文化財の保存と修復 4−歴史遺産と環境
芳賀 徹
京都造形芸術大学学長。昭和6年生まれ。東京大学教養学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文学専攻博士課程修了。文学博士(東京大学)。昭和30〜32年フランス政府給費留学生としてパリ大学に留学、38年東京大学教養学部専任講師、40年助教授、40〜42年プリンストン大学客員研究員、50年東京大学教養学部教授。平成3年より国際日本文化研究センター教授。国際日本文化研究センター名誉教授、東京大学名誉教授、岡崎市美術博物館館長。専門は近代日本比較文化史。

田辺 征夫(たなべ いくお)
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部長。昭和43年慶應義塾大学文学部史学科卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程中退。奈良国立文化財研究所で、平城宮跡・飛鳥藤原宮跡の発掘調査に携わる。奈良市教育委員会文化財課長、文化庁美術工芸課主任文化財調査官、東京国立博物館考古課長、奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部長などを経て、平成13年4月より現職。京都大学大学院人間・環境学研究科客員教授。専門は、日本考古学(都城・寺院史)。

西山 要一(にしやま よういち)
奈良大学文学部・同大学院文学研究科教授。昭和46年竜谷大学文学部国史学科卒業。昭和48年(財)元興寺文化財研究所研究員、昭和60年奈良大学文学部講師、助教授を経て、平成7年より現職。高槻市文化財審議会委員、牧方市環境審査会委員など。専門は保存科学、特に金属製・木製・石製文化財の科学的保存、災害や大気汚染から文化財を護り救済するシステムの構築、東アジアの象嵌技術の研究など。

内田 俊秀 (うちだ としひで)
京都造形芸術大学教授。昭和46年明治大学文学部史学地理学考古学専攻卒業、昭和51年文化財保存修復国際センター科学理論課程修了、昭和54年国立ローマ中央修復研究所終了。(財)元興寺文化研究所保存科学研究室研究員、京都芸術短期大学助教授、京都造形芸術大学助教授を経て、平成9年より現職。

石川登志雄(いしかわ としお)
京都府教育庁指導部文化財保護課主査。1980年 京都大学文学部卒業 日本中世史専攻。京都府立丹後郷土資料館学芸員を経て現職

西浦 忠輝(にしうら ただてる)
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所国際文化財保存修復協力センター長代理(地域環境研究室長)。昭和50年東京国立文化財研究所入所。修復技術部主任研究官。アジア文化財保存研究室長、国際文化財保存修復協力室長、国際文化財保存修復協力室長などを経て平成13年7月より現職。国際遺跡記念物保存会議石造物専門委員会副委員長。文化財保存修復学会運営委員。専門は保存科学。現在は文化財保存国際協力事業を担当

宗田 好史(むねた よしふみ)
京都府立大学人間環境学部環境デザイン学科助教授。昭和57年法政大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科修了。昭和62年ローマ大学大学院修了。平成9年京都大学工学博士。イタリア国立地中海地域経済研究所。国際連合地域開発センター研究員を経て現職。独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所客員研究員。国立民族学博物館共同研究員。専門は都市計画、歴史的環境保存。

三輪 嘉六(ミワ カロク)
日本大学教授。1938年生まれ。日本大学史学科卒業。奈良国立文化財研究所研究員、文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復技術部長、文化庁美術工芸化課長、同文化財監察官を経て、98年より現職。専門は考古学、文化財学。文化審議会文化財分科会の各専門委員、独立行政法人評価委員会委員(文化分科会)をはじめ、各地で文化財の保存・活用についての各種委員。99年から文化財保存修復学会会長に就任。