第16回「大学と科学」動脈硬化のしくみを探る
北  徹(キタ トオル)
京都大学大学院医学研究科臨床器官病態学講座(循環病態学)教授。医学博士。1979年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。京都大学医学部内科学第三講座助手を経て、1988年より老年科教授、1988〜1995年京都大学医学部老年医学講座、1995年4月より加齢医学、2002年6月より現職。専門は動脈硬化の分子機構。とくに脂質代謝異常との関連(循環器学)。1998年第35回ベルツ賞一等賞(動脈硬化の分子機構)、2001年第2回(平成12年度)日本動脈硬化学会賞。

澁谷 正史(シブヤ マサブミ)
東京大学医科学研究所腫瘍抑制分野教授。医学博士。1970年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医科学研究所科学研究部助手、その後ロックフェラー大学花房秀三郎教授のもとへ留学(1979〜82年)、東京大学医科学研究所・細胞遺伝学研究部・助教授を経て、1990年より現職。専門は分子生物学。がん関連遺伝子群、プロテインキナーゼ群、血管内皮増殖因子と受容体などを研究。藤浪肉腫ウイルスのがん遺伝子fpsを初めて単離した。ヒト脳腫瘍におけるEGF受容体の質的異常を初めて明らかにした。また内皮細胞特異的な受容体キナーゼflt-1(VEGF受容体-1)を最初に単離し、その血管新生・維持における重要性を示した。1979〜1981年Fogarty Society-NIH国際研究員、1990年日本医学会研究奨励賞、1996年三菱財団研究奨励賞。

佐藤 靖史(サトウ ヤスフミ)
東北大学加齢医学研究所腫瘍循環研究分野教授。医学博士。1978年神戸大学医学部医学科卒業。大分医科大学助手を経て、1994年12月より現職。専門は血管生物学。とくに血管新生の分子構造とその制御。1994年日本動脈硬化化会学術奨励賞。

三井 洋司(ミツイ ヨウジ)
産業技術総合研究所分子細胞工学研究部門総括研究員。筑波大学連携大学院応用生物化学系併任教授。薬学博士。1971年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。米国NIHのNIAに留学。東京都老人総合研究所主任研究員、工業技術院微生物工業技術研究所動植物細胞研究室長、生命工学工業技術研究所首席研究官、筑波大学化学系教授(併任)等を経て、独立行政法人化に伴い、2001年より現職。専門は分子細胞工学。とくに老化と血管病変の分子遺伝学(現在は寿命と生殖制御に関心をもつ)。1988年工業技術院長賞、1990年第2回つくば賞。

西川 伸一(ニシカワ シンイチ)
京都大学大学院医学研究科教授理化学研究所発生・再生科学総合研究センター幹細胞グループディレクター兼務。医学博士。1973年京都大学医学部卒業。1973年京都大学結核胸部疾患研究所附属病院医員(研修医)、1979年同助手、1980年Alexander von Humboldt財団奨学生、ドイツ連邦共和国ケルン大学遺伝学研究所、1983年帰国・復職、同年京都大学結核胸部疾患研究所附属感染免疫動物実験施設助教授、1987年熊本大学医学部附属免疫医学研究施設病理学部門教授、1992年同附属遺伝発生医学研究施設形態発生学部門教授、1993年京都大学医学部教授、1995年京都大学大学院医学研究科教授2000年4月より理化学研究所発生、再生科学総合研究センターグループリーダーを兼務。1999年フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞。

高倉 伸幸(タカクラ ノブユキ)
金沢大学がん研究所細胞制御研究部門細胞分化研究分野教授。医学博士。1988年三重大学医学部卒業、1997年京都大学大学院医学研究科博士過程修了。熊本大学医学部助手、同講師、熊本大学発生医学研究センター講師、助教授を経て、2001年より現職。専門は分子発生学。とくに造血と血管形成の分子プログラムに関心をもつ。1998年ISEH(国際実験血液学会)new investigator award最優秀賞、2000年日本血液学会奨励賞など。

室田 誠逸(ムロタ セイイツ)
東京医科歯科大学名誉教授。薬学博士。1962年東京大学薬学部卒業。1967年東京大学大学院化学系研究科薬学専門課程博士課程修了。東京大学薬学部助手、東京都老人総合研究所薬理研究室長、同薬理学部長を経て、1985年より現職。専門は生理化学。とくにアラキドン酸代謝物の生化学と薬理(現在は血管内皮細胞、神経細胞、再生医学に関心をもつ)。

月田 承一郎(ツキタ ショウイチロウ)
京都大学大学院医学研究科分子細胞情報学教授。医学博士。1978年東京大学医学部医学科卒業。1982年東京大学大学院医学研究科博士課程修了。東京大学医学部講師、東京都臨床医学総合研究所室長、国立生理学研究所教授を経て、1995年より現職。専門は細胞生物学。とくに細胞間接着、細胞骨格に興味をもつ。1986年瀬藤(日本電子顕微鏡学会)賞、1995年高松宮妃癌研究基金学術賞、1998年井上学術賞。

森田 育男(モリタ イクオ)
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子細胞機能学助教授。薬学博士。1975年千葉大学薬学部製薬化学科修士課程修了。東京都老人総合研究所主事、東京医科歯科大学歯学部助教授を経て、1991年より現職。専門は病態生化学。とくに動脈硬化と脂質代謝(現在は糖尿病と血管新生に関心をもつ)。1996年Cibaメノポーズアワード賞。

貝淵 弘三(カイブチ コウゾウ)
名古屋大学大学院医学研究科(細胞情報薬理学担当)教授。医学博士。1984年神戸大学大学院医学研究科卒業(大学院博士課程修了)。神戸大学医学部助教授、奈良先端科学技術大学院大学教授を経て、2000年より現職。専門は生化学、分子生物学(現在は細胞骨格や接着の制御機構に興味をもつ)。1999年にNAIST学術賞。

長澤 丘司(ナガサワ タカシ)
大阪府立母子保健総合医療センター研究所免疫部門部長。医学博士。1987年名古屋大学医学部医学科卒業。1993年大阪大学大学院医学研究科博士課程修了(病理系免疫学)。日本学術振興会特別研究員、大阪府立母子保健総合医療センター研究所免疫部門主任研究員を経て、1998年より現職。専門は免疫学、血液学、発生学、サイトカイン学。1998年第1回日本免疫学会賞。

久米 典昭(クメ ノリアキ)
京都大学大学院医学研究科臨床生体統御医学(加齢医学)講師。医学博士。1989年京都大学大学院医学研究科(内科系)博士課程修了。ハーバード大学医学部研究員、京都大学医学部助手を経て、1999年より現職。専門は循環器内科学、老年科学。とくに動脈硬化と高脂血症(現在は酸化LDL受容体に関心をもつ)。1998年ベルツ賞。

中尾 一和(ナカオ カズワ)
京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学講座(第二内科)教授。医学博士。1973年京都大学医学部卒業。京都大学医学部助手、同講師、京都大学医学部第二内科教授を経て、1995年より現職。専門は内科学。とくに生活習慣病。1988年ベルツ賞他。

松澤 佑次(マツザワ ユウジ)
大阪大学大学院医学系研究科分子制御内科学教授。同附属病院院長。医学博士。1966年大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部講師を経て、1991年より同教授。2000年より同附属病院院長。専門は内科学。とくに動脈硬化及びその基盤となる高脂血症、糖尿病、肥満症(現在は脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインに関心をもつ)。2000年第1回日本動脈硬化学会学会賞、同年平成12年度日本医師会医学賞。

山田 信博(ヤマダ ノブヒロ)
筑波大学臨床医学系内科代謝内分泌学教授。医学博士。1976年東京大学医学部医学科卒業。1983〜1986年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校心臓血管研究所留学。東京大学医学部第三内科講師、助教授を経て、1999年より現職。専門は糖尿病。とくに動脈硬化、高脂血症。1997年日本糖尿病学会リリー賞。

伊藤 裕(イトウ ヒロシ)
京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学第二内科助教授。医学博士。1983年京都大学医学部卒業。1989年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。ハーバード大学医学部Brigham and Women's Hospital内科血管動脈硬化部門分子細胞血管研究所博士研究員、1990年スタンフォード大学医学部循環器内科Falk心臓血管研究所博士研究員を経て、1992年京都大学医学部第二内科助手、2002年より現職。専門は血管作動性物質の分子生物学と高血圧症の成因、糖尿病性血管合併症の成因と治療、再生医学。第3回日本動脈硬化学会学術奨励賞最優秀賞、第15回日本内分泌学会研究奨励賞、第13回日本循環器学会Young Investigator's Award、第9回日本内科学会奨励賞、第4回日本心血管内分泌代謝学会高峰譲吉研究奨励賞。

丸山 征郎(マルヤマ イクロウ)
鹿児島大学医学部臨床検査医学講座教授。医学博士。1972年鹿児島大学医学部卒業。1973年鹿児島大学医学部第三内科入局。1977年鹿児島大学医学部附属病院第三内科助手、1978年大阪大学蛋白質研究所機能制御部門(血液凝固の開始機構の研究)、1981年鹿児島大学医学部第三内科講師、1982年米国セントルイス市ワシントン大学腫瘍血液部門へ留学、1985年帰国、鹿児島大学医学部第三内科講師、1988年鹿児島大学医学部第三内科助教授、1992年より鹿児島大学医学部臨床検査医学講座教授、1999年富山医科薬科大学客員教授。日本血管生物学会理事、Vascular Medicine学会理事、日本血液学会評議員、日本動脈硬化学会評議員、日本微小循環学会評議員、日本臨床化学会評議員、日本神経学会評議員、国際DIC委員会日本代表委員。

安藤 譲二(アンドウ ジョウジ)東京大学大学院医学系研究科医用生体工学講座システム生理学教授。医学博士。1973年北海道大学医学部医学科卒業。北海道大学電子科学研究所講師、東京大学医学部寄付講座(脈管病態生理学)客員助教授、東京大学大学院医学系研究科医用生体工学講座助教授を経て、1999年より現職。専門は生体医工学、とくに血管細胞のバイオメカニクス(現在は動脈硬化の発生機構に関心をもつ)。
野島 博(ノジマ ヒロシ)
大阪大学微生物病研究所分子遺伝研究分野教授。理学博士。1979年東京大学理系大学院生物化学専攻課程卒業、理学博士号取得。日本学術振興会奨励研究員、米国スタンフォード大学医学部博士研究員(R.Kornberg教授)、自治医科大学薬理学教室助手、同講師、大阪大学微生物病研究所助教授を経て、1995年大阪大学微生物病研究所教授、現在に至る。専門は分子生物学。1985年第1回岡本奨励賞(国際SHR学会)、1986年第12回心臓財団研究奨励賞。
横出 正之(ヨコデ マサユキ)
京都大学大学院医学研究科臨床生体統御医学講座(加齢医学)、京都大学医学部附属病院老年科助教授。医学博士。1979年京都大学医学部卒業。1988年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。1979年京都大学医学部附属病院非常勤医員(研修医)、1980年兵庫県立尼崎病院内科医員、1987年米国テキサス州立大学分子遺伝学研究員、1993年京都大学医学部附属病院老年科助手、1993年京都大学医学部老年医学講座講師、1995年京都大学大学院臨床生体統御医学講座(成人・老年病病態学)講師、1999年同(加齢医学)講師、2001年同助教授。専門は内科学、老年医学、脂質代謝学、血管生物学。1998年ベルツ賞一等賞共同受賞。

齋藤 康(サイトウ ヤスシ)
千葉大学大学院医学研究院細胞治療学教授。医学博士。1968年新潟大学医学部卒業。千葉大学医学部内科学第二講座講師、山形大学医学部臨床検査医学講座教授を経て、1995年より千葉大学医学部内科学第二講座教授、大学院の機構変更のため現職。専門は動脈硬化、脂質代謝、肥満。

石橋 俊(イシバシ シュン)
自治医科大学内科学講座内分泌代謝学部門教授。医学博士。1982年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部糖尿病・代謝内科講師を経て、2001年より現職。専門は代謝内分泌学。とくに代謝疾患と動脈硬化。

下川 宏明(シモカワ ヒロアキ)
九州大学大学院医学研究院循環器内科学助教授。医学博士。1979年九州大学医学部医学科卒業。1979年九州大学医学部循環器内科入局、同附属病院研修医、1984年九州厚生年金病院医員、1985年米国Mayo Clinic,Research Fellow、1988年米国Iowa University,Research Scientist、1989年九州大学医学部附属病院医員、1991年同助手、1992年同講師、1995年九州大学医学部助教授、1999年九州大学大学院医学系研究科助教授(改組による)、2000年九州大学大学院医学研究院助教授(改組による)、現在に至る。1985年日本循環器学会Young Investigator Award、1988年American College of Cardiology,Young Investigator Award、1994年日本医師会医学研究助成、1999年日本心臓財団・日本循環器学会佐藤賞、2001年International Symposium on Mechanisms of Vasodilatation,Distinguished Investigator Award on Vascular Pathophysiology

牛首 文隆(ウシクビ フミタカ)
旭川医科大学薬理学講座教授。医学博士。1980年京都大学医学部医学科卒業。1988年京都大学大学院医学研究科修了。1992年京都大学医学部薬理学講座助手、1995年京都大学大学院神経・細胞薬理学講座講師、1997年同助教授、1998年旭川医科大学薬理学講座教授、現在に至る。京都大学大学院に入学し、プロスタノイド受容体の研究に着手した。以来一貫してプロスタノイド受容体とその生理作用について研究を続けている。最近では、各プロスタノイド受容体欠損マウスを作出し、プロスタノイドの生体において果たす生理的・病態生理的役割の解明を目指している。専門は薬理学、生化学。

矢崎 義雄(ヤザキ ヨシオ)
国立国際医療センター総長。医学博士。1963年東京大学医学部卒業。1964年東京大学医学部第三内科入局、1968年朝日生命成人病研究所循環器科主任研究員、1971年米国ハーバード大学(Beth Israel Hospital)およびタフツ大学(New England Medical Center)に留学、1975年帰国後、東京大学医学部助手、1984年同講師、1989年同助教授、1991年同教授、1995年東京大学医学部長併任、1997年東京大学大学院医学系研究科内科学専攻、1999年国立公債医療センター病院長を経て、2000年より現職。2000年紫綬褒章授章。

永井 良三(ナガイ リョウゾウ)
東京大学大学院医学系研究科内科学専攻循環器内科教授。医学博士。1974年東京大学医学部医学科卒業。1988年東京大学医学部附属病院検査部講師、1991年東京大学医学部内科学第三講座講師、1993年同助教授、1995年群馬大学医学部内科学第二講座教授、1999年より東京大学大学院医学系研究科循環器内科教授、2001年より東京大学医学部附属病院副院長。専門は循環器内科学。とくに血管医学。1982年日本心臓財団佐藤賞、1998年ベルツ賞、1999年持田記念学術賞。

水野 健作(ミズノ ケンサク)
東北大学大学院生命科学研究科分子生命科学専攻情報伝達分子解析分野教授。理学博士。1975年大阪大学理学部化学科卒業。1979年宮崎医科大学助手、1990年九州大学理学部助教授、1999年東北大学大学院理学研究科教授を経て、2001年より現職。専門は生化学、細胞生物学。細胞骨格の制御機構に関心をもつ。1988年日本生化学会奨励賞、1995年日経BP技術賞大賞。

祖父江 憲治(ソブエ ケンジ)
大阪大学大学院医学系研究科教授(神経細胞医科学)教授。医学博士。1973年岩手医科大学医学部卒業。1977年大阪大学医学部大学院卒業(大学院博士課程修了)。大阪大学医学部助手、助教授を経て、1988年より現職。専門は神経生化学、細胞生物学。1983年日本生化学会奨励賞、1991年塚原仲晃記念賞。

新井 洋由(アライ ヒロユキ)
東京大学大学院薬学系研究科衛生化学教室教授。薬学博士。1979年東京大学薬学部卒業。1981年東京大学薬学系大学院修士課程修了。1984年東京大学薬学系大学院博士課程修了。1984年米国イリノイ大学にポストドクトラルフェローとし て留学、1986年米国タフツ大学医学部にてポストドクトラルフェロー、1988年東京大学薬学部衛生化学裁判化学教室助手、1994年東京大学薬学部衛生化学裁判化学教室助教授(1997年度より東京大学大学院薬学系研究科衛生化学教室と 名称変更)、2000年4月より現職。現在の研究テーマは、1)脂質性メディエーターおよび生理活性脂質に関する研究、2)ビタミンEとコレステロールの体内動態の分子機構に関 する研究、3)酸素ストレスと脂質酸化に関する研究。1997年日本ビタミン学会奨励賞

東山 繁樹(ヒガシヤマ シゲキ)
愛媛大学医学部医化学第二教室 教授。医学博士。1988年名古屋市立大学大学院医学研究科博士課程修了。1988年日本学術振興会特別研究員、1989年ハーバード大学医学部小児病院外科研究部門研究員、1992年大阪大学医学部助手、1999年大阪大学医学部助教授を経て、2002年4月より現職。専門は生化学、分子生物学。とくに増殖因子と組織再生、循環器疾患。1994年第1回サール科学リサーチフェローシップ賞、1997年第16回日本癌学会奨励賞。

野々村 禎昭(ノノムラ ヨシアキ)
東京大学名誉教授。医学博士。1960年東京大学医学部医学科卒業。1965年同医学博士課程修了。東京大学医学部教授、帝京大学医学部教授を経て、1995年より現職。専門は細胞生物学。

鍋島 陽一(ナベシマ ヨウイチ)
京都大学大学院医学研究科病理系腫瘍生物学講座教授。医学博士。1972年新潟大学医学部卒業。1976年新潟大学医学部大学院博士課程修了。1976年新潟大学医学部助手、1978年同講師、1984年癌研究会癌研究所研究員、1987年厚生省国立・精神神経センター神経研究所遺伝子工学部長、1997年大阪大学細胞生体工学センター教授を経て、1998年より現職。専門は分子生物学、発生学、分子病理学。動物個体の発生と老化の分子生物学に関心をもつ。

栗原 裕基(クリハラ ヒロキ)
熊本大学発生医学研究センター細胞識別分野教授。医学博士。1983年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院助手を経て、2000年より現職。専門は発生生物学。とくに神経堤細胞の分化と可塑性。

佐田 政隆(サタ マサタカ)
東京大学大学院医学系研究科循環器内科助手。医学博士。1988年東京大学医学部医学科卒業。関東逓信病院専修医、タフツ大学研究員を経て、1999年東京大学大学院医学系研究科博士過程修了。2002年より現職。専門は循環器内科学。とくに動脈硬化、遺伝子治療、筋収縮(現在は骨髄幹細胞を標的とした動脈硬化の治療、血管創生に興味をもつ)。1993年日本循環器学会若手奨励賞、1998年米国心臓病学会若手奨励賞、1999年日本血管細胞生物学会若手奨励賞、2002年日本循環器学会八木賞など。

中西 真人(ナカニシ マヒト)
独立行政法人産業技術総合研究所・ジーンディスカバリー研究センター主任研究員(遺伝子導入チーム・チームリーダー)。理学博士。1983年大阪大学大学院理学研究科生理学専攻修了。大阪大学細胞工学センター助手、大阪大学微生物病研究所助教授を経て、2001 年より現職(大阪大学微生物病研究所助教授を併任)。この間、1984〜1988年日本学術振興会海外派遣特別研究員、1993〜1996年新技術事業団「さきがけ研究21」研究員、1995年より中央薬事審議会・遺伝子治療用医薬品調査会委員を兼任。専門は分子生物学、遺伝子治療学。とくにハイブリッドベクターの開発等、遺伝子治療のための基礎技術の開発を行っている。

金田 安史(カネダ ヤスフミ)
大阪大学大学院医学系研究科未来医療開発専攻分子治療学部門遺伝子治療学分野教授。医学博士。1980年大阪大学医学部卒業。1984年大阪大学医学部大学院医学研究科博士課程修了。1984年大阪大学細胞工学センター助手、1992年大阪大学細胞生体工学センター助教授、1998年大阪大学医学部教授を経て、現職。専門は生体組織への遺伝子導入法の開発と遺伝子治療への応用。とくに遺伝子治療学とは何かを実践したい。1996年日本心脈管作働物質学会賞、1997年London Life Award in Medical Research。

倉林 正彦(クラバヤシ マサヒコ)
群馬大学医学部第二内科教授。医学博士。1981年東京大学医学部医学科卒業。群馬大学医学部第二内科講師、同助教授を経て、2000年より現職。専門は内科循環器病学。とくに血管内科学(現在は動脈硬化の分子機構に関心をもつ)。1990年日本循環器学会Young Investigators Award最優秀賞、1992年American Heart Association Basic Science Lous N. Katz Award、1993年AHAカリフォルニア地区Senior Investigators Award賞、1997年武田科学研究助成受賞、1998年ベルツ賞。

森下 竜一(モリシタ リュウイチ)
大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学(加齢医学)助教授。医学博士。1987年大阪大学医学部卒業。1991年大阪大学医学部老年病講座大学院卒業。1991年米国スタンフォード大学循環器科研究員、1992年アメリカ循環器学会特別研究員、1994年大阪大学医学部老年病医学教室研究生、同年米国スタンフォード大学循環器科客員講師、1995年日本学術振興会特別研究員、1996年大阪大学医学部老年病医学教室助手、1998年大阪大学医学医学部講師、同年大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学助教授、同年大阪大学大学院医学系研究科加齢医学助教授(兼任)、2000年香港大学客員教授を経て、現在に至る。1993年スタンフォード大学アップジョン若手奨励賞、1994年国際高血圧学会デムス若手奨励賞、同年平成6年度成人病研究賞若手研究者研究奨励賞、1996年平成8年度日本循環器学会若手研究奨励賞最優秀賞、同年平成8年度日本動脈硬化学会若手研究奨励賞、同年アメリカ高血圧評議会Harry Goldbratt賞、1997年国際動脈硬化学会若手奨励賞、同年第1回心血管内分泌代謝学会若手研究奨励賞、1998年第71回日本内分泌学会若手研究奨励賞、1999年日本薬理学会第14回学術奨励賞、同年日本医師会研究奨励賞。

青木 元邦(アオキ モトクニ)
大阪大学大学院医学系研究科加齢医学講座医員。医学博士。1991年大阪大学医学部医学科卒業。1992年大阪大学医学部加齢医学講座(第四内科)入局、同年国立大阪南病院循環器科勤務、1994年大阪大学大学院医学系研究科加齢医学講座研究生、1997年Brigham and Women's Hospital Harvard University,Department of Medicine Division of Cardiology(Prof. Victor J. Dzau)、1998年大阪大学大学院医学系研究科加齢医学講座研究生を経て、1999年より現職。専門は循環器疾患における遺伝子治療。

居石 克夫(スエイシ カツオ)
九州大学大学院医学研究院病理病態学教授。医学博士。1970年九州大学医学部医学科卒業。1976年九州大学大学院博士課程修了。1976年九州大学医学部助手(病理学)、1978年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ医科校、1980年九州大学医学部講師(病理学)、1983年同大学医学部附属病院助教授(病理学)、1985年同大学同学部教授(病理学)、現在に至る。専門は新生児病理および肺病理の研究、肺病態の生化学・病理学の研究、循環器病。とくに血管内皮細胞の機能を中心にした血栓症、動脈硬化の生化学・分子病理学、血管新生病(炎症性、癌、糖尿病性網膜症など)の分子病理、肺癌の病理、遺伝子治療。

室原 豊明(ムロハラ トヨアキ)
久留米大学循環器病研究所講師。医学博士。久留米大学医学部第三内科併任。1985年熊本大学医学部卒業。1992年熊本大学大学院医学研究科卒業。医学博士。熊本大学循環器内科医員、済生会熊本病院循環器科医員、米国Thomas Jefferson大学、Tufts大学などを経て、1998年より現職。専門は循環器内科学。とくに血管病、血管生物学(現在は血管再生医学に関心をもつ)。1997年アメリカ心臓協会(AHA)若手研究者賞(YIA)、2000年アメリカ心臓病学会(ACC)若手研究者賞(YIA)、同年岡本研究奨励賞、2001年木村賞。最近は血管再生に関する基礎的・臨床的研究を行っている。

磯部 光章(イソベ ミツアキ)
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科循環制御学教授。医学博士。1978年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部助手、信州大学医学部助教授、東京医科歯科大学医学部助教授を経て、2001年より現職。専門は循環器内科。とくに心不全、心筋症、動脈硬化、心臓移植。1984年日本心臓財団学術奨励賞、1986年第3回日本循環器学会ヤングインベスティゲータ最優秀賞、同年朝日学術奨励賞、1992年第1回日本循環器学会八木賞、1997年日本心臓財団佐藤賞。

児玉 龍彦(コダマ タツヒコ)
東京大学先端科学技術研究センター教授。医学博士。1977年東京大学医学部医学科卒業(大学院博士課程修了)。1985年マサチューセッツ工科大学生物学部研究員、1989年東京大学医学部第三内科助手を経て、1996年より現職。専門は動脈硬化、老化の分子生物学(消化器病学、代謝学、循環器病学、老年医学)。おもな専攻領域は血管生物学。1997年東京テクノフォーラムゴールドメダル、1998年ベルツ賞35周年記念特別賞。