第19回「大学と科学」アルツハイマー病:治療の可能性を探る
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朝田 隆(アサダタカシ) 筑波大学臨床医学系精神医学教授。 1982年東京医科歯科大学医学部卒業。山梨医科大学精神神経科講師、国立精神・神経センター武蔵 病院医長、リハビリテーション部長を経て、2001年より現職。 専門は老年精神医学、痴呆性疾患。特にアルツハイマー病の臨床一般。 著書に『痴呆症のすべてに答える』(医学書院、1999)などがある。 荒井 啓行(アライヒロユキ) 東北大学大学院医学系研究科先進漢方治療医学教授。 1980年東北大学医学部卒業。87年ミシガン州立大学生化学ポスドク、88年ペンシルバニア大学神経病理学ポスドクなどを経て、93年より東北大学医学部附属病院老年内科勤務。2003年より現職。 85年中村隆賞銀賞(東北脳血管障害懇話会)、97年日本老年医学会優秀論文賞(「アルツハイマー病における生物学的診断マーカーとしての脳脊髄液タウ蛋白」)などを受賞。 専門分野は老年医学、漢方医学。 井原 康夫(イハラヤスオ) 東京大学大学院医学系研究科神経病理学教授。 1971年東京大学医学部医学科を卒業。同年6月同医学部附属病院第一内科研修医、75年7月日本神 経学会認定医(第43号)。81年米国ハーバート大学(Mailman Research Center, McLean Hospital)リサーチアソシエイト、84年(財)東京都老人総合研究所生理学部臨床第2生理研究室室長、91年東京大学医学部脳研究施設脳病理学部門教授、94年同施設長などを経て、97年より現職。2001年から脳神経医学専攻主任も兼任。 1994年ベルツ賞1等賞、95年Potamkin Prize(米国神経学アカデミー)を受賞。専門分野はアルツハイマー病。 植木 彰(ウエキアキラ) 自治医科大学附属大宮医療センター神経内科教授。 1973年東京大学医学部医学科卒業。1977年自治医科大学神経内科助手、82年同講師を経て、86-88年ロンドン大学に留学。88年から自治医科大学付属大宮医療センター神経内科助教授、99年より現職。 研究テーマは、アルツハイマー病とパーキンソン病などの高齢者に多い孤発性神経疾患の危険因子の解明、予防・治療への応用。 著書に、『健脳食』(監修、講談社)、『ボケを防ぐ本』(共編、マキノ出版)、『アルツハイマー病がわかる本』(法研)などがある。 浦上 克哉(ウラカミカツヤ) 鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座教授。 1983年鳥取大学医学部卒業、88年同学部大学院博士課程修了。1989年鳥取大学医学部脳神経内科助手、96年講師を経て、2001年より現職。 ノバルティス老化および老年医学研究基金、第9回日本認定内科専門医会研究奨励賞を受賞。 専門分野は、アルツハイマー病および関連疾患の原因、病態および診断マーカ。痴呆性疾患の治療およびケア、脳血管障害の危険因子など。 著書に『分子神経病学』(南江堂、1996)、『ダイナミック神経診断学』(西村書店、2001)、『医学書院医学大事典』(医学書院、2003)(いずれも分担執筆)がある。 大河内正康(オオコウチマサヤス) 大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室講師(医学部)。 1990年大阪大学医学部医学科卒業、95年同大博士課程修了。2001年同大助手を経て、03年より現職。 専門は、老年精神医学、特にアルツハイマー病などの神経変性疾患の病理過程の解明と治療法の開発。現在は「膜内での蛋白分解」に関心をもつ。 95年日本老年精神医学会・第1回特別奨励賞。03年第11回日本生物学的精神医学会学術賞受賞。 木曽 良明(キソヨシアキ) 京都薬科大学創薬科学フロンティア研究センター教授。薬学博士。 1968年京都大学薬学部製薬化学科卒業、73年同大学院薬学研究科博士課程修了。日本学術振興会奨励研究員、京都大学薬学部助手、ピッツバーグ大学医学部蛋白質研究室リサーチアソシエート、徳島大学薬学部助教授を経て、83年より現職。 専門は、ペプチド合成化学とペプチド医薬化学。特に、効率的ペプチド合成法、ペプチドのコンフォメーションと分子認識活性との相関研究および酵素阻害剤の分子設計に焦点をあてている。 2003年日本ペプチド学会学会賞、04年CathayAward受賞。 創薬科学フロンティア研究センター長、世界結核薬開発連合科学諮問委員、日本ペプチド学会会長、21世紀COE プログラム「伝承からプロテオームまでの総合創薬の開拓」拠点リーダーなどを務める。 桑野 良三(クワノリョウゾウ) 新潟大学脳研究所附属生命科学リソース研究センター助教授。 1972年岡山大学医学部卒業、77年新潟大学大学院博士課程修了。新潟大学遺伝子実験施設助教授、改組にともない2002年より現職。専門は分子神経生物学。特にゲノム科学。現在は、ヒト疾患のゲノム解析に関心をもつ。 東海林幹夫(ショウジミキオ) 岡山大学大学院医師学総合研究科神経病態内科学助教授。 1980年群馬大学医学部卒業。同年同医学部神経内科入局、83年老年病研究所附属病院神経内科、84年群馬大学助手、90年同大学講師となる。91年Case Western Reserve University へ留学。2001年に岡山大学神経内科助教授に転任し、現在に至る。 93年サンド老化および老年医学研究基金受賞。 専門は神経内科学、特にアルツハイマー病。現在はアルツハイマー病の生化学的マーカーとモデル動物による治療法の開発に関心をもつ。 杉本 八郎(スギモトハチロウ) 京都大学大学院薬学研究科教授。 1961年都立化学工業高校卒業。同年エーザイ(株)入社。69年中央大学理工学部夜間部卒業。82年筑波研究所化学系主任研究員、90〜95年までは人事部で採用を担当、この間、広島大学医学部薬学研究科にて薬学博士を取得。95年理事・筑波研究所副所長を務め、2002年より創薬第一研究所理事所長。03年退職、同年4月より現職。05年4月より中央大学理工学部客員教授。 1993年エーザイ科学賞、98年英国ガリアン特別賞、日本薬学会技術賞、化学・バイオつくば賞、2002年恩賜発明賞などを受賞。 専門分野は、医薬化学でアルツハイマー病治療薬をはじめとする神経変性疾患の治療薬の創製。 著書に、『創薬化学』(東京化学、2004)、『創薬化学−有機合成からのアプローチ−』、『新薬開発・申請のポイントと疾病別ガイドライン』(情報機構、2003)、『キラル医薬中間体のプロセス技術』(技術情報協会、2001)(いずれも分担執筆)などのほか、『あなたの生き方を変える』(学生社、2002)(金井壽宏との対談)がある。 高島 明彦(タカシマアキヒコ) (独)理化学研究所脳科学総合研究センターアルツハイマー病研究チームチームリーダー。理学博士。 1979年九州大学理学部生物学科卒業、81年修士課程修了、87年九州大学理学博士。三菱化成生命科学研究所特別研究員、主任研究員を経て、97年より現職。 専門は神経生物学。特に神経細胞死と脳の老化に関心をもつ。 田平 武(タビラタケシ) 国立長寿医療センター研究所所長。医学博士。 1970年九州大学医学部卒業。74年米国NIH,NINCDS 留学。77年九州大学医学部神経内科助手、82年同神経内科講師、83年国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第6部部長、2001年国立療養所中部病院長寿医療研究センター長などを経て、04年より現職。名古屋大学大学院医学研究科分子総合医学専攻老化基礎科学教授(併任)。 専門は神経内科学、神経免疫学、老年医学。 著書に、『アルツハイマー病と遺伝子 よくわかるアルツハイマー病』(永井書店、2004)、『多発性硬化症 今日の治療と看護』(南江堂、2004)、『ボケを防ぐ・抑える特効Book:専門医がすすめる33の方法』(主婦と生活社、2004)、『新しい診断と治療のABC 22アルツハイマー病』(最新医学社、2004)などがある。 羽生 春夫(ハニュウハルオ) 東京医科大学医学部老年病科助教授。 1981年東京医科大学医学部卒業、85年同大学院老年病学専攻博士課程修了。東京医科大学医学部老年病科助手、講師を経て、2005年より現職。 専門は老年神経病学、特に痴呆と脳血管障害。2001年東京医師会医学研究賞受賞。 共著に『ハリソン内科学翻訳第15版(アルツハイマー病とその他の原発性痴呆)』(メディカル・サイエンス・インターナショナル、2003)などがある。 松田 博史(マツダヒロシ) 埼玉医科大学国際医療センター核医学教授、埼玉医科大学病院核医学診療科長。 1979年金沢大学医学部医学科卒業。83年同大学院博士課程修了。1984〜85年モントリオール神経学研究所研究員。金沢大学医学部講師、国立精神・神経センター武蔵病院放射線診療部長を経て、2004年より現職。 専門は脳核医学。特に画像解析。現在は、痴呆とてんかんでの画像統計解析に関心をもつ。 88年日本核医学会賞、91年日本医学放射線学会論文賞、日本核医学会論文賞を受賞。 編著に『見て診て学ぶ痴呆の画像診断』(永井書店、2004)、『臨床精神医学講座S10、精神科臨床における画像診断』(中山書店、2000年)などがある。 柳澤 勝彦(ヤナギサワカツヒコ) 国立長寿医療センター研究所副所長。医学博士。 1980年新潟大学医学部医学科卒業。95年より国立長寿医療研究センター研究部長、2001年より名古屋市立大学医学部非常勤講師、01年厚生労働省薬事・食品衛生審議会専門委員、03年より信州大学大学院医学研究科加齢適応医学教授を務めている。 04年に国立長寿医療センター研究所アルツハイマー病研究部研究部長を経て、05年より現職。 専門は神経分子病理学。特にアルツハイマー病発症機構に関心をもつ。 涌谷 陽介(ワクタニヨウスケ) 鳥取大学医学部附属脳幹性疾患研究施設脳神経内科助手。 1991年鳥取大学医学部卒業、96年同大学院医学研究科内科系専攻卒業。96年松江赤十字病院神経内科勤務を経て、2000年より現職。 専門は神経内科学で、特に痴呆性疾患に関心をもつ。 |