文化財の保存と修復 2−博物館・美術館の果たす役割
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三輪 嘉六 日本大学教授。昭和13年岐阜県生まれ。日本大学史学科卒業。文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復技術部長、文化庁美術工芸課長、同文化財鑑査官を経て、平成10年より現職。著書に『日本馬具大鑑』I〜IV巻編・著(吉川弘文館)、「家形はにわ」(『日本の美術』至文堂)など 中川 久定 京都国立博物館長。昭和29年京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程中退(昭和51年文学博士)。京都大学文学部教授、パリ第7大学客員教授、パリ国立東洋言語文化研究所客員教授、京都大学文学部長、パリ高等師範学校客員教授を経て、平成9年4月より現職。日本学士院会員、日本フランス語フランス文学会副会長。専門はフランス文学・思想史、比較文化史。昭和42年日本フランス語フランス文学会辰野賞、昭和60年フランス共和国パルム・アカデミック勲章、平成5年京都新聞文化賞受賞。著書として、仏文2冊、和文7冊。編著として、仏文3冊、和文4冊。論文として、仏・英文約150篇、和文約200篇 三浦 定俊 東京国立文化財研究所保存科学部長。昭和46年東京大学工学部卒業、昭和48年東京芸術大学大学院保存科学専攻修了。保存科学部物理研究室長を経て、平成5年より現職。東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻教授を併任。平成5年よりICCROM(文化財保存修復研究国際センター)の理事を、平成9年よりIIC(国際文化財保存学会)理事。専門は文化財に関する物理計測。特に文化財の保存環境やX線、赤外線等の画像の応用に関する研究。共著書は『光学的方法による古美術品の研究(増補版)』(吉川弘文館、1984)、『平等院大観(第3巻絵画編)』(岩波書店、1992)など 神庭 信幸 東京国立博物館学芸部保存修復管理官。昭和54年東京芸術大学大学院美術研究課修士課程修了。国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授を経て、平成10年4月より現職。専門は保存科学。特に文化財の保存環境、修復技術ならびに絵画の技術に関心をもつ。主な著書は『科学の目で見る文化財』(アグネ技術センター、1993)、『高橋由一油画の研究-明治前期油画基礎資料集成-』(歌田真介編、中央公論美術出版、1994)、『文化財の輸送、展示、収蔵のための小空間における湿度・水分の変化に関する保存科学的研究』(学位論文、1997)、『京都大学所蔵「マリア十五玄義図」の調査』(国立歴史民俗博物館研究報告76集、1997)、『色彩から歴史を読む』(ダイヤモンド社、1999)など 森田 恒之 国立民族学博物館教授。昭和36年東京芸術大学芸術学科卒業、昭和38年同大専攻科保存修復技術専攻修了。埼玉県博物館、東京都美術館学芸員、国立民族学博物館助教授を経て、平成3年より現職。専門は博物館環境。特に空中浮遊物に関心がある。現在はミストタイプの防虫剤の浮遊挙動に関心をもつ。あわせて産業記念物の保存に手をだしている。 岡部 央 群馬県教育委員会文化財保護課課長補佐。昭和48年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業、昭和50年東京芸術大学大学院美術研究科保存技術専攻修士課程修了。群馬県立歴史博物館学芸課長を経て、平成11年4月より現職。中央大学文学部非常勤講師。専門は文化財保存技術、特に仏像彫刻。博物館活動、文化財の保存活用に興味をもつ。著書に群馬県立歴史博物館企画展「謎の大寺飛鳥川原寺-白鳳の仏」(1996)、「高崎市延養寺の円空仏天神像について」(群馬県立歴史博物館紀要第18号、1997)、「天平の造形を伝える木心乾漆造菩薩形立像」(上州文化第73号、1998) 西尾 雅敏 (財)博物館明治村建造物担当部長。昭和44年3月東京工業大学理工学部建築学科卒業。昭和44年4月名古屋鉄道株式会社入社以来、博物館明治村の業務に従事。平成5年より現職。専門は建造物調査、移築、保存。現在は文化財保存の啓蒙に興味をもつ。鉄道施設協会論文賞、日本博物館協会永年勤続表彰、東海地区博物館連絡協議会功労賞受賞。 田辺 三郎助 文化財保存修復学会長武蔵野美術大学教授町田市立博物館館長。昭和29年東京大学文学部美学美術史学科卒業、昭和31年同大学院人文科学研究科修士課程修了。文化庁文化財保護部美術工芸課主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復技術部長、国立歴史民俗博物館情報資料研究部長(教授)、東京国立博物館資料部長、文化庁文化財保護部文化財鑑査官を経て、昭和64年より現職。文化財保護審議会第一専門調査会長。専門は東洋美術史(彫刻)、特に仏像、仮面類。著書に、「鎌倉彫刻の特質とその展開」(『国華』1000号、1977)、「古代の印仏について」(『国立歴史民俗博物館研究報告』3号、1984)、『行道面と仰子頭』(至文堂、日本の美術185、1981)、『能面』(小学館ブックオブブックス、1981)など。 |