第15回「大学と科学」東南アジア考古学最前線
青柳 洋治(アオヤギ ヨウジ)
上智大学外国語学部アジア文化研究室教授。1967年上智大学文学部史学科卒業。上智大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。上智大学文学部助教授、同外国語学部助教授を経て、88年より現職。専門は東南アジア考古学。特にフィリピンの先史文化。現在は東南アジア産陶磁器に関心をもつ。

青山  亨(アオヤマ トオル)
鹿児島大学多島圏研究センター教授。学術博士。1981年京都大学文学部哲学科卒業。鹿児島大学多島圏研究センター助教授を経て、2000年より現職。専門はインドネシア古代史。特にヒンドゥー・ジャワ文化の形成と発展に関心がある。

石澤 良昭(イシザワ ヨシアキ)
上智大学外国語学部教授・アンコール遺跡国際調査団団長。文学博士。1961年上智大学外国語学部フランス語学科卒業。パリのオート・ゼチュードでカンボジア碑刻学研究。鹿児島大学教授を経て、82年より現職。専門は東南アジア史学。特に東南アジア碑刻学。現在カンボジア人中堅幹部養成プロジェクトをアンコール遺跡のバンテァイ・クデイ寺院およびアンコール・ワット西参道において現場実習中。

伊東 利勝(イトウ トシカツ)
愛知大学文学部史学科教授。経済学修士。1978年成城大学大学院経済学専攻博士課程修了。85年愛知大学文学部助教授、95年より現職。専門は東南アジア経済史。特にミャンマー経済史。現在は10世紀前大陸部東南アジアの交易ネットワークおよび19世紀初期ミャンマーの農村社会に関心をもつ。

今村 啓爾(イマムラ ケイジ)
東京大学大学院人文社会系研究科考古学専門分野教授。1968年東京大学文学部考古学科卒業(同大学院博士課程中退)。東京大学理学部助手、文学部助手、助教授、教授を経て、96年から現職。専門は日本の先史時代。特に縄文時代であるが東南アジアを含めた広い視野からの研究を心がけている。現在は古代中世の鉱山と貨幣に関心をもつ。

印東 道子(イントウ ミチコ)
国立民族学博物館民族社会研究部教授。1988年ニュージーランド国立オタゴ大学人類学科博士課程(Ph.D.)。北海道東海大学国際文化学部助教授、教授を経て、2000年4月より現職。専門はオセアニア考古学。特に土器などの物質文化、文化の環境への適応変化に関心をもつ。

江上 幹幸(エガミ トモコ)
沖縄国際大学総合文化学部社会学科助教授。1977年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位満了退学。青山学院大学非常勤講師を経て、99年より現職。専門は民族考古学。特にインドネシア民族考古学。現在は捕鯨村の生計活動や、沖縄、先島諸島の先史時代に関心をもつ。

大橋 康二(オオハシ コウジ)
佐賀県立九州陶磁文化館副館長。1978年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。佐賀県立九州陶磁文化館学芸課課長、佐賀県教育庁文化財課参事を経て、2001年より現職。専門は中・近世考古学。特に陶磁史。現在は肥前磁器の海外輸出に関心をもつ。

小川 英文(オガワ ヒデフミ)
東京外国語大学外国語学部フィリピン語助教授。1988年早稲田大学大学院博士課程中退。国士舘大学教養部助教授、東京外国語大学講師を経て、96年より現職。専門はフィリピン先史考古学。特に狩猟採集民と農耕民の相互依存関係の歴史的プロセス。

小野 正敏(オノ マサトシ)
国立歴史民俗博物館考古研究部助教授。1969年明治大学文学部史学地理学科卒業。福井県一乗谷朝倉氏遺跡調査研究所文化財調査員を経て、87年より現職。専門は考古学。特に中世社会の考古学研究を中心に進めている。

菊池 誠一(キクチ セイイチ)
昭和女子大学文学部日本文化史学科専任講師。1983年学習院大学大学院修士課程修了。92〜95年までベトナム・ハノイ総合大学留学。99年国際協力事業団(JICA)派遣の専門家としてベトナム・ホイアン駐在。宇都宮大学教育学部非常勤講師、昭和女子大学文学部非常勤講師を経て、2000年より現職。専門は東南アジア考古学。特にベトナム考古学。現在は日本とベトナムの交流に関心をもつ。

坂井  隆(サカイ タカシ)
財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団主幹専門員。1980年早稲田大学第二文学部東洋文化専攻卒業。早稲田大学社会科学研究所特別研究員、東京外国語大学外国語学部非常勤講師を兼任、80年より現職。専門はインドネシア考古学。特に近世陶磁貿易。現在はアジア海上交流史に関心をもつ。

田中 和彦(タナカ カズヒコ)
敬愛大学国際学部国際協力学科非常勤講師。文学修士。1994年3月上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程退学。千葉敬愛短期大学国際教養科非常勤講師を経て、97年より現職。専門はフィリピン考古学。特にフィリピン先史時代の土器。現在はルソン島北部の先史土器に関心をもつ。

西谷  大(ニシタニ マサル)
国立歴史民俗博物館考古研究部助手。86年熊本大学文学研究科考古学卒業。88年中華人民共和国中山大学人類学系終了。平成元年より現職。専門は中国考古学。現在は、特に食からみた、人と自然の関係について関心をもつ。

西谷  正(ニシタニ タダシ)
九州大学大学院人文科学研究院教授。名誉文学博士。1962年奈良学芸大学文科卒業。1966年京都大学大学院修士課程修了。奈良国立文化財研究所研究員、福岡県教育委員会技術主査、九州大学助教授を経て、2000年より現職。専門は東アジア考古学。特に朝鮮考古学、日朝交流史。現在は海のシルクロードや水中考古学に関心をもつ。

新田 栄治(ニッタ エイジ)
鹿児島大学法文学部教授。1972年東京大学文学部考古学専修課程卒業。78年東京大学大学院考古学専門課程博士課程単位取得退学。78年鹿児島大学教養部講師、80年助教授、92年教授を経て、97年より現職。その間、88年京都大学東南アジア研究センター併任助教授、90年シンラパコーン大学考古学部客員研究員、98年ロンドン大学考古学研究所客員研究員などを歴任。専門は東南アジア考古学。特に初期金属器文化の展開と東南アジアの文明化。現在は東南アジア大陸部における首長制の成立と展開に関心をもつ。

福井 捷朗(フクイ ハヤオ)
立命館アジア太平洋大学教授。農学博士。1961年京都大学農学部卒業。同大学農学研究科修士課程修了。67年京都大学東南アジア研究センター助手、75年3月助教授、87年4月教授、2000年3月退職、00年4月より現職。専門は東南アジアにおける農業生態、人類生態。

山形 眞理子(ヤマガタ マリコ)
立教大学非常勤講師。博士(文学)。1993年東京大学大学院人文科学研究科博士課程考古学専攻単位取得退学。専門は日本考古学(縄文)と東南アジア考古学。1996〜98年ベトナム・ホーチミン市社会科学院考古学研究センターに滞在。93年から、ベトナム中部・クァンナム省において国家出現期遺跡の調査プロジェクトを実施している。

山崎 純男(ヤマサキ スミオ)
福岡市教育委員会文化財部埋蔵文化財課課長。1971年別府大学文学部史学科考古学専攻卒業。