第13回「大学と科学」遺伝子産物(タンパク質)の形を観る−構造生物学とは何か?−
相本 三郎(アイモト サブロウ)
大阪大学蛋白質研究所(附属生体分子解析研究センター)教授。理学博士。1970年大阪大学理学部化学科卒業、72年同大学院理学研究科修士課程修了。大阪大学蛋白質研究所助教授を経て、94年より現職。専門はタンパク質化学。特にタンパク合成化学。現在は機能性タンパク質のデザインに関心をもつ。

阿久津秀雄(アクツ ヒデオ)
横浜国立大学工学部物質工学科教授。理学博士。1967年東京大学理学部生物化学科卒業、72年同大学院博士課程単位取得退学。大阪大学蛋白質研究所助手、横浜国立大学工学部助教授を経て、91年より現職。専門は生体エネルギー変換系の構造生物学。電子伝達タンパク質、H+-ATP合成酵素を中心に。

荒田 洋治(アラタ ヨウジ)
(株)機能水研究所取締役研究所長。東京大学名誉教授。理学博士。1956年東京大学医学部薬学科卒業、同大学院博士課程中退。東京大学理学部助教授、同薬学部教授を経て、94年より現職。

石浜  明(イシハマ アキラ)
国立遺伝学研究所分子遺伝研究系教授。総合研究大学院大学生命科学研究科教授。理学博士。1963年名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了。金沢大学助手、アルバート・アインシュタイン医科大学博士研究員、京都大学助手、同助教授を経て、84年より現職。専門は分子生物学。特に遺伝情報転写制御の研究。

稲垣 冬彦(イナガキ フユヒコ)
北海道大学大学院薬学研究科(構造生物学)教授。理学博士。1970年東京大学理学部化学科卒業、同大学院博士課程中退。東京大学理学部助手、(株)東レリサーチセンター主任研究員、(財)東京都臨床医学総合研究所・生理活性物質研究部門室長、同部長を経て、99年より現職。専門は核磁気共鳴、構造生物学。現在はシグナル伝達タンパク質の構造とシグナル伝達機構の解明を目的として研究を行っている。

大塚 栄子(オオツカ エイコ)
北海道大学大学院薬学研究科名誉教授。薬学博士。1963年北海道大学大学院薬学研究科博士課程修了。大阪大学薬学部講師、同助教授、84年北海道大学大学院薬学研究科教授を経て、99年停年退官。専門は生物有機化学。特に核酸化学と分子生物学。

甲斐荘正恒(カイノショウ マサツネ)
東京都立大学大学院理学研究科化学専攻教授。理学博士。1964年東京都立大学理学部化学科卒業、70年同理学博士。80年東京都立大学理学部助教授を経て、91年より現職。専門は生物物理学。特に安定同位体利用NMR技術の開発。

片平 正人(カタヒラ マサト)
横浜国立大学工学部物質工学科助教授。理学博士。1984年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業、86年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了、89年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。89年日本学術振興会特別研究員、90年ヒューマンフロンティアサイエンスプログラムポストドクトラルフェロー、92年横浜国立大学工学部講師を経て、95年より現職。専門はタンパク質、DNAおよびRNAに関する構造生物学、生物物理学。特にNMR法による立体構造決定と生物学的機能との関連の研究。

京極 好正(キョウゴク ヨシマサ)
福井工業大学教授。理学博士。1958年東京大学理学部化学科卒業、63年同大学院化学系研究科博士課程修了。63年東京大学薬学部助手、65〜67年マサチューセッツ工科大学博士研究員、69年東京大学薬学部助教授、73年大阪大学蛋白質研究所教授、97年同所長を経て、99年4月より現職。専門は生物構造化学、生物物理学、構造生物学(NMR等による分子光学的手法によるタンパク質、核酸の構造研究)。

嶋田 一夫(シマダ イチオ)
東京大学大学院薬学系研究科(生命物理化学教室)教授。理学博士。1978年東京大学理学部生物化学卒業、同修士課程修了。東京大学薬学部薬品物理化学講座助手、同講師、同助教授を経て、94年より現職。専門は生物物理化学。特に核磁気共鳴法を用いた、タンパク質の構造と機能解析。

白川 昌宏(シラカワ マサヒロ)
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科助教授。理学博士。1988年大阪大学理学研究科(博士後期課程修了)。日本学術振興会特別研究員、大阪大学蛋白質研究所助手を経て、95年より現職。専門は構造生物学。特に核磁気共鳴法。

田中  勲(タナカ イサオ)
北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻生体高分子解析学講座教授。理学博士。1971年大阪大学理学部化学科卒業。北海道大学理学部助教授を経て、93年より現職。専門はタンパク質結晶学。特に核酸の構造を構築するタンパク質。現在はタンパク質合成マシーナリーであるリボソームの構造に関心をもつ。

月原 冨武(ツキハラ トミタケ)
大阪大学蛋白質研究所物理構造部門教授。理学博士。大阪大学大学院理学研究科高分子学専攻修士課程修了。鳥取大学工学部助手、同講師、同助教授、徳島大学工学部教授を経て、95年より現職。専門はタンパク質結晶学、生物物理学。

中村 春木(ナカムラ ハルキ)
大阪大学蛋白質研究所生体分子解析研究センター教授。理学博士。1980年東京大学理学系大学院物理専攻博士課程修了。東京大学工学部助手、(株)蛋白工学研究所・第2研究部部長、(株)生物分子工学研究所情報解析研究部門部門長を経て、99年より現職。専門は生物物理学、タンパク質工学。特にタンパク質の構造構築と電気物性、分子設計。

西村 善文(ニシムラ ヨシフミ)
横浜市立大学大学院総合理学研究科教授。薬学博士。1971年東京大学薬学部卒業。東京大学薬学部助手、同助教授を経て、89年より現職。専門は構造生物学。特に転写因子と基本転写因子。

濡木  理(ヌレキ オサム)
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻助手。理学博士。1993年東京大学大学院理学系研究科卒業。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所基礎科学特別研究員を経て、95年より現職。専門はタンパク質・核酸のX線結晶構造解析。特にタンパク質合成系。現在はタンパク質とRNAの超分子複合体の構造解析に関心をもつ。

箱嶋 敏雄(ハコシマ トシオ)
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科分子生物学専攻(生体高分子構造学講座)教授。薬学博士。1982年大阪大学薬学部製薬化学科卒業、同大学院博士課程修了。米国マサチューセッツ工科大学博士研究員、大阪大学薬学部助手、同助教授を経て、94年より現職。専門は構造生物学。特にタンパク質およびタンパク質−核酸複合系での分子認識と機能メカニズム。現在は転写および細胞内情報伝達系での構造生物学、構造分子薬理学・医学に関心をもつ。

藤井 義明(フジイ ヨシアキ)
東北大学大学院理学研究科教授。理学博士。1963年東京大学理学部生物化学科卒業、同大学院修士課程修了。関西医科大学講師、癌研究会癌研究所主任研究員、同部長を経て、87年9月より現職。専門は生物化学、分子生物学。特に真核細胞の遺伝子発現機構。

三木 邦夫(ミキ クニオ)
京都大学大学院理学研究科化学専攻教授。工学博士。1975年大阪大学工学部石油化学科卒業、77年同大学院工学研究科前期課程修了、78年同後期課程中退。78年大阪大学工学部助手、91年東京工業大学資源化学研究所助教授を経て、94年より現職。専門は構造生物学。特にタンパク質結晶学による生体高分子の三次元構造決定とその機能研究。

森川 耿右(モリカワ コウスケ)
(株)生物分子工学研究所構造解析部門長。薬学博士。1972年東京大学薬学薬学科卒業。東京大学薬学部助手、京都大学理学部助手、蛋白工学研究所第1研究部部長を経て、96年より現職。専門は分子生物学。特に構造生物学。

横山 茂之(ヨコヤマ シゲユキ)
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻教授。理学博士。1981年3月東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学、81年12月理学博士(東京大学)取得。東京大学理学部助手、同助教授を経て、91年より現職(93年に理学部から大学院理学系研究科に配置換)。93年10月より理化学研究所細胞情報伝達研究室主任研究員兼任。98年10月より理化学研究所ゲノム科学総合研究センタータンパク質構造・機能研究グループグループリーダー兼任。専門は構造生物学。