第18回「大学と科学」オゾンのゆくえ−気候変動とのかかわりをさぐる−
秋吉 英治(アキヨシヒデハル)
国立環境研究所成層圏オゾン層変動研究プロジェクト主任研究員
1984 年九州大学理学部物理学科卒業、同大学大学院博士課程修了。福岡大学理学部助手を経て、1994 年より現職。
専門は大気物理学。特にオゾン層に関連した輸送・化学・放射過程。現在は地球温暖化とオゾン層変動に関心をもつ。

伊藤 久徳(イトウヒサノリ)
九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門教授
1972 年京都大学理学部卒業、77 年同大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程単位取得退学。
和歌山大学教育学部・助手、助教授を経て、98 年より現職。
専門は気象学、特に大気大循環・大気波動。現在は対流圏と成層圏の相互作用にも関心をもつ。

江口 菜穂(エグチナヲ)
京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野助手。地球環境科学博士。
1998 年東海大学理学部物理学科卒業、2000 年北海道大学大学院修士課程修了、04 年同大学院地球環境科学研究科博士課程修了。
専門は大気科学、特に衛星データの解析。現在は上部対流圏と下部成層圏の水蒸気分布に関心をもつ。

塩谷 雅人(シオタニマサト)
京都大学生存圏研究所生存圏診断統御研究系大気圏環境情報分野教授。理学博士。
1982 年京都大学理学部卒業、87 年同大学大学院理学研究科博士後期課程修了。京都大学理学部助手、北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授、教授、2001 年京都大学宙空電波科学研究センター、04 年4 月の組織改変により現職。
専門は大気科学。特に大規模な大気の流れや微量成分分布に関心をもつ。
2002 年日本気象学会学会賞受賞。

高橋 正明(タカハシマサアキ)
東京大学気候システム研究センター教授。理学博士。
1974 年鹿児島大学理学部物理学科卒業、九州大学大学院博士課程単位取得退学。九州大学理学部助手、東京大学気候システム研究センター助教授を経て、98 年より現職。
専門は気象学、特に気象力学。現在は物質輸送に関心をもつ。
1994 年日本気象学会賞受賞。
共著に、『キーワード気象の事典』(朝倉書店、2002) など。

滝川 雅之(タキガワマサユキ)
地球環境フロンティア研究センター大気組成変動予測研究プログラムポスドク研究員
1995 年東京大学理学部地球惑星物理学科卒業、2000 年同大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻修了。2000 年より地球フロンティア研究システム大気組成変動予測研究領域研究員、04 年7 月の組織改変により現職。
専門は気象学、特に大気化学。現在は成層圏・対流圏物質交換などに関心をもつ。

永島 達也(ナガシマタツヤ)
国立環境研究所大気圏環境研究領域大気物理研究室ポスドク研究員
1996 年東京工業大学理学部地球・惑星科学科卒業、2001 年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。
専門は気象学、なかでも大気化学物質の数値モデリング。成層圏オゾン層の将来見通しに関する研究を行い、最近はよりひろく大気中の化学物質変動を介した気候の変動に興味をもつ。

西  憲敬(ニシノリユキ)
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻助手
1986 年京都大学理学部地球物理学科卒業、同大学大学院博士後期課程単位取得退学。京都大学防災研究所助手を経て、現職。
専門は気象学、特に熱帯気象学。現在は熱帯対流圏循環に関心をもつ。

廣岡 俊彦(ヒロオカトシヒコ)
九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門教授。理学博士。
1981 年京都大学理学部卒業、86 年同大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了。気象庁気象大学校講師、九州大学理学部助教授、同大学大学院理学研究科教授を経て、2000 年より現職。
専門は気象学、中層大気科学。特にオゾンホールにかかわる力学に関心をもつ。
1991 年日本気象学会賞受賞。
共著に、『気象と環境の科学』(養賢堂、1993)など。

廣田  勇(ヒロタイサム)
京都大学名誉教授。日本気象学会理事長。理学博士。
1961 年東京大学理学部物理学科卒業、66 年同大学大学院博士課程修了。京都大学理学部助教授、同教授を経て、2001 年定年退官。
専門は気象学、特に大気波動力学。
1976 年日本気象学会賞受賞。
著書に、『グローバル気象学』(東京大学出版会、1992)、『気象解析学』(東京大学出版会、1999)、『気象の遠近法』(成山堂書店、1999)など。

堀之内 武(ホリノウチタケシ)
京都大学生存圏研究所助手。理学博士。
1992 年京都大学理学部地球物理学科卒業、同大学大学院理学研究科博士課程修了。日本学術振興会海外特別研究員(ワシントン大学)を経て、京都大学宙空電波科学研究センター、04 年4 月の組織改変により現職。
専門は大気物理学、特に大気力学。現在は熱帯大気に関心をもつ。
1998 年日本気象学会山本正野論文賞、2004 年地球
電磁気・地球惑星圏学会大林奨励賞受賞。

宮原 三郎(ミヤハラサブロウ)
九州大学大学院理学研究院教授
1970 年九州大学理学部物理学科卒業、72 年同大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了。九州大学理学部助手、同助教授を経て、91 年より教授。
専門は大気力学、特に大気潮汐。現在は下部熱圏の力学に関心をもつ。
1985 年日本気象学会賞受賞。

向川  均(ムコウガワヒトシ)
京都大学防災研究所大気災害研究部門助教授。理学博士。
1983 年京都大学理学部卒業、88 年同大学大学院理学研究科博士課程修了。東京管区気象台、気象大学校講師、北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授を経て、2002 年より現職。
専門は気象力学、特に対流圏長周期変動の力学と予測可能性。現在は成層圏−対流圏力学結合に関心をもつ。
1990 年日本気象学会1990 年度山本・正野論文賞受賞。
共著(翻訳)に、『気候変動21 世紀の地球とその後』(日経サイエンス社、1997)。

山孝治(ヤマザキコウジ)
北海道大学大学院地球環境科学研究科教授。理学博士。
1971 年東京教育大学理学部応用物理学科卒業、73 年同大学大学院理学研究科修士課程修了、88 年東京大学より理学博士取得。73 年気象庁予報課、75 年同庁気象研究所予報研究部、84 年同主任研究官、90 年同気候研究部第2 研究室長を経て、94 年より現職。
専門は気候力学。

余田 成男(ヨデンシゲオ)
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻教授。理学博士。
1977 年京都大学理学部地球物理学科卒業、同大学大学院博士課程修了。京都大学理学部助手、助教授を経て、2002 年より現職。
専門は気象学・気候学、特に気象力学・気候力学。現在は成層圏−対流圏結合系の気候変動力学に関心をもつ。
1992 年日本気象学会賞受賞。
共著に、『カオス応用戦略』(オーム社、1993)、『岩波講座 地球惑星科学11 :気候変動論』(岩波書店、1996)など。

渡辺 真吾(ワタナベシンゴ)
地球環境フロンティア研究センター地球環境モデリング研究プログラムポスドク研究員
1997 年九州大学理学部地球惑星科学科卒業、2002 年同大学大学院博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、02 年地球フロンティア研究システム研究員、04 年7 月の組織改変により現職。
専門は中層大気の大循環と大気化学のかかわりあいについて。特にオゾンホールと気候変動。現在は成層圏−対流圏結合系の高解像度モデリングに関心をもつ。