第12回「大学と科学」神経難病への挑戦−神経細胞を死から守るため−
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荒畑 喜一(アラハタ キイチ) 国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第一部長。医学博士。昭和46年順天堂大学医学部卒業。米国メイヨークリニック、メイヨー医科大学神経内科研究員、順天堂大学医学部神経学教室講師、 ハーバード大学医学部遺伝学教室 Staff Associate を経て、平成4年より現職。世界筋疾患連合(WMS)理事。英国王立医学会会員。米国神経学会会員。専門は神経内科学。特に筋肉病学。現在は筋ジストロフィーの遺伝子解析と病態解明に関心をもつ。 池田 穣衛(イケダ ジョウエ) 東海大学総合医学研究所分子神経科学部門教授・次長。オタワ大学(カナダ、オタワ市)医学部小児科学教授兼任。科学技術振興事業団(JST) / カナダ国際共同研究「神経遺伝子プロジェクト」代表研究者。理学博士。昭和49年東京大学大学院博士課程修了。アルバート・アインシュタイン医科大学発生生物・癌研究部助教授代行、農林水産省生物資源研究所遺伝子発現調節研究室長、新技術事業団(現JST)創造科学「池田ゲノム動態プロジェクト」総括責任者を経て、平成7年より現職。専門は分子生物学、生化学、酵素化学。現在は脳神経細胞死の分子機構の解明と防御に関心をもつ。 太田 茂(オオタ シゲル) 広島大学医学部総合薬学科社会薬学講座教授。薬学博士。昭和56年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。東京大学医学部助教授、同薬学部助教授を経て、平成9年より現職。専門は神経化学。低分子性化合物による神経毒性発現過程を中心に仕事を展開し、現在は神経変成疾患の発症にかかわる物質に関心をもつ。 金澤 一郎(カナザワ イチロウ) 東京大学大学院脳神経医学専攻神経内科教授。医学博士。昭和42年東京大学医学部医学科卒業。同年東京大学医学部附属病院内科研修生、昭和43年東京都立駒込病院内科研究員、昭和45年東京大学医学部生化学教室研究生、昭和46年東京大学医学部脳研神経内科入局、昭和49年英国ケンブリッジ大学薬理学教室客員研究員、昭和51年筑波大学臨床医学系神経内科講師、昭和54年筑波大学臨床医学系神経内科助教授、平成2年筑波大学臨床医学系神経内科教授、平成3年東京大学医学部脳研神経内科教授を経て、平成9年東京大学医学部附属病院病院長併任、現在に至る。 高坂 新一(コウサカ シンイチ) 国立精神・神経センター神経研究所代謝研究部部長。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院医学研究科(生理学)修了。慶應義塾大学医学部講師、同助教授を経て、平成元年より現職。専門は神経化学。特に神経生物学。現在はミクログリアに関心をもつ。 小宮 義璋(コミヤ ヨシアキ) 群馬大学医学部医学科分子病態学教室教授。昭和38年東京大学医学部医学科卒業。昭和43年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。東京大学医学部助手、同講師を経て、昭和63年より現職。専門は神経生化学・分子病態学。 杉田 秀夫(スギタ ヒデオ) 国立精神・神経センター名誉総長。医学博士。昭和29年東京大学医学部医学科卒業。昭和34年東京大学大学院博士課程修了。東京大学医学部助教授、国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第一部長、同神経研究所所長、平成6年3月総長を経て、平成10年3月より現職。専門は神経内科学。一貫して遺伝性神経・筋疾患、特に進行性筋ジストロフィーの成因の究明と治療法の研究に従事している。 辻 省次(ツジ ショウジ) 新潟大学脳研究所神経内科学分野教授。医学博士。昭和51年東京大学医学部医学科卒業。自治医科大学神経内科助手、(財)東京都臨床医学総合研究所流動研究員、米国National Institutes of Health(NIH)visiting fellow、新潟大学医学部附属病院神経内科助手を経て、平成3年11月より現職。専門は神経内科学、分子遺伝学。特に代謝性神経疾患、変性性神経疾患、痴呆疾患の臨床と分子生物学。現在は神経変性疾患の治療法の研究に関心をもつ。 辻本 賀英(ツジモト ヨシヒデ) 大阪大学医学部バイオメディカルリサーチセンター遺伝子学教授。昭和47年大阪大学理学部生物学科卒業。昭和52年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。米国ウイスター研究所Assistant Professor、Associate Professorを経て、平成3年より現職。専門は分子遺伝学、現在は細胞死の分子メカニズムに興味をもつ。 中川原 章(ナカガワラ アキラ) 千葉県がんセンター生化学研究部部長。医学博士。昭和52年九州大学医学部大学院博士課程修了。九州大学医学部助教授、ワシントン大学客員教授、ペンシルバニア大学客員研究員を経て、平成7年より現職。専門はがんの分子生物学、および分子神経生物学。特に高頻度に自然退縮を起こすヒト神経芽細胞腫を中心として、神経発生と発がんの分子機構や、神経細胞の分化と細胞死の分子機構の解明に興味をもつ。 永津 俊治(ナガツ トシハル) 藤田保健衛生大学総合医科学研究所(分子遺伝学研究部門神経化学)教授・所長。医学博士。昭和35年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。愛知学院大学歯学部生化学教授、東京工業大学大学院総合理工学研究科生命化学教授、名古屋大学医学部生化学教授を経て、平成3年より現職。専門は神経生化学。特にカテコールアミン系神経伝達物質。現在はカテコールアミンとパーキンソン病などの神経疾患・精神疾患の分子神経生物学に関心をもつ。 畠中 寛(ハタナカ ヒロシ) 大阪大学蛋白質研究所教授。理学博士。昭和42年京都大学理学部化学科卒業。昭和47年京都大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了。三菱化成生命科学研究所脳神経科学研究部主任研究員を経て、昭和63年より現職。専門は神経生化学。特にニューロンの生と死にかかわる分子機構に興味をもつ。 三浦 正幸(ミウラ マサユキ) 大阪大学医学部神経機能解剖学研究部助教授。理学博士。昭和63年大阪大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学医学部(生理学)助手、マサチューセッツ総合病院(MGH)心臓血管研究所Fogarty Fellow、筑波大学基礎医学系(分子神経生物学)講師を経て、平成9年より現職。専門は分子神経生物学・発生生物学。 御子柴 克彦(ミコシバ カツヒコ) 東京大学医科学研究所化学研究部教授。理化学研究所脳科学総合研究センター発生・分化研究グループディレクター。医学博士。昭和48年慶應義塾大学大学院医学研究科(生理系生理)修了。慶應義塾大学医学部生理学教室専任講師、同助教授、フランス・パスツール研究所研究員、大阪大学蛋白質機能制御部門教授、岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所教授併任を経て、平成3年より現職。平成3〜9年理化学研究所ツクバライフサイエンス研究センター主任研究員併任、平成9年より脳科学総合研究センター発生・分化研究グループディレクター併任。専門は脳科学。特に神経生物学。現在は発生神経生物学に関心をもつ。 水野 美邦(ミズノ ヨシクニ) 順天堂大学医学部脳神経内科教授。医学博士。昭和40年東京大学医学部医学科卒業。自治医科大学助教授、同教授を経て、昭和64年より現職。専門は神経内科学。特に変性疾患。現在はパーキンソン病の原因と治療に関心をもつ。 |