第16回「大学と科学」光とナノテクノロジー
入江 正浩(イリエ マサヒロ)

九州大学大学院工学研究院(応化機能教室)教授。工学博士。
1966年京都大学工学部高分子化学科卒業(大学院博士課程中退)。北海道大学工学部助手、大阪大学産業科学研究所助教授、九州大学機能物質科学研究所教授を経て、96年より現職。98年より科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業(CREST)研究代表者。専門は光化学。特にフォトクロミック分子材料の開発。

伊藤  攻(イトウ オサム)
東北大学多元物質科学研究所教授。理学博士。1973年東北大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了。東北大学非水溶液化学研究所助手、東北大学反応化学研究所助教授を経て、93年より現職。専門は光化学。特にフラーレンの光化学。

伊藤  正(イトウ タダシ)
大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻教授。工学博士。1974年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程修了。東北大学理学部助手、同助教授、東北大学工学部教授を経て、98年より現職。専門は物性物理学。特に光物性学。現在はナノスケール物質のレーザー分光学に関心をもつ。

梅田 倫弘(ウメダ ノリヒロ)
東京農工大学大学院工学研究科・工学部機械システム工学科教授。工学博士。
1975年静岡大学工学部電子工学科卒業。77年静岡大学大学院工学研究科修士課程修了。静岡大学電子工学研究所助手、東京農工大学工学部助教授を経て96年より現職。
専門は精密計測工学、特にレーザー応用ナノ計測。

大津 元一(オオツ モトイチ)
東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。工学博士。1978年東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。東京工業大学精密工学研究所助手、同助教授を経て、91年より現職。この間、86〜87年米国AT&Tベル研究所研究員、93〜98年(財)神奈川科学技術アカデミー、大津「フォトン制御」プロジェクトリーダーを兼任、98年〜現在、科学技術振興事業団創造科学技術推進事業、大津「局在フォトン」プロジェクト総括責任者を兼任。専門はナノフォトニクス。
河田  聡(カワタ サトシ)
大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻教授。阪大フロンティア研究機構・機構長。理化学研究所主任研究員。工学博士。1974年大阪大学工学部応用物理学科卒業。79年同大学院博士課程修了。日本学術振興会奨励研究員、カリフォルニア大学アーバイン校電気工学科研究助手、大阪大学工学部助手、同助教授を経て、93年より現職。専門はナノフォトニクス。特に赤外・ラマン分光イメージングと多光子光重合・光異性化による加工・記録、バイオフォトニクスなど。

喜多村 昇 (キタムラ ノボル)
北海道大学大学院理学研究科化学専攻教授。理学博士。1978年東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻博士前期課程修了。78年東京工業大学資源化学研究所教務職員、80年同助手、88年科学技術振興事業団・創造科学技術推進事業・極微変換プロジェクト技術参事、93年北海道大学理学部化学科教授を経て、95年より現職。専門は分析化学、光化学。

楠見 明弘(クスミ アキヒロ)
名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻教授。理学博士。1980年京都大学大学院理学研究科生物物理学専攻博士課程修了。ウィスコンシン医科大学、プリンストン大学ポスドク、京都大学理学部助手、ウィスコンシン医科大学客員教授、東京大学教養学部助教授を経て、97年より現職。98年より科学技術振興事業団、創造科学技術振興事業、楠見膜組織能総括責任者。専門は細胞生物物理学、1分子ナノバイオロジー。

小谷 正博(コタニ マサヒロ)
学習院大学理学部教授。理学博士。1968年東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程満期退学。学習院大学理学部講師、同助教授を経て、78年より現職。専門は物性化学。特に有機固体の光電物性。

五神  真(ゴノカミ マコト)
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授。理学博士。1982年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。東京大学理学部助手、東京大学工学部物理工学科講師、同助教授を経て、98年より現職。97年より科学技術振興事業団創造科学技術推進事業(五神協同励起プロジェクト)総括責任者兼務。専門は光物性、非線形光学、量子エレクトロニクス。特にレーザーと物質の相互作用、各種固体の電子励起状態の物理と応用。

菅原 康弘(スガワラ ヤスヒロ)
大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻助教授。工学博士。1988年東北大学大学院工学研究科電気及通信工学専攻博士課程修了。東北大学工学部助手、岩手大学工学部助手、広島大学理学部助手を経て、96年より現職。専門は表面工学。特に走査型プローブ顕微鏡の開発とその応用。

高原  淳(タカハラ アツシ)
九州大学有機化学基礎研究センター教授。工学博士。1983年九州大学大学院工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了。九州大学工学部助手、同助教授を経て、99年より現職。専門は高分子物性、高分子表面化学。

高原 淳一(タカハラ ジュンイチ)
大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻電子光科学分野助手。博士(工学)。1990年大阪大学基礎工学部電気工学科卒業、95年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、95年より現職。専門は光エレクトロニクス。特に近接場光学とナノオプティクス。現在は低次元光波と構造による輻射場制御に関心をもつ。

張 紀久夫(チョウ キクオ)
大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻教授。理学博士。1964年東京大学理学部物理学科卒業、66年東京大学理学系大学院修士課程修了、同年5月同博士課程中退。66年東京大学物性研究所助手、71〜72年西ドイツStuttgart 大学客員教授、72年フランスStrasbourg大学CNRS付属研究員、73年西ドイツMax-Planck固体研究所研究員、77年大阪大学基礎工学部助教授、91年同教授を経て現職。専門は物性理論。特に微視的・非局所光学応答理論。

中西 八郎(ナカニシ ハチロウ)
東北大学多元物質科学研究所教授・副所長。理学博士。1965年東北大学工学部応用化学科卒業、67年東北大学大学院工学研究科修士課程修了、78年東京工業大学より理学博士の学位授与。67年繊維工学研究所研究員、82年繊維高分子材料研究所研究室長、90年繊維高分子材料研究所首席研究官、91年東北大学反応化学研究所教授、98年東北大学反応化学研究所所長を経て、2001年より現職。専門は物質工学(化学系)、高分子合成、高分子構造・物性。

中村  收(ナカムラ オサム)
大阪大学大学院生命機能研究科教授。工学博士。1989年大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻博士後期課程修了。通産省工業技術院計量研究所、同産業技術融合領域研究所主任研究官、95年大阪大学大学院工学研究科助教授を経て、2002年より現職。専門は応用光学、分光学。特にミクロ・ナノ領域での非線形光学に基づく計測制御法の研究開発。現在はバイオロジーへの応用に強い関心をもつ。

難波  進(ナンバ ススム)
長崎総合科学大学工学研究センター教授。大阪大学名誉教授。工学博士・理学博士。1950年大阪大学工学部通信工学科卒業。理化学研究所研究員、66年半導体工学研究所主任研究員、67年より大阪大学基礎工学部教授、理研主任研究員兼務を経て、91年より現職。専門は電子工学。特にナノデバイス工学、レーザー加工など。

羽根 一博(ハネ カズヒロ)
東北大学大学院工学研究科機械電子工学専攻教授。工学博士。1978年名古屋大学工学部電子工学科卒業、同大学大学院博士課程修了。名古屋大学工学部助手、同助教授、カナダ国立研究所研究員を経て、94年より現職。専門は光計測と微細加工。特に光マイクロマシン。

林  真至(ハヤシ シンジ)
神戸大学工学部電気電子工学科教授。工学博士。1975年ピエール・エ・マリーキューリー大学(パリVI大学)大学院理学研究科博士課程固体物理学専攻修了。京都工芸繊維大学工芸学部助手、神戸大学工学部助教授を経て、96年より現職。専門はメゾスコピック材料学。特にナノ結晶の光物性。

藤平 正道(フジヒラ マサミチ)
東京工業大学大学院生命理工学研究科教授。工学博士。1971年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京大学生産技術研究所助手、東北大学薬学部講師、同助教授、東京工業大学工学部助教授、東京工業大学工学部教授(電気化学講座)、同工学部生体分子工専門は物理化学。特に表面物理化学。現在は各種走査プローブ顕微鏡に関心をもつ。

堀  裕和(ホリ ヒロカズ)
山梨大学工学部電気電子システム工学科助教授。工学博士。1978年京都大学工学部電子工学科卒業、83年同大学院博士課程修了。山梨大学工学部講師を経て、86年より現職。88〜89年University of Washington(Seattle)物理学科客員准教授。専門は量子エレクトロニクス、近接場光学。特にスピンのかかわる電磁相互作用。

増原  宏(マスハラ ヒロシ)
大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻教授。工学博士。1971年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程化学系化学専攻修了。71年日本学術振興会奨励研究員、72年大阪大学基礎工学部合成化学科助手、84年京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科教授を経て、91年より大阪大学工学部応用物理学科教授、98年大学院重点化に伴う組織替えにより現職。その間、88年より94年までERATO増原極微変換プロジェクト総括責任者。専門は光化学、マイクロ分光、極微化学。

柳田 敏雄(ヤナギダ トシオ)
大阪大学大学院生命機能研究科生命機能専攻医学系研究科情報伝達医学専攻教授。科学技術振興事業団1分子過程プロジェクト総括責任者。工学博士。1971年大阪大学大学院基礎工学研究科電子工学科修士課程修了。大阪大学大学院基礎工学研究科助教授、同教授、新技術事業団柳田生体運動子プロジェクト総括責任者を経て、2002年より現職。専門は生物物理学、ナノバイオロジー。

吉田庄一郎(ヨシダ ショウイチロウ)
株式会社ニコン取締役会長兼CEO。1956年東京大学工学部精密工学科卒業。56年日本光学工業株式会社入社(88年4月1日より株式会社ニコンに社名変更)、83年取締役精機事業部長、87年常務取締役、89年専務取締役、93年取締役副社長、97年取締役社長、2001年より現職。その間、85年新技術事業団(現:科学技術振興事業団)創造科学技術プロジェクト「吉田ナノ機構」総括責任者(平成2年9月プロジェクト終了)、90年Director of Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)(2001年7月任期満了)、97年(社)日本半導体製造装置協会(SEAJ)会長、98年Chairman of SEMI Board of Directors(99年7月任期満了)、2000年(社)精密工学会会長(02年3月任期満了)。