文化財の保存と修復 9−東北の文化財
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入間田宣夫 東北芸術工科大学教授 1966年東北大学大学院文学研究科国史学専攻修士課程修了。山形大学助教授、東北大学教授を経て、2006年より現職。 専門は日本中世史、特に武家政権成立史。現在は、平泉の政治・経済・文化に興味をもつ。 著書紹介 『百姓申状と起請文の世界−中世民衆の自立と連帯−』(東京大学出版会、1986)、『武者の世に』(「日本の歴史7」集英社、1991)、『中世武士団の自己認識』(三弥井書店、1998)、『都市平泉の遺産』(「日本史リブレット18」山川出版社、2003)、『北日本中世社会論』(吉川弘文館、2005)など。 工藤 雅樹 1961年東北大学文学部史学科考古学専攻卒業、66年同大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得満期退学。東北大学文学部助手、宮城県多賀城跡調査研究所・東北歴史資料館・宮城学院女子大学勤務を経て、89年より福島大学行政社会学部教授、2003年定年退官・同大学名誉教授、2004年東北歴史博物館館長(2007年3月まで)。岩手県文化財保護審議会会長、「平泉の文化遺産」世界遺産登録推薦書作成委員会委員長、平泉遺跡群調査整備指導委員会副委員長。 専門は北日本の古代史、特に蝦夷研究。 著書紹介 『古代蝦夷の考古学』、『東北考古学・古代史学史』、『蝦夷と東北古代史』(吉川弘文館、1998)以上の三著により、1999年第8回雄山閣考古学賞。その他の著書に『研究史・日本人種論』(吉川弘文館、1979)、『古代蝦夷』(吉川弘文館、2000)、『古代蝦夷の英雄時代』(新日本出版社・新日本新書、2000/改訂版平凡社ライブラリー、2005)、『蝦夷の古代史』(平凡社・平凡社新書、2001)、『平泉への道 国府多賀城・胆沢鎮守府・平泉藤原氏』(雄山閣、2005)ほか。 進藤 秋輝 多賀城跡調査研究指導委員 1969年東北大学文学研究科修士課程修了。東北歴史博物館副館長を務め2004年に退職。宮城県考古学会会長。 専門は歴史考古学、特に城柵と瓦の研究。 著書紹介 「多賀城発掘」(『古代を考える―多賀城と古代東北』吉川弘文館、2006)、「多賀城創建期の造瓦活動について」(『東北歴史博物館研究紀要』、2003)、「多賀城創建をめぐる諸問題」(『東北古代史の研究』吉川弘文館、1986) 手代木美穂 東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター講師 1996年東京学芸大学教育学部小学校教員養成課程理科学科化学専攻卒業、98年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存科学修了。仙台市教育委員会発掘調査作業員、東北大学工学部工学研究科化学・バイオ系助手、東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター研究員を経て、2005年より現職。 専門は文化財保存科学、特に埋蔵文化財の保存処理および材質分析。現在は金属製品に付着する鉱物化した繊維製品の変質機構に興味をもつ。 2005年繊維学会若手ポスター部門ポスター賞「出土金属製品に付着した文化財繊維品の劣化機構(その1)」受賞。 沢田 正昭 国士舘大学21世紀アジア学部教授 1967年金沢大学教育学部中等教育学科卒業、69年東京芸術大学美術研究科保存科学専攻修了。奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター長、筑波大学大学院・人間総合科学研究科・世界遺産専攻教授を経て、2006年より現職。文化財保存修復学会諮問委員、日本文化財科学会会長。 専門は文化財の保存科学、特に遺跡の保存と活用。現在は古代壁画の分析と保存に関心をもつ。 著書紹介 『文化財の保存科学ノート』(近未来社、1997)、「最近発見された古代壁画の分析と保存」(『遺物の保存と調査』クバプロ、2003)、「考古科学研究の最新成果―横断型研究の視点―」(『科学が解き明かす古代の歴史』クバプロ、2004) 平川 新 東北大学東北アジア研究センター教授 1980年東北大学大学院文学研究科修士課程修了。東北大学文学部助手、宮城学院女子大学助教授、東北大学教養部助教授を経て、96年より現職。 専門は日本近世史。 著書紹介 『伝説のなかの神』(吉川弘文館、1993)、『紛争と世論−近世民衆の政治参加』(東京大学出版会、1996)、『近世日本の交通と地域経済』(清文堂出版、1997)、「郡中公共圏の形成」(『日本史研究』511号、2005)、「災害『後』の資料保全から災害『前』の防災対策へ」(『歴史評論』666号、2005) 岡田 康博 青森県教育庁文化財保護課三内丸山遺跡対策室室長 1981年弘前大学教育学部卒業。81年青森県埋蔵文化財調査センター勤務、95年県教育庁文化課に異動、2002年より文化庁記念物課文化財調査官となり、06年4月より現職。 専門は縄文時代の考古学、とくに集落論。最近では環日本海の先史文化に興味をもつ。 2000年司馬遼太郎賞受賞。 著書紹介 『縄文鼎談三内丸山の世界』(山川出版、1996)、『縄文人がおもしろい』(NBCセンター、1996)、『縄文の宇宙・弥生の世界』(角川書店、2000)、『遥かなる縄文の声』(NHK出版、2000)、『縄文文化を掘る−三内丸山遺跡からの展開−』(NHK出版、2005)など著書、論文多数 松田 泰典 東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター長/同大学美術史・文化財保存修復学科教授 1979年東京農工大学農学部植物防疫学科卒業、81年東京藝術大学大学院美術研究科保存科学課程修了。83年(株)ミキモト入社、真珠研究所勤務を経て、93年東北芸術工科大学芸術学科助教授、99年同教授、2001年より現職。北海道・東北保存科学研究会代表、文化財保存修復学会運営委員、日本文化財科学会幹事、マテリアルライフ学会編集委員。 専門は文化財保存科学、特に材質分析、環境化学。現在は東北地方における地域文化遺産の保護・継承に興味をもつ。 2002年マテリアルライフ学会総説賞受賞。 著書紹介 「文化財の寿命を延ばすために」(『マテリアルライフ学会誌』14巻1号、2002)、『文化財のための保存科学入門』(角川書店、2002)、『文化財科学の事典』(朝倉書店、2003)など多数。 三輪 嘉六 九州国立博物館館長/文化財保存修復学会会長 日本大学史学科卒業。奈良国立文化財研究所研究員、文化庁主任文化財調査官、東京国立文化財研究所修復技術部長、文化庁美術工芸課長、同庁文化財鑑査官、日本大学教授を経て、1998年より九州国立博物館設立準備室室長、2005年より現職。文化審議会文化財分科会専門委員、独立行政法人評価委員会委員(文化分科会)をはじめ、各地で文化財の保存・活用についての各種委員。99年から文化財保存修復学会会長に就任。 専門は考古学、博物館学、文化財学。 著書紹介 『日本馬具大観?〜?巻』(編著、吉川弘文館)、「家形はにわ」(『日本の美術』至文堂)、「美術工芸品をまもる修理と保存科学」(『文化財を探る科学の眼5』国土社)、「Horsesin Ancient Times」(『Horses and Humanity in Japan』The Japan Association for International Horse Racing)、「文化遺産危機管理的基本課題」(『1999台湾集々大地震−古蹟文物震災修復技術諮詢服務報告書−』台湾国立文化資産保存研究中心)など多数。 |