第13回「大学と科学」海を渡った文化財
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牛川 喜幸(ウシカワ ヨシユキ) 長岡造形大学造形学部環境デザイン学科教授。農学博士。1959年京都大学農学部林学科卒業。文化庁主任文化財調査官、奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部部長を経て、93年より現職。専門は造園学。特に日本庭園史。 岡田 文男(オカダ フミオ) 京都造形芸術大学助教授。学術博士。1954年長野県に生まれる。77年京都大学理学部卒業。(財)京都市埋蔵文化財研究所主任研究員を経て、95年より現職。 加藤 寛(カトウ ヒロシ) 東京国立文化財研究所第1修復技術研究室室長。1974年東京芸術大学美術学部工芸科卒業。76年同大学院美術研究科漆芸専攻修士課程終了。専門は漆工史。特に漆工修理技法に関する研究。 Josef Kreiner(ヨーゼフ・クライナー) ボン大学教授。ボン大学日本文化研究所所長およびボン大学近・現代日本研究センター所所長。文学博士。1940年オーストリア・ウィーンに生まれる。64年ウィーン大学文学博士。65年ウィーン大学日本研究講師、同助教授を経て、71年から同教授、ウィーン大学日本文化研究所所長を経て77年より現職(88年〜96年までドイツ連邦政府科学技術省ドイツ・日本研究所初代所長(東京))専門は文化人類学。特に日本民族・民俗学、沖縄の文化、ヨーロッパと日本との文化交流。 神庭 信幸(カンバ ノブユキ) 東京国立博物館学芸部保存修復管理官。美術博士。1979年東京芸術大学大学院美術研究課修士課程修了。国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授を経て、98年より現職。専門は保存科学。特に文化財の保存環境と修復技術ならびに初期油彩画に関する制作技術に関心を持つ。 北村 昭斎(キタムラ ショウサイ) 漆芸家。漆工品修復家。1960年東京芸術大学美術学部漆芸専攻卒業。多数の国宝、重要文化財指定の工芸品の修復にあたる。 工楽 善通(クラク ヨシユキ) 奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センターセンター長。1939年兵庫県に生まれる。64年明治大学大学院修了。64年奈良国立文化財研究所入所、同平城京発掘調査部、同埋蔵文化財センター、同飛鳥資料館を経て、95年より現職。 沢田 正昭(サワダ マサアキ) 奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センターセンター長。学術博士。1969年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程保存科学専攻修了。奈良国立文化財研究所平城京跡発掘調査部文部技官、同埋蔵文化財センター遺物処理研究室室長、同センター研究指導部部長等を経て、99年より現職。94年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授(併任)専門は文化財の保存科学。現在は中国古墳壁画の分析調査と保存修復に関心をもつ。 鈴木 一義(スズキ カズヨシ) 国立科学博物館理工学研究部主任研究官。1981年東京都立大学工学部機械工学科卒業。83年同大学院工学修士課程修了。83年日本NCR(株)入社(技術開発部)、87年国立科学博物館理工学研究部を経て、現職。研究テーマは、日本における科学、技術の発展過程の状況を調査、研究。特に、江戸時代から明治初期にかけての科学・技術の状況を実証的な見地で調査、研究している。 中野 照男(ナカノ テルオ) 東京国立文化財研究所美術部第1研究室室長。1976年九州大学大学院文学研究科修士課程修了。東京国立博物館企画課普及室室長、同美術課建築室室長を経て、92年より現職。専門は東洋美術史。特に中央アジアの仏教美術史。 日高 薫(ヒダカ カオリ) 国立歴史民俗博物館情報資料研究部助手。1990年東京大学大学院人文科学研究科美術史学専攻博士課程単位取得退学。東京大学文学部美術史研究室助手、共立女子大学国際文学部日本文化研究研究助手を経て、94年より現職。専門は日本工芸史。特に蒔絵を中心とする漆工芸史(現在は漆器をめぐる東西交流の問題に関心をもつ)。 増田 勝彦(マスダ カツヒコ) 東京国立文化財研究所修復技術部部長。1942年東京都に生まれる。65年東京教育大学農学部林学科卒業。65年4月〜73年5月遠藤得水軒で絵画・文書修復、73年8月東京国立文化財研究所修復技術部を経て、現職。 三浦 定俊(ミウラ サダトシ) 東京国立文化財研究所保存科学部部長。1971年東京大学工学部卒業。73年東京芸術大学大学院保存科学専攻修了。東京国立文化財研究所保存科学部物理研究室室長を経て、93年より現職。東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻教授を併任。93年よりICCROM(文化財保存修復研究国際センター)理事、97年よりIIC(国際文化財保存学会)理事。専門は文化財に関する物理計測。特に文化財の保存環境やX線、赤外線等の画像の応用に関する研究 宮城 篤正(ミヤギ トクマサ) 浦添市美術館館長。1962年琉球大学文理学部美術工芸科卒業。中学校美術教諭、沖縄県立博物館学芸員、浦添市立図書館長を経て、89年より現職。専門は沖縄の美術工芸全般、陶磁史、空手の歴史など。 宮腰 哲雄(ミヤコシ テツオ) 明治大学理工学部工業化学科教授。工学博士。1968年明治大学工学部工業化学科卒業。明治大学工学部助手、同助教授を経て、91年より現職。専門は有機合成化学。特に最近は漆の科学について関心をもつ。 宮里 正子(ミヤザト マサコ) 那覇市経済文化部歴史資料室学芸員。1972年琉球大学卒業、74年お茶の水女子大学家政学部服飾美学研究室研究生修了。75年沖縄国際海洋博覧会沖縄館学芸員、90〜96年浦添市美術館嘱託学芸員などを経て、現職。 宮本 長二郎(ミヤモト ナガジロウ) 東京国立文化財研究所国際文化財保存修復協力センターセンター長。1966年横浜国立大学工学系大学院修士課程修了。67年9月東京大学工学系大学院博士課程中退。67年10月奈良国立文化財研究所平城京跡発掘調査部技官、78年1月同遺構調査室室長、86年同建造物室室長、91年文化庁文化財保護部建造物課主任文化財調査官、94年東京国立文化財研究所修復技術部部長を経て、95年より現職。 村上 裕道(ムラカミ ヤスミチ) 兵庫県教育委員会社会教育・文化財課主査。1954年兵庫県に生まれる。81年北海道大学大学院修士課程終了。81年(財)文化財建造物保存技術協会入社、86年同設計課設計係長、88年同企画室室長代理、92年兵庫県教育委員会を経て、現職。この間、重要文化財・福島県尋常高等中学校本館、重要文化財・天鏡閣本館・別館・表門、重要文化財・旧日本郵船小樽支店、重要文化財・大沢家住宅の修理に携わる。 村上 隆(ムラカミ リュウ) 奈良国立文化財研究所主任研究官。学術博士。1978年京都大学工学部卒業。80年同大学院工学研究科修士課程修了。85年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。88年同博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部、同埋蔵文化センター研究指導部を経て、95年より現職。専門は文化財保存科学。特に古代材料技法史、金工を中心に古代から現代にいたる材料と製作技法の歴史的変遷を材料科学の観点から検討している(また、金工における色彩にも興味をもつ)。 山領 まり(ヤマリョウ マリ) 絵画修復家。山領絵画修復工房代表。1958年東京芸術大学美術学部油画科卒業。60年同専攻科修了。東京芸術大学油画技法・材料研究室非常勤助手、同講師、(株)絵画科学研究所研究員を経て、70年に山領絵画修復工房を設立。専門は油彩画および素描・版画・浮世絵・文書など紙を支持体とする美術作品・文化財の保存修復、保存修復技術の研究。 米倉 迪夫(ヨネクラ ミチオ) 東京国立文化財研究所情報資料部部長。1972年東京芸術大学大学院日本中世絵画史専攻修了。近年は肖像を意味づける社会的文脈、肖像と像主の伝記(絵)の織りなす法会の荘厳空間に関心をもつ。また情報資料部のチームとともに文化財資料のデジタルアーカイヴ化に取組む。 渡邊 明義(ワタナベ アキヨシ) 東京国立文化財研究所所長。1962年東京芸術大学美術学部専攻科修了。文化庁文化財鑑査官、96年東京国立文化財研究所を経て、現職。専門は東洋美術史(日本水墨画)、雪舟の絵画思想、絵画の技術史、文化財保存学としての修理学の建設に関心をもつ。 |