第11回「大学と科学」高温超伝導とフラーレンの科学−理解はここまで進んだ−
秋光  純(アキミツ ジュン)
青山学院大学理工学部教授。理学博士。昭和45年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学物性研究所中性子回折部門助手、青山学院大学助教授を経て、現職。専門は超伝導・磁性。とくに、低次元系の物性、および超伝導体の探索。

阿知波 洋次(アチバ ヨウジ)
東京都立大学大学院理学研究科教授。理学博士。昭和46年北海道大学理学部化学第二学科卒業(昭和48年北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了)。北海道大学応用電気研究所(現電子科学研究所)助手、岡崎国立共同研究機構分子科学研究所助手、東京都立大学理学部助教授を経て、平成5年より現職。専門はクラスター科学。とくに、炭素クラスター。

井口 家成(イグチ イエナリ)
東京工業大学理学部応用物理学科教授。Ph.D. 昭和45年スタンフォード大学大学院博士課程修了。筑波大学物質工学系助教授、同教授を経て、平成6年より現職。専門は電子物性。とくに、超伝導。現在は、高温超伝導、エレクトロニクスに関心をもつ。

岩佐 義宏(イワサ ヨシヒロ)
北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科助教授。工学博士。昭和61年東京大学大学院博士課程修了。東京大学工学部助手、同講師を経て、平成6年より現職。専門は固体物性、物質科学。

大澤 映二(オオサワ エイジ)
豊橋技術科学大学工学部知識情報工学系教授。工学博士。昭和35年京都大学大学院工学研究科工業化学専攻修士課程修了。北海道大学理学部助教授を経て、平成2年より現職。専門は応用理論化学。とくに、計算化学。現在は、フラーレン科学に最大の関心をもつ。

荻原 宏康(オギワラ ヒロヤス)
湘南工科大学電気工学科教授。工学博士。昭和33年東京大学理学部物理学科卒業。(株)東芝エネルギー機器研究所長、同社総合研究所首席技監を経て、平成4年12月より現職。専門はエネルギー変換工学。とくに、MHD発電、並びに応用超伝導工学。

北沢 宏一(キタザワ コウイチ)
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・超伝導工学専攻教授。D.Sc. 昭和41年東京大学理学部化学科卒業。昭和47年マサチューセッツ工科大学冶金および材料科学専攻博士課程修了。昭和48年東京大学工学部合成化学科助手、物理工学科助教授を経て、昭和61年より現職。専門は機能材料。とくに、高温超伝導。現在は磁場中の化学反応、フラーレンの高分子も興味をもつ。

黒田 晴雄(クロダ ハルオ)
東京理科大学総合研究所教授。理学博士。東京大学名誉教授。昭和28年東京大学理学部化学科卒業(昭和33年東京大学大学院化学系研究科化学専門課程博士課程修了)。東京大学理学部助教授、同教授(平成4年定年退官)を経て、平成4年より現職。専門は物理化学。とくに、物性科学。

佐藤 正俊(サトウ マサトシ)
名古屋大学大学院理学研究科物理教授。理学博士。昭和49年東京大学理学系大学院博士課程物理修了。東京大学物性研究所助手、分子科学研究所助教授を経て、現職。専門は固体物性。とくに、超伝導。

篠原 久典(シノハラ ヒサノリ)
名古屋大学大学院理学研究科物質理学専攻教授。理学博士。昭和52年信州大学理学部化学科卒業。昭和54年京都大学大学院理学研究科博士課程中退。分子科学研究所助手、三重大学工学部助教授を経て、平成5年より現職。専門は物理化学。とくに、マイクロクラスターの物理化学。現在は、炭素系のナノサイズ超微粒子の生成と物性に関心をもつ。

寿栄松 宏仁(スエマツ ヒロヨシ)
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。理学博士。昭和38年京都大学工学部冶金学科卒業(昭和43年東京工業大学理工学研究科物理学専攻博士課程修了)。昭和44年東京大学物性研究所助手、昭和53年筑波大学物質工学系助教授、同教授を経て、昭和62年より現職。専門は固体物理学、物質科学。とくに、人工物質の固体物性に関心をもつ。

立木  昌(タチキ マサシ)
科学技術庁金属材料技術研究所客員研究官。理学博士。昭和34年3月大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。大阪大学理学部助教授、東北大学金属材料研究所教授を経て、平成8年より現職。専門は物理。とくに超伝導と磁性の物理。現在は、高温超伝導に関心をもつ。

中嶋 貞雄(ナカジマ サダオ)
東京大学名誉教授・松前国際友好財団理事・超電導工学研究所顧問。理学博士。昭和20年東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学理学部助教授、同教授、東京大学物性研究所教授、同所長、東海大学理学部教授を経て、平成5年より現職。なお、昭和63年より平成6年まで日本学術会議、第4部部長。専門は物性物理学理論。とくに、超伝導・超流動。

坂東 尚周(バンドウ ヨシチカ)
京都大学化学研究所教授。理学博士。昭和31年京都大学理学部化学科卒業(大学院修士課程修了)。京都大学化学研究所助教授を経て、昭和51年より現職。専門は無機固体化学、とくに、酸化物薄膜の合成と物性。現在は、高温超伝導薄膜。

福山 秀敏(フクヤマ ヒデトシ)
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。理学博士。昭和45年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。昭和45年東北大学理学部物理学科助手。昭和46年からハーバード大学ポストドク、昭和48年からベル研究所研究員、昭和49年東北大学理学部物理学科助教授、昭和52年東京大学物性研究所助教授、昭和59年東京大学物性研究所教授、平成4年より東京大学理学部物理学科教授。専門は物性理論。

藤田 敏三(フジタ トシゾウ)
広島大学理学部物理学科教授。理学博士。昭和38年東京大学工学部応用物理学科卒業(昭和43年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了)。東北大学理学部助手・助教授を経て、昭和59年より現職。専門は低温物理学。現在はとくに、酸化物超伝導体の物性およびf電子系化合物の超伝導とその他の低温物性。

前川 禎通(マエカワ サダミチ)
東北大学金属材料研究所教授。理学博士。昭和46年大阪大学大学院理学研究科修士課程修了。東北大学金属材料研究所助教授を経て、昭和63年より名古屋大学教授、平成9年より東北大学金属材料研究所教授。専門は物理理論。とくに高温超伝導、磁性。

丸山 有成(マルヤマ ユウセイ)
法政大学工学部物質化学科教授。理学博士。昭和34年東京大学理学部化学科卒業(昭和36年大学院修士課程修了)。お茶の水女子大学理学部助教授、同教授、分子科学研究所教授を経て、平成7年より現職。専門は固体物理化学。とくに、分子性固体の電子物性。現在は、フラーレンの電子物性に関心をもつ。

安岡 弘志(ヤスオカ ヒロシ)
東京大学物性研究所教授。理学博士。昭和41年京都大学大学院理学研究科(物理専攻)博士課程修了。京都大学工学部助手、東京大学物性研究所助教授を経て、昭和58年より現職。専門は固体物性実験。とくに、磁性体、超伝導体のNMR。現在は、高温超伝導体を含む強相関電子系に関心をもつ。