第13回「大学と科学」遺伝子で生物の進化を考える
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阿形 清和(アガタ キヨカズ) 姫路工業大学理学部生命科学科助教授。理学博士。1988年京都大学理学研究科博士課程中退。基礎生物学研究所(形態形成部門)を経て、91年4月より現職。専門は発生生物学、発生生物学。著書に『切っても切ってもプラナリア』(岩波書店)など。 大澤 省三(オオサワ ショウゾウ) JT生命誌研究館顧問。名古屋大学名誉教授。広島大学名誉教授。理学博士。1951年名古屋大学理学部生物学科卒業。名古屋大学理学部助教授、広島大学教授、名古屋大学理学部教授を経て、93年より現職。専門は分子進化学。特に遺伝暗号の進化。現在はオサムシの分子系統化に関心をもつ。1985年中日文化賞、87年日本遺伝学会木原賞、92年日本学士院賞など受賞。著書に『遺伝暗号の進化』(英文、Oxford Univ.Press,1995)など。 岡田 典弘(オカダ ノリヒロ) 東京工業大学生命理工学部生体機構学科教授。薬学博士。1978年3月東京大学大学院薬学系博士課程製薬化学専攻修了。同年USAフレデリックがん研究所研究員、79年筑波大学生物科学系講師、88年同助教授を経て、92年より現職。81年日本生化学会奨励賞、86年日本遺伝学会奨励賞、96年木原記念財団学術賞・(財)手島工業教育資金団、97年同記念研究賞研究論文賞受賞。Molecular evidence from retroposons that whales from a clade within even-toed ungulates,vol.388,No.6643, nature,1997.A SINE thet acquired a role in signal transduction during evolution.vol.15,No.7,MBE 1998. Detection of the Onoing Sorting of Ancestrally Polymorphic SINEs Toward Fixation or Loss in Populations of Two Species of Charr During Speciation.150,Genetics,1998など。 隈 啓一(クマ ケイイチ) 京都大学大学院理学研究科生物物理学教室助手。理学博士。86年九州大学理学部生物学科卒業、93年同大学院博士課程修了。同年より現職。専門は分子進化学。現在は地球上の全生物が共通祖先からどのように進化してきたのかということに関心をもつ。 倉谷 滋(クラタニ シゲル) 岡山大学理学部生物学科教授。理学博士。81年京都大学理学部卒業、同大学院博士課程中退、論文博士として修了。アメリカでのポスドク生活ののち、熊本大学医学部助教授を経て、98年より現職。専門は動物形態学。特に頭部形態形成。現在は脳神経と頭蓋骨に関心をもつ。著書に『かたちの進化の設計図』(岩波書店)、『神経堤細胞』(大隅と共著、東京大学出版会)。 五條堀 孝(ゴジョウボリ タカシ) 国立遺伝学研究所生命情報研究センター長、教授。理学博士。1979年九州大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。アメリカテキサス大学ヒューストン校助教授、国立遺伝学研究所助教授を経て、90年より現職。専門は分子進化学、情報生物学。1978年4月1日日本学術振興会大学院博士課程奨励研究員採用、87年10月30日日本遺伝学会奨励賞、95年4月25日第3回木原記念財団学術賞、97年4月18日第32回科学技術情報振興賞学術賞受賞。著書に『人間は生命を創れるか-進化学のあゆみと未来-』(丸善ライブラリー)、『ヒトはどこから来たか-遺伝子に刻まれた進化の道筋』(共立出版社)、『ゲノム生物学の現状とこれから』(実験医学)など。 斎藤 成也(サイトウ ナルヤ) 国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門助教授。1986年テキサス大学ヒューストン校生物医科学大学院Ph.D.取得。東京大学理学部助手を経て、91年より現職。専門は人類遺伝学。著書に『遺伝子は35億年の夢を見る-バクテリアからヒトの進化まで-』、『DNAから見た生物進化』(監訳)、『分子進化遺伝学』(五條堀孝共訳)。 佐藤 矩行(サトウ ノリユキ) 京都大学大学院理学研究科動物学教室教授。理学博士。1973年東京大学大学院理学研究科博士課程中退。京都大学理学部助手、同助教授を経て、94年より現職。専門は発生生物学。特にホヤにおける細胞分化の分子メカニズムの研究および脊索動物の起源と進化の分子メカニズム。1991年日本動物学会賞、92年井上学術賞受賞。主な著書は『Developmental Biology of Ascidians』(Cambride Univ.Press)など。 七田 芳則(シチダ ヨシノリ) 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻生物物理学教室教授。理学博士。1974年大阪大学理学部生物学科卒業、79年京都大学大学院理学研究科生物物理学専攻博士課程修了。京都大学理学部助手、同助教授を経て、98年4月より現職。専門は分子生理学・生物物理学。特に視細胞における光情報変換過程の分子レベルの研究、および光受容体の分子機構と多様性の解明に興味をもつ。 長谷部 光泰(ハセベ ミツヤス) 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助教授。理学博士。1987年東京大学理学部植物学教室卒業、同大学院博士課程中退。東京大学理学部附属植物園助手を経て、96年より現職。専門は植物系統分類学、分子進化形態学。現在は花器官、茎頂分裂組織の進化に関心をもつ。1997年日本植物学会奨励賞受賞。共著書に『植物の自然史』(北大出版)、『生物の種多様性』(裳華房)など。 深田 吉孝(フカダ ヨシタカ) 東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。1978年京都大学理学部化学科卒業、83年同大学院理学研究科博士課程修了。札幌医科大学医学部助手、京都大学理学部助手を経て、95年より現職。96〜97年国立遺伝学研究所集団遺伝研究系客員研究部門教授併任、96年より科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業「脳を知る」研究代表者。専門は動物生理学、分子生物学。1992年日本比較生理生化学会吉田奨励賞、日本生化学会奨励賞受賞。 寶来 聰(ホウライ サトシ) 総合研究大学院大学先導科学研究科生命体科学専攻教授。医学博士。1969年京都大学理学部動物学科卒業。東京大学助手、国立遺伝学研究所研究員、同助教授を経て、98年より現職。専門は人類遺伝学、人類進化学。現代人の起源から日本人の起源や成り立ちに関して、遺伝子レベルでの研究を続けている。1989年日本人類遺伝学会奨励賞受賞。著書に『DNA人類進化学』(岩波書店)、『日本人と日本文化の形成』(共著、朝倉書店)、『モンゴロイドの道』(共著、朝日新聞社)、『モンゴロイドの地球』(共著、東京大学出版会)など。 堀 寛(ホリ ヒロシ) 名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻教授。理学博士。1971年広島大学医学部卒業、76年同大学院医学研究科博士課程修了。広島大学原爆放射能医学研究所助教授を経て、92年より現職。専門は分子進化遺伝学。現在は脊椎動物の表現形質の分子進化機構に興味をもつ。1984年日本遺伝学会奨励賞受賞。共著書に『分子進化学入門』、岩波講座分子生物学3『生物の歴史』など。 宮田 隆(ミヤタ タカシ) 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻教授。理学博士。1969年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。九州大学理学部助教授を経て、90年より現職。専門は分子進化学。現在は生物多様性の分子機構に関心をもつ。1996年日本遺伝学会木原賞受賞。著書に『分子進化学への招待』(講談社ブルーバックス)、『眼が語る生物の進化』(岩波書店)、『DNAからみた生物の爆発的進化』(岩波書店)など。 |