第18回「大学と科学」ビッグバン−宇宙の誕生と未来−
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岡 朋治(オカトモハル) 東京大学大学院理学系研究科助手。理学博士。 1996 年東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。理化学研究所基礎科学特別研究員を経て、99 年より現職。 専門は電波天文学。特に、銀河系中心領域の観測的研究(現在は、HEB 受信機開発に関心を持つ)。 岡村 定矩(オカムラサダノリ) 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。理学博士。 1970 年東京大学理学部天文学科卒業、76 年同大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学東京天文台助手、同天文台助教授、東京大学理学部教授を経て、93 年より現職。 専門は銀河天文学。特に、銀河・銀河団の形成と進化。 著書に、『銀河系と銀河宇宙』(東京大学出版会)、『天文学への招待』(編著、朝倉書店)など。 海部 宣男(カイフノリオ) 国立天文台台長 1966 年東京大学教養学部基礎科学科卒業、69 年同大学理学系大学院天文学専門課程博士課程中退。 東京大学東京天文台助教授、国立天文台教授を経て、2000 年より現職。 専門は電波天文学および赤外線天文学。特に、星間物質、星惑星形成。野辺山の45m 宇宙電波望遠鏡、ハワイのすばる望遠鏡を建設。宇宙における生命の期限に関心を持ち続ける。 1977 年サンケイ児童出版文化賞、87 年仁科記念賞、98 年学士院賞などを受賞。 著書に、『宇宙電波天文学』(共著)、『銀河から宇宙へ』、『宇宙まんがシリーズ(1 〜 3)』、『宇宙の謎はどこまで解けたか』、『宇宙をうたう』、『宇宙史の中の人間』など多数。 川崎 雅裕(カワサキマサヒロ) 東京大学宇宙線研究所教授。理学博士。 1984 年東京大学理学部物理学科卒業、88 年同大学大学院理学系研究科博士課程修了。88 年東北大学理学部助手、92 年東京大学宇宙線研究所助教授、2000 年同大学大学院理学系研究科ビッグバン宇宙国際研究センター教授を経て、04 年より現職。 専門は素粒子的宇宙論。 1989 年井上研究奨励賞を受賞。 著書に、『謎の粒子ニュートリノ』(丸善)。 国分 紀秀(コクブンモトヒデ) 東京大学理学部物理学科助手。理学博士。 2001 年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。同年より現職。 専門は実験宇宙物理学。特に、X線/ガンマ線天文学。 佐藤 勝彦(サトウカツヒコ) 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授、東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター長。理学博士。 1968 年京都大学理学部物理学科卒業、74 年同大学大学院博士課程修了。京都大学助手、東京大学理学部助教授を経て、90 年より現職。2001 〜 02 年理学部長、大学院理学系研究科長。 専門は宇宙物理学、宇宙論。特に、インフレーション宇宙論、ビッグバン元素合成、超新星爆発、中性子星、ニュートリノ天文学などの研究を進めている。 1989 年第5 回井上学術賞、90 年第36 回仁科記念賞、2002 年紫綬褒章を受賞。 著書に、『相対性理論』(岩波書店)、『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』(PHP 文庫)、『宇宙96 %の謎』(実業之日本社)など。 佐貫 智行(サヌキトモユキ) 東京大学大学院理学系研究科助手。理学博士。 1997 年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、2000 年より現職。 専門は素粒子物理学。特に、素粒子実験(現在は、電子陽電子線形加速器を用いたエネルギーフロンティアでの研究に関心を持つ)。 2002 年宇宙線物理学奨励賞受賞。 茂山 俊和(シゲヤマトシカズ) 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻助教授。理学博士。 1984 年東京大学理学部天文学科卒業、89 年同大学大学院博士課程修了。 日本学術振興会特別研究員、マックスプランク天体物理研究所客員研究員、東京大学理学部天文学科助手を経て、1999 年より現職。 専門は天体物理学。特に、超新星と銀河の化学進化。 嶋作 一大(シマサクカズヒロ) 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻助手 1989 年東京大学理学部物理学科卒業、93 年同大学大学院理学系研究科天文学専攻中退。93 年より現職。この間、プリンストン大学研究員(94 〜 95年)。 専門は銀河天文学(現在は、宇宙初期の銀河に関心を持つ)。 著書に、『天文の事典』(共著、磯部三他編)。 白水 徹也(シロミズテツヤ) 東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻 助教授。理学博士。 1991 年山口大学理学部物理学科卒業、96 年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学大学院理学系研究科助手を経て、2002 年より現職。この間、英国ケンブリッジ大学研究員、ドイツ・アインシュタイン研究所研究員。 専門は相対論、宇宙論(現在は、ブレーンワールド宇宙論に強く関心を持つ)。 鈴木洋一郎(スズキヨウイチロウ) 東京大学宇宙線研究所・神岡宇宙素粒子研究施設教授。理学博士。 1974 年京都大学理学部物理学科卒業、79 年同大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。ブラウン大学物理学科リサーチアソシエイト、同大学物理学科アシスタントプロフェッサー、大阪大学理学部助手、東京大学宇宙線研究所助教授を経て、96 年より現職。 専門は非加速器素粒子物理学、ニュートリノ天文学(現在は、暗黒物質探索にも関心を持つ)。 1999 年朝日賞(グループ受賞“ニュートリノに質量があることの発見”)、2001 年第47 回仁科記念賞(“太陽ニュートリノの精密観測によるニュートリノ振動の発見”)を受賞。 須藤 靖(ストウヤスシ) 東京大学大学院理学系研究科助教授。理学博士。 1986 年東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程博士課程修了。カリフォルニア大学バークレー校ミラー基礎科学研究所研究員、茨城大学理学部物理教室助手、広島大学理論物理学研究所助教授、東京大学基礎物理学研究所助教授を経て、93 年より現職。 専門は観測的宇宙論(現在は、宇宙のダークバリオン探査、および太陽系外惑星探査にも関心を持つ)。 1990 年日本天文学会研究奨励賞を受賞。 著書に、『宇宙の大構造−その起源と進化−』(培風館)、『ダ−クマタ−と銀河宇宙』(丸善)、『宇宙を見る新しい目』(共著、日本評論社)。 樽家 篤史(タルヤアツシ) 東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター助手。理学博士。 1993 年名古屋大学理学部物理学科卒業、98 年同大学大学院理学研究科素粒子・宇宙物理学専攻博士課程後期修了。京都大学総合人間学部基礎科学科素粒子・宇宙論グループ研究員、東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター研究機関研究員、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、2001 年より現職。 専門は観測的宇宙論。特に、宇宙大規模構造の統計的性質(最近は、自己重力多体系、宇宙背景重力波などに関心を持つ)。 長滝 重博(ナガタキシゲヒロ) 京都大学基礎物理学研究所助教授。理学博士。 1993 年東京大学理学部物理学科卒業、98 年同大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、国立天文台研究機関研究員、東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター助手を経て、2004 年より現職。 専門は超新星爆発、ガンマ線バースト、高エネルギー宇宙線。 野本 憲一(ノモトケンイチ) 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。理学博士。 1969 年東京大学理学部天文学科卒業、74 年同大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。茨城大学理学部助手、東京大学教養学部助手、同助教授、同大学理学部助教授を経て、93 年より現職。 専門は恒星進化論、宇宙化学進化論。特に、超新星爆発と元素の起源の研究。 89 年仁科記念賞、95 年日本学士院賞を受賞。 著書に、『星の進化と終末』(共著、恒星社)、『天体と宇宙の進化』(共著、放送大学)『宇宙研究の現場から』(共著、学術振興会)、『超新星1987A に挑む』(監修、講談社)、『天空の果実』(共訳、岩波書店、2002 年)。 牧島 一夫(マキシマカズオ) 東京大学大学院理学系研究科物理学教室教授、独立法人理化学研究所宇宙放射線研究室主任研究員 (兼務)。 1974 年東京大学理学部物理学科卒業、78 年同大学大学院理学系研究科博士課程中退。宇宙科学研究所助手、東京大学理学部助教授を経て、95 年より現職。2001 年より独立法人理化学研究所宇宙放射線研究室主任研究員を兼務。 専門はX線を用いた宇宙観測。特に、ブラックホール、銀河団、宇宙プラズマ現象などに興味を持つ。 1981 年朝日賞を受賞(「はくちょう」チームの一員として)。 蓑輪 眞(ミノワマコト) 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。理学博士。 1978 年京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程修了。東京大学理学部附属素粒子物理国際施設助手などを経て、2001 年より現職。 著書に、『超低温』(共著、共立出版、1999 年)、『宇宙論はいま』(共著、丸善、2002 年)。 柳田 勉(ヤナギダツトム) 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授 1977 年広島大学大学院博士課程修了。東北大学理学部教授を経て、95 年より現職。 専門は素粒子物理学。 山本 明(ヤマモトアキラ) 高エネルギー加速器研究機構共通研究施設教授、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻学際理学教授(併任)。 1972 年自由学園最高学部理科卒業。83 年理学博士(東京大学論文博士)。高エネルギー物理学研究所(現機構)技官、助手、助教授を経て、96 年より現職。この間、欧州共同粒子物理研究所(CERN)客員研究員(88 〜 89 年)。 超伝導技術を鍵とした素粒子・宇宙物理実験、“超伝導スペクトロメータを用いた宇宙起源反粒子の探索”、および加速器科学における超伝導先端技術の開拓に取り組む。 99 年ウプサラ大学名誉博士、2000 年仁科記念賞を受賞。 山本 智(ヤマモトサトシ) 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授 1985 年東京大学大学院理学系研究科化学専門課程修了。名古屋大学理学部助手、93 年東京大学大学 院理学系研究科物理学専攻助教授を経て、2004 年より現職。 専門は電波天文学、星間化学、分子分光学。 93 年日本IBM 科学賞を受賞。 吉井 譲(ヨシイユズル) 東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター教授。理学博士。 1975 年京都大学理学部卒業、80 年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学東京天文台助手、国立天文台助教授を経て、94 年から現職。この間、オーストラリア国立大学高等研究所、英国ダーラム大学、ニールス・ボーア研究所、北欧理論物理学研究所、ヨーロッパ南天文台の客員教授を歴任。2000 年4 月から東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター長。 専門は観測宇宙論、銀河形成・進化・構造に関する理論。 |