阪大学大学院医学系研究科教授。医学博士。 一九六七年大阪大学医学部卒業。内科研修医を経て、大阪大学医学部附属高次神経研究施設神経生理学部門助手となり、脳における体性感覚、視覚情報処理機構の研究に従事。七五年から西独(当時)マックスプランク生物物理化学研究所に留学。脳における視覚情報処理機構の研究に従事。その後、金沢大学医学部第2生理学講座助教授となり視覚系の発達と可塑性研究を開始。八〇.八一年まで米国カリフォルニア大学バークレー校に留学。視覚系の可塑性研究に従事した後、大阪大学教授(医学部附属高次神経研究施設)となり現在に至る。 著書に『脳と発達―環境と脳の可塑性』(朝倉書店、一九八六年)などがある。 専門は神経科学、特に視覚系の発達と可塑性。 |