第15回「大学と科学」世界の文化遺産を護る
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石澤 良昭(イシザワ ヨシアキ) 上智大学アジア外国語学部教授・アンコール遺跡国際調査団団長。文学博士。1961年上智大学外国語学部フランス語学科卒業。鹿児島大学教授を経て、82年より現職。専門は東南アジア史学、特に東南アジア碑刻学。現在はアンコール遺跡のバンテァイ・クディ寺院、およびアンコール・ワット西参道を修復中。 伊藤 延男(イトウ ノブオ) 独立行政法人東京文化財研究所名誉研究員、神戸芸術工科大学名誉教授。工学博士。1947年東京帝国大学第一工学部建築学科卒業。47年国立博物館調査課、50年文化財保護委員会事務局保存部建造物課勤務、67年奈良国立文化財研究所建造物研究室室長、71年文化庁文化財保護部建造物課課長、77年文化庁文化財保護部文化財鑑査官、78年東京国立文化財研究所所長(1987年退職、名誉研究員)、87年慶應義塾大学文学部講師、89年神戸芸術工科大学教授(95年退職)、99年財団法人文化財建造物保存技術協会理事長(2001年退任)。専門は建築史。文化財保存。 江面 嗣人(エヅラ ツグト) 文化庁文化財保護部建造物課伝統的建造物群部門主任文化財調査官。学術博士。一級建築士。1976年千葉大学工学部建築学科卒業、同大学院博士課程修了。文化庁建造物課文化財調査官を経て、2000年4月より現職。専門は建築史。都市史。特に文化財修復。 大井 邦明(オオイ クニアキ) 京都外国語大学外国語学部教授。1967年大阪市立大学文学部文学科歴史学専攻卒業。メキシコ州政府考古学研究員、メキシコ国立人類学研究所研究員、京都外国語大学助教授を経て、90年より現職。専門は考古学・古代史。特にメソアメリカ。現在はアメリカ大陸における民族移動に関心をもつ。 岡田 保良(オカダ ヤスヨシ) 国士舘大学イラク古代文化研究所教授。工学博士。1972年京都大学工学部建築学第二学科卒業。同大学院建築史学専攻修士課程修了。77年京都大学大学院博士課程中途退学。77年京都大学工学部助手、同大学埋蔵文化財研究センター(兼務)、80年国士舘大学イラク古代文化研究所講師、同助教授を経て、97年より現職。専門は西アジア古代建築史。特に古代メソポタミア建築様式論。最近はイランなどユネスコ主体の遺跡保存事業や会議に参画する機会が多い。 斎藤 英俊(サイトウ ヒデトシ) 東京国立文化財研究所国際文化財保存修復協力センターセンター長。工学博士。1974年東京工業大学理工学研究科建築学専攻博士課程修了。文化庁文化財保護部建造物課主任文化財調査官、東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学教授などを経て、99年より現職。日本ICOMOS国内委員会委員。専門は建築史および文化財保存学。 沢田 正昭(サワダ マサアキ) 奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センターセンター長。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(併任)。学術博士。1969年東京芸術大学大学院美術研究科保存科学専攻修士課程修了。奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター遺物処理研究室室長、同センター研究指導部部長を経て、99年より現職。専門は文化財の保存科学。特に古代壁画の分析と保存に関心をもつ。 重枝 豊(シゲエダ ユタカ) 日本大学理工学部建築学科講師。工学博士。1977年日本大学理工学部建築学科卒業。83年日本大学理工学部理工学研究科大学院博士課程後期修了。2001年より現職。専門は建築史。特に東南アジア建築史。現在はインドシナ地域の建築史に関心をもつ。 友田 博通(トモダ ヒロミチ) 昭和女子大学国際文化研究所教授。工学博士。1972年東京大学工学部建築学科卒業。岡田新一設計事務所、昭和女子大学生活環境学科助教授を経て、93年より現職。専門は住居計画。特に環境心理学と住宅設計。 中川 武(ナカガワ タケシ) JSA日本国政府アンコール遺跡救済チーム団長。早稲田大学理工学部建築学科教授。工学博士。1972年早稲田大学理工学研究科博士後期課程修了。早稲田大学理工学部助教授を経て、83年より現職。専門は比較建築史。特にアジアの文化遺産の保存修復に関心をもつ。 西浦 忠輝(ニシウラ タダテル) 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所国際文化財保存修復協力センターセンター長代理(地域環境研究室室長)、国際遺跡建造物保存会議石造物専門委員会委員。1970年東京農工大学卒業。75年東京国立文化財研究所入所、修復技術部主任研究官、アジア文化財保存研究室室長、国際文化財保存修復協力室室長、国際文化財保存修復協力センター環境解析研究指導室室長などを経て、95年より現職。専門は保存科学。現在は文化財保存国際協力事業を担当。中国、タイ、パキスタン、シリアなどで保存修復プロジェクトを推進。 野口 英雄(ノグチ ヒデオ) 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所客員研究員。都留文科大学文学部比較文化学科教授。京都大学工学博士。1964年京都大学工学部建築学科卒業。同大学院博士課程修了。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)パリ本部文化遺産部アジア・太平洋・欧州部部長を経て、2000年より現職。専門は文化遺産の保護・振興と発展。 増井 正哉(マスイ マサヤ) 奈良女子大学生活環境学部人間環境学科住環境学講座助教授。工学博士。1980年京都大学工学部建築学科卒業。86年同大学大学院博士課程単位修得退学。専攻は建築学。建築史・保存修景計画・地域計画。 増田 勝彦(マスダ カツヒコ) 東京国立文化財研究所修復技術部部長。1965年東京教育大学農学部林学科卒業。65年4月〜73年5月遠藤得水軒で古絵画、古文書などの修復表具に携わり、73年8月東京国立文化財研究所修復技術部研究員を経て、95年から現職。専門は絵画・古文書を対象とした修復技術。 益田 兼房(マスダ カネフサ) 東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学・建造物保存修復教授。工学博士。1972年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。同年京都府教育委員会文化財保護課技師、82年文化庁文化財保護部建造物課文化財調査官、84年ローマ・イクロム研修(ICCROM,Architectural Conservation Course)、91年同主任文化財調査官を経て、99年より現職。日本建築学会、建築史学会、文化財保存修復学会、国際記念物遺跡会議、日本国内委員会憲章小委員主査文化遺産危機管理国際分科会日本代表、各委員。 三浦 定俊(ミウラ サダトシ) 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所保存科学部部長。1971年東京大学工学部卒業。73年東京芸術大学大学院保存科学専攻修了。保存科学部物理研究室室長を経て、93年より現職。東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻教授(併任)。93年よりICCROM(文化財保存修復研究国際センター)理事、97年よりIIC(国際文化財保存学会)理事。専門は文化財に関する物理計測。特に文化財の保存環境やX線、赤外線などの画像の応用に関する研究。 三宅 理一(ミヤケ リイチ) 慶應義塾大学大学院政策メディア研究科教授。武蔵野美術大学、千葉大学、東京大学大学院、東海大学非常勤講師。工学博士。DEA(第3課程博士予科修了資格)。DPLG(フランス政府公認建築家)。1972年東京大学工学部建築学科卒業。74年東京大学大学院工学系研究科建築学専門課程修士修了。75年フランス政府給費留学生として渡仏。76年パリ・ソルボンヌ大学博士課程予科(DEA)修了。79年エコール・デ・ボザール第6分校卒業(DPLG)。81年東京大学大学院工学系研究科建築学専門課程博士修了。82年芝浦工業大学工学部建築学科専任講師、85年同助教授、90年同教授、93年リエージュ大学(ベルギー)客員教授を経て、99年より現職。 宗田 好史(ムネタ ヨシフミ) 京都府立大学人間環境学部・生活科学部(兼任)助教授。東京国立文化財研究所客員研究員。工学博士。1982年法政大学工学部建築学科卒業。85年法政大学大学院工学研究科修士課程建設工学専攻修了。87年ローマ大学大学院建築学研究科修士課程都市計画専攻修了。83年ピサ大学大学院都市計画研究科研究員、86年イタリア国立学術会議地中海地域経済研究所研究員、88年国際連合地域開発センター国際連合研究フェロー、89年同センター研究員都市開発・住宅部、92年同センター主任研究員都市開発・住宅部、93年京都府立大学生活科学部助教授、同大学大学院生活科学研究科担当、96年教員組織審査、97年東京芸術大学非常勤講師、99年国立民族学博物館共同研究員、立命館大学非常勤講師などを経て、97年より現在にいたる。 村上 じん一(ムラカミ ジンイチ) 文化庁文化財保護部文化財鑑査官。1965年京都工芸繊維大学工芸学部建築工芸学科卒業。奈良国立文化財研究所、文化庁建造物課課長などを経て、99年より現職。専門は日本建築史。 矢野 和之(ヤノ カズユキ) 株式会社文化財保存計画協会代表取締役。駒澤大学文学部歴史学科非常勤講師。1969年武蔵工業大学建築学科卒業。同大学院建築学専攻(修士・博士)修了。専門は文化財保存計画、日本建築史。文化財建造物の保存修理や史跡などの保存修理・整備の設計監理、歴史を活かしたまちづくり計画立案、海外の遺跡の修復、保存整備の技術指導などに携わる。 渡邊 明義(ワタナベ アキヨシ) 東京国立文化財研究所所長。1962年東京芸術大学美術学部専攻科修了。文化庁文化財保護部文化財鑑査官を経て、96年より現職。専門は美術史、特に絵画表現の技術的部分。現在は修理の理論化に関心をもつ |