第3の生命鎖 糖鎖の謎が今、解る
谷口 直之(たにぐち なおゆき)
大阪大学微生物病研究所寄附研究部門・教授。理化学研究所基幹研究所プログラム兼務ディレクター。
1967年北海道大学医学部卒業。72年同大学大学院研究科博士課程修了。73年同助手、講師、助教授を経て、86年大阪大学医学部生化学講座教授。2007年退職、名誉教授とともに現職。

大平 敦彦(おおひら あつひこ)
愛知医科大学先端医学・医療研究拠点・客員教授。理学博士。
1969年名古屋大学理学部化学科卒業。74年同大学大学院理学研究科博士課程修了。75年愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所研究員、85年同発生学部室長、92年同周生期学部長を経て、2007年より現職。その間、1980〜82年ワシントン大学(シアトル)医学部客員研究員、99〜2007年名古屋大学大学院医学系研究科連携大学院客員教授併任。
専門は神経生化学。特に中枢神経損傷再生医学。現在は新生児脳障害に関心をもつ。

川嵜 敏祐(かわさき としすけ)
立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構・教授。糖鎖工学研究センター長。薬学博士。
1963年京都大学薬学部卒業。68年同大学大学院薬学研究科博士課程修了。同年同大学薬学部生物化学教室助手、81年同助教授、89年同教授、97年同大学院薬学研究科生体分子認識学分野教授、2005年同大学定年退職、京都大学名誉教授。同年立命館大学COE推進機構教授(糖鎖工学研究センター長)を経て、現職。
専門は糖鎖生物学、生化学。最近は、糖鎖認識分子(動物レクチン、糖鎖認識抗体)、糖鎖データベースに関心をもつ。

柳澤 勝彦(やなぎさわ かつひこ)
国立長寿医療センター研究所・副所長。医学博士。
1980年新潟大学医学部卒業。米国国立衛生研究所(NIH、NINCDS)客員研究員、新潟大学脳研究所神経内科助手、東京医科歯科大学医学部神経内科助手、東京大学医学部脳研究施設病理学部門助手、国立長寿医療センター研究所部長を経て、2005年より現職。
専門は神経分子病理学。特にアルツハイマー病脳におけるアミロイドβ蛋白重合機構に関心をもつ。

楠  進(くすのき すすむ)
近畿大学医学部神経内科・主任教授。医学博士。
1978年東京大学医学部医学科卒業。1985年医学博士(東京大学)。87年東京大学医学部助手、99年同講師を経て、2003年より現職。
専門は神経免疫学、糖鎖生物学。特に免疫性神経疾患の病態における糖鎖に対する自己抗体の役割に関心をもつ。

遠藤 玉夫(えんどう たまお)
(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団、東京都老人総合研究所老化ゲノム機能研究チーム・研究部長。薬学博士。
1977年東京大学薬学部卒業、82年同大学大学院薬学系研究科博士課程修了。
米国Baylor医科大学博士研究員、84年東京大学医科学研究所助手、94年(財)東京都老人総合研究所・糖鎖生物学部門室長を経て、2005年より現職。
専門は、生化学、糖鎖生物学。現在、老化、認知症、筋疾患における糖鎖の生物学的意義を明らかにしようとしている。

本家 孝一(ほんけ こういち)
高知大学医学部医学科生化学講座・教授。医学博士。
1983年北海道大学医学部卒業。86年同大学大学院医学研究科博士課程中退。同年同大学医学部助手、92年同講師、95年大阪府立母子保健総合医療センター研究所主任研究員、99年大阪大学大学院医学系研究科助教授、2003年高知医科大学教授を経て、同年より現職。
専門は生化学、糖鎖生物学。特に硫酸化糖鎖の生合成と機能。現在は膜マイクロドメインの機能に関心をもつ。

神奈木 玲児(かんなぎ れいじ)
愛知県がんセンター・分子病態学部・部長。医学博士。
1974年京都大学医学部卒業。80年京都大学大学院医学研究科博士課程修了、81〜83年米国ワシントン大学附属フレッド・ハッチンソン癌研究所研究員。83年京都大学医学部助手、85年同講師を経て、91年より現職。
専門は腫瘍学・糖鎖生物学。

入村 達郎(いりむら たつろう)
1971年東京大学薬学部卒業。73年同大学大学院薬学系研究科修士課程修了。74年同博士課程中退。
74年東京大学薬学部助手、80年カリフォルニア大学、同年テキサス大学MD、88年同大学准教授を経て、91年より現職。
所属学会は、世界薬学連合(Council Member)、国際癌転移学会(Board Member)など。また、『Clinical and Experimental Metastasis』(Editor-in-Chief)、『Journal of Biochemistry』(Associate Editor)誌などの編集委員、厚生科学審議会、中央薬事審議会などの専門委員を歴任。
専門は、糖鎖生物学、免疫学、腫瘍生物学。

宮城 妙子(みやぎ たえこ)
宮城県立がんセンター研究所・所長。医学博士。
東北大学医学部卒業。同大学医学系大学院修了。同大学抗酸菌病研究所(現 加齢医学研究所)助手、助教授を経て、93年宮城県立がんセンター研究所部長、2004年から所長を兼務。
がん克服をめざしてシアリダーゼ研究を続けている。

古川 鋼一(ふるかわ こういち)
名古屋大学大学院医学系研究科分子細胞化学・疾病遺伝学教授。医学博士。
1975年名古屋大学医学部卒業。84年〜88年ニューヨークスローンケッタリング癌研究所研究員。88年長崎大学医学部腫瘍医学教室助手、90年同講師、91年同助教授。97年名古屋大学医学部生化学第二講座教授、2000年名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻生物化学講座教授を経て、現在に至る。
専門は生化学。特に、癌と神経疾患の糖鎖生物学。

山下 克子(やました かつこ)
東京工業大学イノベーション研究推進体・特任教授。理学博士。
1968年千葉大学薬学部卒業。72年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。同年神戸大学助手、82年同大学医学部助教授、90年(財)佐々木研究所生化学部・部長を経て、2006年より現職。
専門は生化学。特に糖鎖生物学。現在は、各種動物レクチンの機能解析および糖鎖関連腫瘍マーカーの開発を行っている。

鈴木 康夫(すずき やすお)
中部大学生命健康科学部生命医科学科・教授。薬学博士
1963年静岡薬科大学卒業。67年同大学大学院薬学研究科博士課程中退。同年同大学助手、83年同助教授、89年静岡県立大学薬学部教授(生化学講座)、96年同大学大学院薬学研究科長(兼任)、98年同大学薬学部長(兼任)を経て、2006年より現職。
専門は、生化学、ウイルス学。
中山 淳(なかやま じゅん)
信州大学大学院医学系研究科分子病理学分野・教授。医学博士。
1983年信州大学医学部卒業、87年同大学大学院医学研究科博士課程修了。89年同大学助手、92年同医学部講師、2000年同助教授を経て、02年より現職。
専門は病理学、糖鎖生物学。現在は消化管疾患の病態形成における糖鎖の役割に興味をもつ。

村松 喬(むらまつ たかし)
愛知学院大学心身科学部・教授。理学博士。
1963年東京大学理学部生物化学科卒業。68年同大学大学院理学系研究科修了。同年アルバートアインシュタイン医科大学研究員、73年神戸大学医学部助教授、80年鹿児島大学医学部教授、93年名古屋大学医学部教授を経て、2004年より現職。

浅野 雅秀(あさの まさひで)
金沢大学学際科学実験センター・教授。理学博士。
1983年京都大学理学部卒業。88年同大学大学院理学研究科博士課程修了。同年(財)大阪バイオサイエンス研究所特別研究員、91年ドイツ・マックスプランク生物物理化学研究所博士研究員、93年東京大学医科学研究所助手、講師、2000年金沢大学医学部教授を経て、03年より現職。
専門は糖鎖生物学、発生生物学、実験動物学。

野村 一也(のむら かずや)
九州大学理学研究院生物科学部門・准教授。理学博士。
1981年京都大学大学院理学研究科博士課程中退。同年九州大学助手、92年同大学理学部助教授を経て、2007年より現職。
専門は糖鎖生物学。特に発生生物学。現在は細胞分裂における糖鎖の役割に関心をもつ。
西原 祥子(にしはら しょうこ)
創価大学工学部生命情報工学科・教授。理学博士。
1977年東京大学理学部卒業。82年同大学大学院理学研究科博士課程修了。83年東京慈恵会医科大学助手、91年創価大学生命科学研究所講師、97年同助教授、2001年同教授を経て、03年より現職。
専門は糖鎖生物学。特に種を超えて保存されている糖鎖機能に焦点をあて、ショウジョウバエと哺乳類幹細胞を用いて研究を行っている。現在は、幹細胞の未分化性・多能性維持機構と糖鎖の関連にも興味をもっている。

北島 健(きたじま けん)
名古屋大学生物機能開発利用研究センター動物細胞機能研究室・教授。理学博士。
1982年東京大学理学部卒業。87年同大学大学院理学系研究科博士課程修了。同年日本学術振興会特別研究員(PD)、89年東京大学大学院理学系研究科助手、96年名古屋大学大学院生命農学研究科助教授、2000年同大学生物分子応答センター助教授(独立)、04年より現職。
専門は糖鎖生物学。特に、シアル酸の構造と機能。受精、発生、神経との関わりを中心に研究している。

川崎 ナナ(かわさき なな)
国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部・室長。薬学博士。
1984年北海道大学薬学部卒業。86年同大学大学院薬学研究科修士課程修了。
同年国立医薬品食品衛生研究所研究員、97年同主任研究官を経て、98年より現職。
専門はバイオ医薬品の構造特性解析。

加藤 晃一(かとう こういち)
自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター・教授、名古屋市立大学大学院薬学研究科生命分子構造学分野・特任教授。薬学博士。
1986年東京大学薬学部卒業、91年同大学大学院薬学系研究科博士課程修了。同年同大学助手、97年同大学大学大学院薬学系研究科講師、2000年名古屋市立大学大学院薬学研究科教授を経て、08年より現職。
専門は構造生物学。

加藤 龍一(かとう りゅういち)
高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 放射光科学研究施設 構造生物学研究センター・准教授。理学博士。
1991年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。同年同大学理学部教務職員、93年同助手を経て、2001年より現職。
専門は生化学、構造生物学。

成松 久(なりまつ ひさし)
(独)産業技術総合研究所糖鎖医工学研究センター・センター長。筑波大学連携大学院人間総合科学研究科・教授。医学博士。
1974年慶應義塾大学医学部卒業。79年同大学医学研究科大学院修了。同年同大学医学部微生物学教室助手、83年米国NIH留学、86年慶應義塾大学医学部微生物学教室講師、91年同助教授、同年創価大学生命科学研究所教授、2000年工業技術院主任研究官、01年産業技術総合研究所総括研究員、02年産業技術総合研究所糖鎖工学研究センター・副センター長を経て、06年より現職。
専門は、糖タンパク質や糖脂質の糖鎖部分の生合成機構、構造解析、生理機能解析、疾患との関連解析。

木全 弘治(きまた こうじ)
愛知医科大学先端研究医学医療研究拠点拠点長。愛知医科大学名誉教授。
1964年名古屋大学理学部化学科卒業。68年同大学大学院理学研究科博士課程中退。名古屋大学理学部化学科生物化学教室助手、87年愛知医科大学分子医科学研究所助教授、90年同教授・研究所長に就任、2007年定年を迎え、愛知医科大名誉教授となる。現在は愛知医科大学先端医学・医療研究拠点拠点長。
専門はプロテオグリカンの構造と生物機能の研究。

片山 義雄(かたやま よしお)
神戸大学医学部附属病院血液内科・講師。医学博士。
1992年岡山大学医学部卒業。98年同大学大学院医学研究科博士課程修了。同年神戸市立西市民病院免疫血液内科医師、2000年米国マウントサイナイ医科大学ポストドクトラルフェロー、02年同内科インストラクター、04年岡山大学医学部・歯学部附属病院輸血部医員、06年神戸大学医学部附属病院血液・腫瘍内科特定助手、07年同血液内科特定助教を経て、08年より現職。
専門は造血器腫瘍、造血幹細胞移植。研究面では骨髄造血メカニズム・造血幹細胞移動メカニズムに特に関心をもつ。

菅原 一幸(すがはら かずゆき)
北海道大学大学院先端生命科学研究院・教授。薬学博士。
1971年京都大学薬学部卒業。76年同大学大学院薬学研究科博士課程修了。82年同大学薬学部生物化学教室助手、90年神戸女子薬科大学生理化学講座助教授、93年同教授、94年神戸薬科大学生化学講座教授を経て、2006年より現職。
専門は糖鎖生物学。特にプロテオグリカン、グリコサミノグリカンの構造、機能、生合成に関心をもつ。

木下 タロウ(きのした たろう)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター糖鎖免疫学研究室。
大阪大学微生物病研究所免疫不全疾患研究分野・教授。医学博士。
1974年東京大学農学部農業生物学科卒業。77年同大学大学院農学系研究科修士課程修了。81年大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。同年日本学術振興会奨励研究員、82年大阪大学助手(医学部細菌学)、82〜85年ニューヨーク大学医学部ポスドク、88年大阪大学講師(医学部細菌学)、90年同大学教授、微生物病研究所免疫不全疾患研究分野、98〜2003年同大学遺伝情報実験施設長・センター長(併任)、03〜07年同大学微生物病研究所所長を経て、07年より現職。
専門は免疫学、生化学。特にタンパク質GPIアンカーの生合成、機能。

三善 英知(みよし えいじ)
大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学講座・教授。医学博士。
1986年大阪大学医学部卒業。94年同大学大学院医学系研究科博士課程修了。2000年同助手。02年同助教授、04年米国ブラウン大学(肝臓センター)に短期留学、07年より現職。
専門は、病態生化学、消化器内科学。特に糖鎖と肝臓疾患の研究に興味をもつ。

鈴木 明身(すずき あけみ)
東海大学糖鎖科学研究所・教授。医学博士。
1971年信州大学医学部卒業。78年東京大学大学院基礎医学系博士課程修了。80年東京大学助手、82年東京都臨床医学総合研究所・室長、同部長、99年理化学研究所フロンティア研究システム・グループ長を経て、07年より現職。

井ノ口 仁一(いのくち じんいち)
東北薬科大学分子生体膜研究所機能病態分子学教室・教授。薬学博士。
福岡大学薬学部薬学科卒業。同大学院、生化学教室助手、85年ミシガン大学医学部神経化学研究所博士研究員(Norman Radin 教授、フルブライト上級研究員)、91年生化学工業株式会社東京研究所主任研究員、98年北海道大学大学院薬学研究科助教授を経て、2006年より現職。03年より戦略的創造研究推進事業CREST(糖鎖の生物機能の解明と利用技術)研究代表者。
専門は生化学。特に糖鎖生物学。最近は細胞膜マイクロドメインにおけるスフィンゴ糖脂質機能解明に注力している。

戸井田 敏彦(といだ としひこ)
千葉大学大学院薬学研究院・教授。薬学博士。
1978年千葉大学薬学部卒業。80年同大学大学院薬学研究科修士課程修了。83年同後期博士課程修了。同年帝京大学医学部助手、85年同講師、89年千葉大学薬学部講師、94年同助教授、2003年同教授を経て、現在に至る。
専門は分析化学。